一人暮らしに1LDKは広すぎるのか?後悔しない選び方とレイアウトのコツ

「一人暮らしに1LDKは広すぎるのでは?」と感じる方もいるのではないでしょうか。
ワンルームや1Kに比べて1LDKは広く、その分、家賃も高くなる傾向があります。
そのため、「一人暮らしにとって1LDKは快適な広さなのか、それとも持て余してしまうのか」と迷う方も多いはずです。

この記事では、一人暮らしで1LDKに住むメリット・デメリットをはじめ、後悔しない間取り選びのポイントやレイアウトのコツまで詳しくご紹介します。
1LDKにするか迷っている方は、ぜひ参考にしてください。

1LDKとは?間取りの特徴と広さの目安

「1LDK」という言葉は聞いたことがあっても、「どんな間取り?」「広さはどのくらい?」と疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ここでは、1LDKの基本的な特徴や広さの目安についてご紹介します。

1LDKの間取りとは?

1LDKとは、「リビング・ダイニング・キッチン(LDK)」に加えて、独立した1つの「居室」がある間取りのことです。
1LDKの「1」は寝室や書斎などに使える部屋、「LDK」は食事やくつろぎの時間を過ごす広めのスペースを指します。
居室が1つの場合、LDK部分の広さは8帖以上が目安とされており、ゆったりとした空間が確保されています。

1LDKの特徴

居室とLDKがしっかり分かれているため、生活にメリハリをつけやすく、一人暮らしでも快適に暮らせるのが1LDKの特徴です。

一般的には、居室を寝室として使い、普段の生活はLDKで過ごす人が多い傾向にあります。
LDKでは、食事をしたりテレビを見たりと、リラックスした時間を過ごせるため、プライベートと生活空間をしっかり分けたい方に適した間取りです。

ワンルーム・1K・1DKとの違い

ワンルーム・1K・1DKは、1LDKよりもコンパクトで、一人暮らし向けの間取りとして人気があります。
それぞれの違いを見ていきましょう。

  • 【ワンルーム】
    居室とキッチンに仕切りがなく、ひとつの空間に生活スペースがまとまっている間取りです。
  • 【1K】
    キッチンと居室の間にドアなどの仕切りがあり、玄関から室内が見えにくいというメリットがあります。
  • 【1DK】
    ワンルームや1Kよりもダイニングキッチン(DK)がやや広めで、食事スペースを確保しやすいのが特徴です。
    ただし、LDKと比べると、くつろぎ空間としてはやや狭めになります。

    ダイニングキッチン(DK)の広さは4.5帖以上8帖未満が目安です。
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一人暮らしで1LDKは広すぎる?後悔しないための判断ポイント

ここでは、一人暮らしで1LDKは広すぎるかどうかを判断するためのポイントをご紹介します。

  1. 広すぎるかどうかは、それぞれの生活スタイルによる
  2. 予算とのバランスを考える
  3. 将来の変化も見越して考える

1.広すぎるかどうかは、それぞれの生活スタイルによる

一人暮らしに1LDKが「広すぎる」と感じるか、「ちょうどいい」と思うかは、暮らし方や価値観によって異なります。

例えば、仕事などで外出が多く、家では寝るだけの方にとっては、広い部屋は持て余してしまうかもしれません。
一方で、在宅ワークをされる方や家で趣味の時間をゆったり過ごしたい方にとっては、広めの空間が快適に感じられるでしょう。

このように、同じ間取りでも人によって感じ方が違うので、自分の生活スタイルや優先したいことを整理してみましょう。

2.予算とのバランスを考える

一人暮らしで1LDKを選ぶときは、広さだけでなく予算も大切なポイントです。
家賃や光熱費が高くなりやすい傾向があるため、自分の収入や生活費とのバランスをしっかり確認することが大切です。

  • ポイント1:家賃の目安を知る
    一般的に家賃は、収入の3分の1以内に抑えるのが望ましいとされています。
    これを目安に、自分の収入から負担できる家賃を考えましょう。
  • ポイント2:光熱費や共益費も考慮する
    部屋が広いと暖房や冷房の効率が下がり、光熱費が高くなりやすいため、共益費も含めた月々の支払いを把握しておきましょう。
  • ポイント3:予算内に収める工夫をする
    予算に余裕がない場合は、家賃の安いエリアや築年数が古めの物件を検討するのもひとつの方法です。
    自分にとって何を優先したいかを整理しながら、バランスの取れた選び方をしてみましょう。

3.将来の変化も見越して考える

1LDKを選ぶ際は、今の生活だけでなく、これから先のことも少し意識してみましょう。
長く住むことを考えるなら、ライフスタイルが変わっても困らないような間取りだと安心です。

具体的には、次のような暮らしの変化が考えられます。

■転職・独立による収入の増減
■在宅ワークにより作業スペースが必要になる
■同棲や結婚の予定

これらの変化を想定して、余裕のある間取りや予算計画を立てることが大切です。

一人暮らしで1LDKが向いている人・向いていない人

一人暮らしで1LDKが向いている人と向いていない人の特徴を詳しくご紹介します。
どちらに当てはまるかチェックしてみてください。

一人暮らしで1LDKに向いている人

以下のようなタイプの方には、1LDKが快適に感じられるでしょう。

■仕事や生活スタイルに合わせて空間を使い分けたい人
・在宅ワーク中心で、仕事と生活スペースを分けたい
・寝室とリビングを分けて使いたい

■趣味やこだわりのある暮らしを楽しみたい人
・趣味やコレクションのスペースが欲しい
・インテリアにこだわりたい

■友人を招くことが多い人
・友人を招いたときにリビングを広く使いたい
・友人や家族を気軽に呼びたい

■収納に余裕がほしい人
・荷物が多い
・大きめの収納スペースが必要

■空間にゆとりを持って暮らしたい人
・一人暮らしでもゆったりと暮らしたい
・生活にメリハリをつけたい
・空間に余裕のある暮らしが理想

■多少家賃が高くても生活に余裕がある人
・家賃が少し高くなっても快適な暮らしを優先したい
・将来の変化にも柔軟に対応できる経済的余裕がある

一人暮らしで1LDKに向いていない人

次のようなライフスタイルの方は、1LDKだと「広すぎる」と感じるかもしれません。

■シンプルな暮らしを好む人
・最小限のスペースで、効率よく生活したい
・必要最低限のもので暮らしたい

■持ち物が少ない人
・家具や家電が少ない
・広い部屋だと持て余してしまう

■固定費をできるだけ抑えたい人
・家賃や光熱費をできるだけ安くしたい
・生活費を最小限にしたい

■掃除の手間を減らしたい人
・広い部屋だと掃除が面倒
・掃除にかける時間や労力を最小限にしたい

■自宅での滞在時間が短い人
・平日は仕事ばかりで家にいない
・家では寝るだけのことが多い

一人暮らしで1LDKを選ぶメリット

一人暮らしで1LDKに住むことには、ワンルームや1Kにはないさまざまな魅力があります。
ここでは、そんな1LDKならではの具体的なメリットをご紹介します。

メリット

1.寝室と生活スペースを分けて使える
2.キッチンが広く使えて自炊しやすい
3.家族や友人を呼びやすい
4.収納スペースが充実している
5.空間にゆとりをもって暮らせる
6.同棲や結婚生活も始めやすい

1.寝室と生活スペースを分けて使える

1LDKの魅力は、リビングと寝室をしっかり分けられることです。
ワンルームや1Kでは、「寝る・食べる・くつろぐ」をひとつの部屋で済ませることになりますが、1LDKならそれぞれの用途に合わせた使い方ができます。

寝る場所と食事・くつろぎの空間を分けることで、生活にメリハリが生まれ、心も体もよりリラックスしやすくなります。
また、在宅ワークやオンライン会議がある方にとっても、プライベートと仕事のスペースを分けることで、集中しやすい環境を整えられるのも大きなメリットです。

2.キッチンが広く使えて自炊しやすい

1LDKは、ワンルームや1Kに比べてキッチンが広めに設計されていることが多く、調理スペースや収納がしっかり確保されています。
そのため、自炊をしたい方にとっては、大きなメリットといえるでしょう。

シンクやコンロが広めだと、複数の料理を同時に作ることも可能です。
また、調理器具や食器などをきちんと収納できるため、片づけのしやすさにもつながります。

「料理を楽しみたい」「外食を減らして節約したい」という方には、広めのキッチンはおすすめです。

3.家族や友人を呼びやすい

1LDKは、寝室などのプライベート空間をしっかり確保できるため、リビングを来客用スペースとして使いやすいのが特徴です。

リビングが広めであれば、友人や家族を招いて食事や会話を楽しんだり、ゆったりくつろいだりすることもできます。
そのため、「家族や友人を気軽に呼びたい」という方には、特におすすめの間取りです。

4.収納スペースが充実している

1LDKは、収納が充実していることが多く、生活用品や洋服などの置き場所に困らず、生活スペースを有効に使えます。
十分な収納があれば、荷物が多くても部屋が散らかりにくく、整理整頓がしやすいため、スッキリした空間を保つことができます。 

5.空間にゆとりをもって暮らせる

1LDKは、空間にゆとりがあるため、大きめのソファやベッドなどの家具を置いても圧迫感が少なく、快適に暮らすことができます。
広めの間取りは気持ちにも余裕を与えてくれるため、「一人でも広々とした部屋で暮らしたい」という方にぴったりです。

6.同棲や結婚生活も始めやすい

1LDKは、一人暮らしにちょうどいい広さでありながら、同棲や結婚生活にも対応しやすいのが魅力です。

二人で暮らしても、ある程度プライベートな時間を保ちやすく、無理なく新生活をスタートできます。
将来を見据えて「長く住める部屋を選びたい」という方にもおすすめです。

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一人暮らしで1LDKを選ぶデメリット

1LDKは、広さや間取りのゆとりが魅力ですが、一人暮らしの場合、必ずしもメリットばかりではありません。
一人暮らしで1LDKを選ぶ際に知っておきたいデメリットを見ていきましょう。

デメリット

1.毎月の家賃が高くなりやすい
2.毎月の光熱費が高くなりやすい
3.掃除や片づけの手間が増える
4.広さを活かしきれない可能性がある
5.家具や家電の出費が増えやすい

1.毎月の家賃が高くなりやすい

1LDKは、ワンルームや1Kと比べて専有面積が広く、間取りにもゆとりがあるため、家賃が高くなってしまう可能性があります。
毎月の家賃負担が大きくなると、生活費を圧迫してしまうこともあるため、契約前に家賃と生活費とのバランスをしっかり考えることが大切です。

2.毎月の光熱費が高くなりやすい

冷暖房を効かせる空間が広くなる1LDKは、電気代がワンルームや1Kより高くなりがちです。
特に夏や冬のエアコン使用が増える季節は、光熱費が想像以上にかさむこともあります。

一人暮らしで生活費を抑えたい方は、間取りだけでなく、月々の光熱費もあらかじめ想定しておくと安心です。

3.掃除や片づけの手間が増える

1LDKは、部屋数が増える分、掃除や片づけにかかる時間や手間も多くなります。
特に掃除が苦手な方や仕事が忙しい一人暮らしの方にとっては、掃除の負担が増えてしまうため、デメリットになる可能性も。
掃除のしやすさも考慮して間取りを選びましょう。

4.広さを活かしきれない可能性がある

一人暮らしの場合、1LDKの広さを十分に活かしきれず、空間を持て余してしまうことがあります。
家具や荷物が少ない方にとっては、「部屋が広すぎて落ち着かない」「スペースが無駄に感じる」といったことも。

また、料理をあまりしない場合は、広めのキッチンをうまく活用できず、もったいなく感じるかもしれません。

5.家具や家電の出費が増えやすい

「1LDKの広さに合わせて家具や家電をそろえるとなると、ワンルームや1Kよりも必要なアイテムが増え、初期費用が高くなることもあります。

おしゃれなインテリアを楽しめる反面、「予想以上にお金がかかった」というケースも。
あらかじめ家具や家電の購入費も含めて、しっかりと費用の計画を立てておくことが大切です。

一人暮らしで1LDKを快適に使うレイアウトのコツ

1LDKは、空間にゆとりがある反面、家具の配置や使い方によっては「広すぎて落ち着かない」と感じることもあります。

ここでは、一人暮らしでも快適に過ごせるよう、1LDKを上手に使うレイアウトのコツをご紹介します。
スペースを有効に活用して、住み心地の良い部屋を目指しましょう。

■リビングと寝室をしっかり分ける
■家具は「サイズ感」が大事
■生活動線を意識した家具配置にする
■部屋のテイストを統一する

■リビングと寝室をしっかり分ける

1LDKでは、リビングと寝室をしっかり分けることで、生活にメリハリが生まれます。

「LDKにはソファやテレビを置いて食事やくつろぎのスペースにし、寝室では静かに休む」というように、目的に応じて空間を使い分けることで、自然と生活リズムが整いやすくなります。

■家具は「サイズ感」が大事

1LDKの広さを活かすには、家具のサイズ選びがとても重要です。

大きすぎるソファや背の高い棚を置いてしまうと、かえって圧迫感が出てしまい、空間が狭く感じられることもあります。
ロータイプの家具を選べば、室内が広く見え、部屋全体がすっきりとした印象になります。

また、「本当にこの家具は必要なのか?」と見直すことで、ゆとりある空間をつくることができます。

■生活動線を意識した家具配置にする

家具の配置を考えるうえで大切なのが「生活動線」です。
生活動線とは、家の中で人が日常生活を送る際に移動する経路のことを指します。

リビングからキッチンや寝室、リビングから洗面所やトイレへ移動する通路をふさがないようにすることで、無駄な動きが減り、快適に過ごすことができます。
家具を配置する際は、この動線を意識して、使いやすい空間づくりを心がけましょう。

■部屋のテイストを統一する

快適な1LDKにするためには、部屋全体のテイストや家具の色合いをそろえることが大切です。
統一感のあるスタイルにまとめることで、空間にまとまりが生まれ、落ち着いた印象になります。

家具やカーテン、ラグなどをナチュラル系や北欧風など、ひとつのテイストで統一すると、部屋全体がスッキリ見え、居心地の良い雰囲気に。
また、ベージュやホワイト系など明るくやわらかな色合いでまとめると圧迫感が抑えられ、清潔感のある広々とした印象になります。

家具のカラーを1~2色に絞ることで、シンプルながらも洗練されたおしゃれな空間を演出できます。

まとめ

一人暮らしで1LDKが「広すぎる」と感じるかどうかは、暮らし方や考え方によって人それぞれ異なります。
まずは自分の生活スタイルや大切にしたいポイントを整理し、家賃や将来の変化も見据えて選ぶことが大切です。

1LDKは、空間の使い分けができるメリットがありますが、一方で家賃や掃除の手間といったデメリットもあります。
メリット・デメリットを理解した上で、自分に合った最適な間取りを見つけましょう。

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NARUHODO FUMU FUMU

愛知・岐阜・三重で50年以上、地域密着の直営主義でお部屋探しを提供している不動産会社【ニッショー】が運営するWebマガジン。
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