防犯対策は「隙」を見せるな!一人暮らしの女性が気をつけるべきこと

女性の一人暮らしは不安も大きいですよね。
怖い思いをしないで済むよう、あらかじめ意識しておきたいのが防犯対策。
防犯対策を怠ると犯罪に巻き込まれる可能性もあるため十分な対策が必要となります。

この記事では、どういう点に気をつけて部屋探しをすればいいのか、またその後の日常生活における防犯対策についてご紹介します。
一人暮らしに対する不安を減らし、安心して新生活を始めましょう。

犯罪から身を守る!女性が知っておきたいこと

女性が被害に遭いやすい犯罪として挙げられるのが、「強姦」「強制わいせつ」「ひったくり」。
警察庁が平成30年に行った調査によると、被害を受けた女性の9割が一人でいる時に被害を受けたとのこと。
では、いつ・どこで・どんな事件が起きているのでしょう。

  1. 女性を狙った犯罪、起きやすい時間帯は?
  2. 事件が起きる場所と予防策
  3. どんな事件が起きているのか?

1.女性を狙った犯罪、起きやすい時間帯は?

女性への犯罪は夕方から深夜にかけて多く発生しています。
学校や会社からの帰宅時間となるため、屋外を出歩くことが避けられない状況ではあると思いますが、この時間帯はいつも以上に警戒心を持って行動することが重要となります。

また、秋・冬になると日照時間が短くなり、夕方5時を過ぎると暗い場所もあるため、そういったことも意識しましょう。
ただし、昼間でも人通りがない場所などでは注意が必要。

2.事件が起きる場所と予防策

どこで犯罪が起きているか、また予防策を見てみましょう。

事件が起きる場所

・道路
・駐車場や駐輪場
・公園
・マンションやアパートなどの共用玄関、廊下、階段、エレベーター

【予防策】

  • 道路
    ・遠回りになっても明るい道や人通りのある場所を歩いて帰る
    ・ひったくりの被害に遭わないためにバッグは車道と反対側に持つ
  • 駐車場や駐輪場
    ・後ろから人が近づいてきた場合は警戒し、危険を感じたらすぐにその場所を離れる
  • 公園
    ・人が少ない時間帯に公園を通るのは避ける
  • マンションやアパートなどの共用玄関、廊下、階段、エレベーター
    ・マンションやアパートに近づいたら後ろからついてくる人はいないか気を配る
    ・エレベーターを利用する際は、近くに不審な人物がいないか確認する
    ・廊下や階段などは死角が多く、不審者がいる可能性もあるため、注意する

3.どんな事件が起きているのか?

女性は男性よりも力が弱いため犯罪被害に遭いやすいといわれます。
どんな事件が起きているのかを知り、事件に巻き込まれないよう注意しましょう。

起きている事件

・人通りの少ない道で後ろから体を触られる
・夜道、知らない人に追いかけられる
・駐車場や駐輪場で抱きつかれて乱暴される
・歩いているときや自転車に乗っているときにバイクで近づき、バッグをひったくる

一人暮らしをする女性に大切なのは防犯対策

一人暮らしをする女性が気をつけるべき犯罪

・空き巣
・強盗
・下着泥棒
・強制わいせつ
・ストーキング
・盗聴・盗撮

一人暮らしをする女性が気をつけるべき犯罪には上記のようなものがあります。

空き巣や強盗は、男性でも被害に遭う可能性はありますが、女性の場合一人暮らしだと知られてしまうと、危険性が高まるため特に注意が必要です。
そして、もっとも怖いのが在宅中に侵入されたとき。命の危険にもさらされるため、家の中に侵入させない防犯対策が必要になってきます。

他にも気をつけなくてはならないのが、下着泥棒・強制わいせつ・ストーキング・盗聴・盗撮といった犯罪。
被害に遭わないために、自分でもできる防犯対策でセキュリティを強化することが大切です。

女性の部屋探しにおすすめの条件と、見るべきポイント

女性が一人暮らしをする際、部屋探しではどんなことに気をつければいいのか、おすすめの条件と見るべきポイントを解説していきます。

1.防犯系設備が充実している

物件を選ぶ際に大切なのは、防犯系設備が充実しているかどうか。では、どんな設備があると安心なのかご紹介します。

・オートロック
・TVモニター付インターホン
・防犯カメラ
・ホームセキュリティ
・ダブルロックやカードキーなどの防犯性の高い鍵
・防犯ガラス 、シャッター
・室内用物干
・浴室乾燥機
・宅配ボックス

・オートロック

オートロックは物件のエントランスに付いており、訪問者が来た場合でも室内で応答しロックを解除しないと基本的に入居者以外は建物内に入ることができません。
オートロックが付いていれば、不審者の侵入や空き巣被害への対策となるため安心。

また、セールスや勧誘等があっても、相手がエントランスにいる段階で断ることができるようになります。

・TVモニター付インターホン

TVモニター付インターホンは、玄関で対面することなく室内からモニターで来訪者を確認できます。

オートロックはあるがTVモニター付インターホンがないという場合、来訪者が結局はどんな人かわからず不安になることも。

女性の一人暮らしでは、セキュリティ面においてこの設備は必須となります。

  • 玉置恭一

    女性1人暮らしの場合は対人接触のタイミングを如何につくらないかが重要になります。
    オートロック、TVモニター付インターホンは重要アイテムとなります。

監修

玉置 恭一
鍵・防犯のスペシャリスト
総合防犯設備士

・防犯カメラ

犯罪を防ぐために建物に設置された監視カメラのことです。

物件のエントランスやエレベーターホールなどの共用部に設置されていることが多く、カメラが設置されていることで不審者を遠ざける効果も期待できます。

どこについているかも下見の際に確認しましょう。

・ホームセキュリティ

ホームセキュリティは、ドアや窓に設置したセンサーで部外者の侵入を察知し、異常発生時に警備会社へ自動通報し警備員が駆けつける防犯システム。

また、非常時にボタンを押すと警備会社に通報するシステムもあるため安心です。

・ダブルロックやカードキーなどの防犯性の高い鍵

鍵には色々な種類があります。
例えば、下記のような防犯性の高い鍵だと安心です。

■玄関扉に鍵が2つついている『ダブルロック』
■鍵自体がピッキングされにくい形状になっている『ディンプルキー』
■かざすだけで素早く開錠できる『カードキー』

鍵自体を変えてもらうことも大事。
また、鍵交換が必須として、交換料が初めから必要な場合もあります。

  • 玉置恭一

    鍵(シリンダー)の種類は物理的侵入の対策の他にも犯罪者のターゲットから外れるためのアピールにもなります。
    また、入居時のシリンダーの交換は必須です。

・防犯ガラス 、シャッター

ベランダや窓からの侵入を防ぐ防犯対策として、防犯ガラスやシャッターがあると安心。

防犯ガラスは、2枚のガラスの間に強靭で厚い中間膜や特殊な板を挟み込んだガラスのことで、こじ破りや打ち破りに高い抵抗力を発揮します。

また、シャッターも防犯対策としてかなり有効となります。

・室内用物干

室内用物干は室内に設置された洗濯物干で、帰りが遅い日でも室内に干しておけるため、セキュリティ面でも安心して洗濯物を干すことができます。
また、雨の日や花粉・ウイルス対策などにも有効です。

・浴室乾燥機

浴室乾燥機は、浴室内に干した衣類を乾かせる機能が付いた浴室。洗濯物を外に干さないことで、女性の一人暮らしを悟られないで済みます。

また、天気の悪い日にも使えるので、便利さという意味でも重宝しますね。
デメリットは光熱費がかかることです。

・宅配ボックス

宅配ボックスがあれば宅配業者さんとも顔を会わせずに、荷物が受け取れます。

また、不在時でも確実に宅配物の受け取りができ再配達を依頼する手間が省けるため、あると便利。

宅配を装った悪質セールスや不審者の押し入りを防げる点でも安心です。

2.重視すべきお部屋の条件

設備の他にはどのような条件で部屋探しをしたらいいのか、重視すべきお部屋の条件はこちら。

・部屋は2階以上が安心
・洗濯機置場が室内にあるか
・管理人常駐

・部屋は2階以上が安心

防犯設備がしっかりした物件でも、1階のお部屋は避けたほうが無難。

1階のお部屋だと外から室内の様子が見えてしまったり、空き巣被害にも遭いやすいため、2階以上のお部屋の方が安心して暮らすことができるでしょう。

ただし、2階だと室外機や配管に足をかければ侵入が可能になるため、足場になるような物が多い物件は注意が必要。

  • 玉置恭一

    空き巣の侵入手口の統計では無締りに次いでガラス破りが多いとされています。
    高層階でベランダへの進入が難しい物件を選びましょう。

・洗濯機置場が室内にあるか

物件によっては洗濯機置場が室内ではなく玄関脇やベランダなどの室外に設置されている場合があります。

女性の場合は、洗濯物の盗難やのぞき見される可能性があり、被害に遭わないためにも洗濯機置場は室内にある物件を選ぶようにしましょう。

・管理人常駐

人がいることで不審者が侵入しにくく、犯罪抑止になります。

不要なチラシのチェックや不在時に宅配便を受け取ってくれるなど、いろいろと対応してくれる場合もあります。

サービス内容は物件によって異なりますので、あらかじめ確認が必要。

また、敷地内の清掃も主な業務の一つになりますので、物件が清潔に保たれます。

なかなか難しい条件ですが、敷地内に管理人さんがいてくれるだけでも心強いですし安心ですよ。

  • 玉置恭一

    空き巣などの侵入窃盗に入られやすい時間は留守にする時間帯です。
    日中に管理人が常駐してくれていれば被害に遭う確率が下がります。

3.内見時や契約する前に確認しておくべきこと

内見時、室内だけでなく周辺環境や共用部分もチェックすべきポイントがあります。契約する前に必ず確認しましょう。

・街の様子を確認する
・治安の良い街かどうか確認する
・侵入できてしまったり、死角になる場所はないか
・通路(廊下)に窓がある物件は注意
・室内や洗濯物が外から見えにくいかどうか
・玄関を開けたとき室内が丸見えにならないか
・共用部分も要チェック

・街の様子を確認する

地図だけで判断せず、物件周辺や駅までの道のりで危険な場所がないか確認しながら実際に歩いてみることが重要。

昼間だけではなく帰宅時間が遅くなったときのことも考えて、街灯の数など夜の雰囲気も確認することが大切です。

昼間は人通りが多くても、夜になると人通りが少なくなる箇所もあるため、何かあったときに助けを求められるような場所があるかもチェックしておくと安心ですね。

実際に見にいけない場合は、ストリートビューで駅からの道をたどってみるなど、確認することが大事。

・治安の良い街かどうか確認する

女性の一人暮らしで重視すべきポイントとして「治安の良さ」が挙げられます。

各自治体や警察が公表しているその街の犯罪発生件数を調べておくのも一つですが、「ゴミが落ちていないか」「違法駐車や放置自転車はないか」「飲食店などが多い繁華街はないか」など、街の様子も確認することが大切です。

・侵入できてしまったり、死角になる場所はないか

物件に不審者が侵入できてしまう箇所はないか、死角となる場所はないかを内見時に確認しておきましょう。

ベランダの近くによじ登れる配管や木などがあると、侵入される恐れがあるため注意が必要。

また、ベランダや窓が死角になっていると侵入されやすくなります。

不審者がいた場合でも人目につきやすいかどうか、ベランダや窓がある方向からのチェックも忘れずに。

・通路(廊下)に窓がある物件は注意

玄関横にお風呂やトイレ、キッチンなどの窓が設置されている物件は多くあります。

玄関前の通路(廊下)は不特定多数の人が通る場所でもありますし、外から見えてしまう可能性も。

通路側に窓がある場合、柵や格子が取り付けられているか確認しておきましょう。

・室内や洗濯物が外から見えにくいかどうか

ベランダの柵部分が格子状だったり、目隠しのないベランダだと室内や洗濯物が見えてしまいます。

洗濯物に関しては、ベランダの高さの物干し竿があると、外から見えずに干せるので安心です。

他にも、近隣にビルやマンション、歩道橋はないか、また線路の近くだと電車に乗っている人から見えてしまう可能性もあるため、外から室内や洗濯物が見えにくいかどうかも内見時に確認しておきましょう。

・玄関を開けたとき室内が丸見えにならないか

宅配などで玄関を開けた際、室内が外から丸見えにならないか内見時に確認しましょう。

また、玄関ドアに郵便受けが付いている場合、盗撮やのぞき被害に遭わないために郵便受けから室内が見えないかも重要になります。

特にワンルーム(1R)や1Kのお部屋は注意が必要です。

室内が見えてしまう場合は、のれんやカーテンなどで対策しましょう。

・共用部分も要チェック

内見時に意外と見落としがちなのが共用部分。

エントランス、廊下や階段、エレベーター、集合ポスト、ゴミ置き場、駐輪場といった共用部分はきちんと管理されているか、掃除は行き届いているかなどを確認することで、物件の雰囲気を知ることができます。

また、犯罪やトラブルに巻き込まれないように「集合ポストに鍵が付いているか」や「掲示板に何が書いてあるか」のチェックも忘れずに。

  • 玉置恭一

    犯罪者は下見など入念な確認のもとターゲットを特定することが多いと言われています。
    入居後の個別の防犯対策の前に犯罪者のターゲットから外れる物件を選定することが重要となります。

見落としたら後悔する!?賃貸物件の内見チェックポイント【チェックリスト付】

女性の一人暮らしと悟られないようにするには

防犯対策をするうえで重要なのは、女性が一人暮らしをしていることを悟られないこと。どのようなことに注意すればいいのでしょうか。

  1. 洗濯物を外に干すのは避ける
  2. カーテンはシンプルなものを選ぶ
  3. 表札や郵便受けには名前を記載しない
  4. 集合ポストには鍵をかける
  5. ゴミを捨てる時には注意する
  6. 公共料金などの支払いを特定のコンビニでしない

1.洗濯物を外に干すのは避ける

天気の良い日は洗濯物を外に干したくなりますが、洗濯物から一人暮らしの女性だと特定され盗難被害に遭う可能性もあるため、できれば避けた方がいいでしょう。

どうしても外干ししたい場合は、下記のことに気を付けながら干すと安心。

・男性物の下着や洋服と一緒に干す
・夕方までに取り込める日に干す
・女性用のものを外に干しっぱなしにしない
・下着は部屋干しにする
・バスタオルなどで、他の洗濯物が見えないようにする

2.カーテンはシンプルなものを選ぶ

外から見えてしまうカーテンは、女性の部屋だと分からないように可愛らしい柄は避け、厚手でシンプルな柄や地味な色のものを選ぶようにしましょう。

遮光カーテンであることも重要で、光が室内から外に漏れるのを防いでくれます。夜に電気を付けても人影や室内の様子がほとんど分からないため安心。

また、外からの光も遮断してくれるため、家具やフローリング、肌を日焼けから守ることもできます。

3.表札や郵便受けには名前を記載しない

表札や郵便受けに名前を記載してしまうと、女性の一人暮らしだと分かってしまいかなり危険です。

記載するとしても、フルネームではなく苗字だけにしておきましょう。

しかし、防犯対策としては何も記載しない方が安全だと思います。

4.集合ポストには鍵をかける

郵便物は個人情報が特定されてしまうため注意が必要。

ポストは開けたら必ず鍵をかけるようにしましょう。

ポストに鍵がない場合は、南京錠などを付けることで防犯性も向上できます。

また、ポストに郵便物を溜め込まないようにすることも重要で、郵便物が溜まっていると「長期間不在なのか?」と思われ、空き巣被害に遭う可能性が高くなります。

こまめにチェックするようにしましょう。

5.ゴミを捨てる時には注意する

郵便物には個人名と住所の記載があり、ゴミとしてそのまま捨ててしまうと個人情報が流出してしまい、女性が暮らしていることが分かってしまいます。

また、レシートからも何を購入したか特定できるため注意が必要。

下記のことに注意しながら捨てるようにしましょう。

・個人情報が分かるものは、シュレッダーやハサミで細かく切り刻んでから捨てる
・女性のものだと悟られてしまうものは、外から見えないようにするなど工夫して捨てる
・物件の敷地内にゴミ置き場があると安心だが、夜中のうちに盗まれてしまう可能性があるため前日の夜にゴミを出すのは危険

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6.公共料金などの支払いを特定のコンビニでしない

毎回同じコンビニで公共料金などの支払いをすると一人暮らしの女性だと気づかれてしまい、後をつけられたり危険な目に遭うこともあります。

また、住所や氏名が記載されているため、相手に住所が知られてしまう可能性も。

毎回特定のコンビニで支払うのは避け、コンビニを変えるか口座引落にすることをおすすめします。

  • 玉置恭一

    女性の一人暮らしだと知られてしまうと金銭目的の侵入窃盗以外の犯罪者のターゲットとなってしまう可能性が高まります。
    女性1人暮らしだと悟られないことは非常に重要です。

普段の行動でできる防犯対策

安全に日常を過ごすには、日ごろから隙を見せないこと。普段の行動からできる防犯対策を見ていきましょう。

  1. 部屋に入る時は背後に注意し、すぐに鍵をかける
  2. 外出時、鍵のかけ忘れに注意!短時間の外出でも戸締りを忘れずに
  3. 窓を開けっぱなしにしない
  4. 荷物の受け取りなど、玄関はすぐに開けない
  5. オートロックが付いていても油断禁物!後ろを確認してから入る
  6. エレベーターには一人で乗る
  7. 生活のリズムを知られないようにする

1.部屋に入る時は背後に注意し、すぐに鍵をかける

部屋に入る際に襲われるケースもあるため、鍵はあらかじめ準備し、鍵を開ける前には不審な人影がないか確かめてから部屋に入るようにしましょう。

部屋に入ったらすぐに鍵をかけることも忘れずに。

また、玄関からの侵入を防ぐために、鍵と一緒にドアガード(ドアチェーン)をかけておくと安心です。

普段から背後に注意し、在宅時はドアガード(ドアチェーン)をかける癖をつけることが重要。

2.外出時、鍵のかけ忘れに注意!短時間の外出でも戸締りを忘れずに

外出時、鍵のかけ忘れには注意が必要。

当たり前のことかもしれませんが、うっかりかけ忘れることもあるため、鍵を閉めたかどうか何度も確認しましょう。

玄関だけでなく、忘れがちなのが窓の戸締り。小さな窓も施錠することが大切です。

また、ゴミ出しや近くのコンビニに買い物など、短時間の外出でも必ず施錠が基本です。

少しの油断で空き巣被害に遭ってしまいます。「外出時は鍵を閉める」を徹底するようにしましょう。

3.窓を開けっぱなしにしない

自宅にいる時でも、窓を開けっぱなしにしていると、外部から侵入されてしまう可能性があります。

窓を開けるのは空気の入れ替えなどの短時間にして、長時間開けっぱなしにするのは避けた方がいいでしょう。

1階の部屋でなくても女性の一人暮らしは狙われやすいため、気を付けなくてはいけません。

夜寝る時も窓を開けて寝るのは絶対にやめましょう。

4.荷物の受け取りなど、玄関はすぐに開けない

訪問者に対し、無防備に玄関を開けるのは危険。

宅配業者を装った犯罪も増えているため、荷物を受け取る時はドアチェーンをかけたまま確認し、対応するようにすれば安心です。

宅配便は日時指定をするか、宅配ボックスがある物件の場合は、宅配ボックスを利用するようにしましょう。

他にも「知らない訪問者の場合は出ない」「すぐに通報できるようにスマートフォンを持って対応する」など、対策することが大切です。

5.オートロックが付いていても油断禁物!後ろを確認してから入る

オートロックがあれば必ずしも安心というわけではありません。

オートロック付の物件でも、ドアが開く隙を狙って建物内に入ってきたり、入居者に紛れて侵入するケースもあるため、注意しましょう。

例えば、下記の様なことがあります。

・入居者が入った数秒後に隙を狙って入る
・入居者が建物から出てくるときにすれ違いで入る
・宅配業者が他の部屋への荷物を届けるためにインターホンを押し、オートロックを解除した際に一緒に入る

オートロック物件の防犯対策は万全!?メリット・デメリットを知ろう!

6.エレベーターには一人で乗る

エレベーターに乗る時も注意が必要。

エレベーター内の狭い空間で襲われることがないよう、利用する際は必ず一人で乗るようにしましょう。

誰かと一緒に乗ることで、部屋の階数が知られてしまう可能性もあります。

感じ悪く思われるかもしれませんが、他に乗る人がいたら譲って次のを待つようにしましょう。そのくらいの警戒心が必要です。

もし知らない人と二人きりになってしまった場合は、各階のボタンや非常ボタンがいつでも押せる位置に立つようにしましょう。

7.生活のリズムを知られないようにする

毎日の生活で、家を出る時間や帰宅の時間がどうしても同じになってしまうと思いますが、どの時間に家にいないのかなど、生活のリズムが周囲の人に知られてしまうと大変危険。

不在時は、電気を付けっぱなしにするか、タイマーなどを使い自動でテレビや照明が付くようにするなど対策することが大切です。

  • 玉置恭一

    近年では日本でも空き巣などの侵入窃盗に対する防犯対策の行動のみでは不十分になってきています。
    巷を騒がしている強盗など犯行が凶悪化してきていることからも言えることですが、女性の一人暮らしは金銭目的以外の犯罪の対策も必要となるため、帰宅時の対人に対する行動には十分な対策が必要です。

帰宅時や夜道でのNG行為

  1. 人通りが少ない道や暗い夜道は避ける
  2. 服装や靴に注意する
  3. 毎日同じ道は通らない
  4. 帰り道のコンビニや夜の買い物には注意
  5. ながら歩きは危険

1.人通りが少ない道や暗い夜道は避ける

人通りが少ない道や暗い夜道は危険度が増します。

遅い時間帯に帰らないようにすることが大前提ですが、夜遅くなってしまった場合は少し遠回りになってしまっても明るい道や人通りが多い道を選ぶようにしましょう。

また、いつもより早足で、時々後ろを振り返るなど、周りの状況に注意を払いながら歩くことで危険回避につながります。

いざという時にすぐに逃げ込めるコンビニや交番などがあるかも確認しておきましょう。

2.服装や靴に注意する

女性にとっておしゃれは大切ですが、犯罪に巻き込まれる可能性が高くなるため、カーディガンなど羽織ものを用意したり露出の多い服装は避けるようにしましょう。

また、万が一のときに走って逃げられるように高いヒールは避け、走れる靴を選ぶことも重要です。

3.毎日同じ道は通らない

毎日同じ時間に同じ道を通ることで、ストーカーやひったくり犯などに待ち伏せされる危険があるため、行動パターンを同じにしないよう、家までの帰り道は経路を変えるようにしましょう。

4.帰り道のコンビニや夜の買い物には注意

帰宅時にコンビニやスーパーに寄る場合は注意が必要。

特にコンビニはスーパーよりは店内が狭いため、買い物中に不審者に目をつけられ、コンビニから家まで後をつけられる危険もあります。

また、夜遅い時間の買い物は避けたほうがいいでしょう。

家にいる時でもすぐに必要ではないならば、たとえ近所だったとしても夜に買い物に出るのは絶対にやめましょう。

休みの日などに、まとめ買いすることをおすすめします。

5.ながら歩きは危険

音楽を聴いたり、スマホを操作しながら歩くのは大変危険なので絶対にやめましょう。

ながら歩きは周囲への意識が薄れ、後ろからの足音や気配に気づけず犯罪に巻き込まれるリスクも高まります。

電話をしているように見せかけて警戒するのはいいですが、本当に電話をしていて注意力が散漫になるのはNG。

他にも、歩行者とぶつかったり、自転車や車、バイクなどに気づくのが遅くなり交通事故に遭うこともあります。

外を歩く際は、周囲への警戒をおこたらないことが大切です。

  • 玉置恭一

    女性1人の場合は基本的には人気のない道や空間に身を置かないことが重要ですが、やむを得ず、そのような状況になった場合は性悪説を前提に行動するくらいで丁度良いといえます。
    すれ違う人が悪意のある人であった場合を想定して行動しましょう。

おすすめの防犯グッズ

女性の一人暮らしでは、より防犯性を高めるために防犯グッズで対策することも重要。
おすすめの防犯グッズを紹介していきます。

ミラーレースカーテンや遮像レースカーテン

  • ミラーレースカーテン
    レースだけでも中が見えにくいミラーレースカーテンは、レースカーテンだけどしっかりプライバシーを守ってくれます。
    屋外からは室内の様子が見えづらく、室内からは屋外の様子は見えるというのが特徴です。しかし、夜に室内の照明をつけてしまうと効果がなくなるので注意してください。
  • 遮像レースカーテン
    昼も夜も室内の人影などが透けたりうつったりしにくくするレースカーテン。昼夜を問わず高いプライバシー性をキープしてくれます。

のぞき見防止用ドアスコープカバー

玄関ドアのドアスコープは、外から室内がのぞかれてしまう可能性があります。

中に人がいるか確かめたり、室内の様子をうかがったりと、犯罪に巻き込まれてしまう恐れもあるため、「ドアスコープカバー」を付けておくと安心。

また、のぞきや盗撮などを防ぐ効果もあります。
「ドアスコープカバー」がない場合は、テープやマグネットなどで目隠しをして室内が見えないようにしましょう。

サムターン防止カバー

サムターンとはドア内側から施錠・解錠をするツマミの部分のことで、玄関ドアにドリルで穴をあけたり、郵便受けやドアスコープなどから工具を入れサムターンをこじ開ける「サムターン回し」という侵入手口を防ぎます。

両面テープなどで簡単に取り付けることができるため、女性でも取り入れやすく、効果の高い不正解錠防止のグッズです。

窓用の補助錠

窓用の補助錠は、サッシのレール部分などに後付けできる防犯グッズです。

補助錠を取り付けることで、室内への侵入に時間がかかり、空き巣を未然に防ぐことが期待できます。
空き巣の半分以上は窓からの侵入と言われています。
女性でも簡単に取り付けられるワンタッチタイプもあるため、窓もしっかり防犯しておきましょう。

しかし、窓ガラスを割られてしまうと、外からロックを解除されてしまう可能性もあります。
「窓用防犯ブザー」や「防犯フィルム」などを併用することをおすすめします。

窓用防犯ブザー

不審者が窓ガラスを割って侵入しようとしたり、開閉などで異変を察知すると大きな音が出る防犯ブザー。

大きな音が出るので、侵入を諦めさせるにも効果的です。
窓に取り付けるだけで簡単に設置できるので、取り入れやすい防犯グッズです。

防犯フィルム

防犯フィルムは、窓ガラスに貼ることでガラスを割られにくくするフィルムです。
「割るのに時間がかかる」という点で不審者対策に効果的と言われています。

また、震災時のガラス飛散防止対策にもなりますよ。

センサーライト

人の動きによってライトが自動的に光り、不審者の侵入を防ぐことが期待でき、在宅中に侵入された場合でもすぐに気づくことができます。

壁に穴を開けずクリップ等で固定できるものもあるため、賃貸物件でも設置することが可能です。

防犯砂利

防犯砂利は、踏むだけで大きな音が出る特殊な砂利です。
ベランダやテラスに敷いておけば、不審者の侵入を未然に防ぐ効果が期待できます。

ただし、賃貸物件では管理規約上の問題がありますので、導入する際は管理会社や貸主に相談してみましょう。

防犯ブザー

女性が一人でいる時は、不審者に出くわしたり危険な目に遭うかもしれません。

出かけるときは護身用の防犯ブザーを持ち歩くようにしましょう。

襲われそうになったときに大声を出すのは意外と難しく、防犯ブザーを持っていることで周囲に知らせることができます。
いざというときにすぐに使えるよう、使用方法を確認し定期的に電池交換もしておきましょう。

  • 玉置恭一

    防犯対策は物理的に侵入されないために行うことはもちろんのこと、その前の段階で犯罪者のターゲットから外れるためのアピールとして行うことが重要です。
    どちらかというと後者の方が重要と言えます。
    ターゲットとなってしまえば侵入できない家などないと言っても過言ではありません。
    女性1人暮らしの場合、金銭目的以外の犯行の対策も必要なため、より意識を持った防犯対策が必要となります。
    防犯対策の基本は「よそにいってもらう」です。
    ターゲットにならないための物理的対策と行動を実行していきましょう。

怖い思いをしないためにも、あらかじめ防犯面を意識しておくことが大切なのだ!

よくある質問

女性が一人暮らしをする場合、1階のお部屋でも大丈夫ですか?

1階のお部屋は「家賃が安い」「階段を使わなくていいから楽」「騒音など下の階への気遣いが不要」などメリットはありますが、防犯面を考えると1階に住むことは避けた方がいいでしょう。
1階だと外から室内の様子が見えてしまったり、空き巣被害にも遭いやすいため、2階以上の方が安心して暮らすことができると思います。

治安の良い街かどうか、どのように調べればいいのでしょうか?

物件の下見に行った際に不動産業者に直接聞いてみるのが一番かもしれません。その街の情報について詳しく知っていますので相談してみましょう。
また、各自治体や警察が公表しているその街の犯罪発生件数を調べておくのもいいと思います。
ですが、人口が多い街は必然的に犯罪件数も増えるため、「ゴミが落ちていないか」「違法駐車や放置自転車はないか」「飲食店などが多い繁華街はないか」など、犯罪件数だけで判断せず街の様子も確認することが大切です。

防犯系設備が充実している物件なら安心ですか?

オートロックやTVモニター付インターホンなどの防犯系設備が付いている物件は、付いていない物件よりは安心感はありますが、犯罪が全て防げるということではありません。
女性の一人暮らしと悟られないようにしたり、普段から意識して行動をしたり、防犯グッズを用意するなど、常日ごろから防犯対策を心掛けておくことが大切です。

女性の一人暮らしで、洗濯物は外に干しても大丈夫ですか?

外に干すのはできれば避けた方がいいのですが、天気の良い日などどうしても干したい時は、男性物の下着や洋服と一緒に干したり、バスタオルなどで他の洗濯物が見えないようにするなど、女性の一人暮らしと悟られないようにしましょう。

監修

玉置 恭一
鍵・防犯のスペシャリスト
総合防犯設備士

22歳から鍵職人として始動。
ジャパンロックレスキューサービス株式会社 専務取締役、株式会社ミライアン 代表取締役を経て、ジャパンベストレスキューシステム株式会社入社。
同社退社後、株式会社ミライアン再始動。 現在は凄腕鍵開け職人として、多数のテレビ番組にも出演中。

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  3. 防犯対策は「隙」を見せるな!一人暮らしの女性が気をつけるべきこと
NARUHODO FUMU FUMU

愛知・岐阜・三重で50年以上、地域密着の直営主義でお部屋探しを提供している不動産会社【ニッショー】が運営するWebマガジン。
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