大学生への仕送り額は平均いくら?一人暮らしの生活費データから妥当な仕送り額を算出!

仕送りはいくらあったらいいの?妥当な仕送り額を知りたい! 

春からいよいよ大学進学。
一人暮らしを始める子どもに、いくら仕送りをすればよいのか悩んでいる親御さんも多いのではないでしょうか。

「きちんと生活できるだけの金額を渡したい」という思いがある一方で、必要以上に多いと自立の妨げになるのではと不安になることもあります。
また、家庭の経済状況によっては、十分な金額を用意するのが難しいケースもあるでしょう。

この記事では、平均データや生活費の目安をもとに、一人暮らしをする大学生への妥当な仕送り額についてわかりやすく解説します。

一人暮らしの大学生への仕送り金額は平均7万~9万円

全国大学生活協同組合連合会の「第61回学生生活実態調査」概要報告によると、1ヶ月で7万4,652円となっています。
前年度から2,302円プラスとなりました。

また、日本学生支援機構の「令和6年度学生生活調査結果」によると、家庭からの給付は年に1,02万9,700円で、1ヶ月だと8万5,808円という計算になります。

このことから、大学生の平均仕送り額は1ヶ月に7万~9万円程度ということになります。
全国大学生活協同組合連合会の「第61回学生生活実態調査」 日本学生支援機構の「令和6年度学生生活調査結果」

家賃込みで考えるのが基本!仕送り額の内訳

仕送り額を考える際は、家賃と生活費をセットで考える必要があります。
一般的に、家賃は親が負担するケースが多く、仕送り額には家賃が含まれている前提となっていることがほとんどです。

たとえば、以下のような内訳が現実的です。
・仕送り7万円=家賃4万円+生活費3万円

このように考えると、生活費として使える金額は月3万~5万円程度が目安になります。

生活費3万~5万円では足りない?実際の支出データ

しかし、実際の生活費はもう少し高くなります。

「第61回学生生活実態調査」によると、一人暮らしの大学生の生活費(住居費を除く)は月8万2,568円です。

さらに、食費だけでも約3万円かかっており、家賃を除いた仕送りが3万円程度の場合、食費だけでほぼ使い切ってしまう計算になります。

そのため、交通費や交際費、被服費などは、アルバイト収入などで補う必要があります。

全国大学生活協同組合連合会の「第61回学生生活実態調査」

奨学金の有無でも仕送り額が変わる

奨学金の有無によっても、仕送り額が大きく変わってきます。
「第61回学生生活実態調査」では、奨学金の受給の有無による下宿生1ヶ月の生活費が下記のようになっています。

  受給あり 受給なし
仕送り 4万1,912円 9万0,904円
奨学金 5万8,830円
アルバイト 3万9,132円 3万6,870円
定職 412円 530円
その他 4,315円 6,394円
収入合計 14万4,601円 13万4,828円

同調査によると、奨学金を受給している場合の仕送り額は約4万1,912円、受給していない場合は約9万0,904円となっており、約5万円の差があります。

一方で、収入合計はそれぞれ14万4,601円、13万4,828円と大きな差はありません。

このことから、奨学金で補われる分だけ仕送り額が抑えられており、全体の収入が同程度になるよう調整されていると考えられます。

仕送りだけでは足りない分はアルバイトで補う

大学生が得られる主な収入は、仕送りのほかにアルバイトがあります。

全国大学生活協同組合連合会の「第61回学生生活実態調査」によると、一人暮らしの大学生のアルバイト収入は、月平均3万7,620円です。

自宅生と下宿生でアルバイト収入に大きな差は見られません。いずれも「月3万~7万円未満」と回答した割合が最も多く、約37%を占めています。

全国大学生活協同組合連合会の「第61回学生生活実態調査」

また、日本学生支援機構の「令和6年度学生生活調査結果」によると、一人暮らしに限定していませんが、大学学部(昼間部)の学生のアルバイト収入は年に50万7,700円で、1ヶ月にすると4万2,308円という計算になります。

日本学生支援機構の「令和6年度学生生活調査結果」

このことから、アルバイト代は月に3~4万円稼ぐ学生が多いことがわかります。

しかし、試験期間や長期休暇などによって、アルバイト収入は毎月安定するとは限りません。
そのため、最低限の目安額を決めておく、あるいは余裕のある月に貯蓄して補うなど、波を前提とした計画が大切です。

一人暮らしの大学生は仕送りがないとキツイ!

一人暮らしの大学生の収入のうち、仕送りが占める割合は半分以上を占めています。
その仕送りがなくなると、生活が一気に厳しくなるのは当然といえるでしょう。

そのため、仕送りを受けながら一人暮らしをすることは、決して甘えではありません。
多くの学生にとって、仕送りは生活の土台となる大切な収入源です。

仕送り額は家庭によって事情が異なりますが、少額であってもあるかないかでは大きな差が生まれます。

もし仕送りがない場合は、貯蓄を取り崩すか、アルバイトで収入を得る必要があります。
ただ、生活費をまかなうためだけに長時間働くのは大きな負担です。

大学で十分に学ぶ時間が取れなければ本末転倒ですし、友人との交流や趣味に充てる余裕も、学生生活を充実させる大切な要素といえるでしょう。

仕送りとは別に、学費も必要!

仕送りは、家賃を含む生活費をまかなうのに必要ですが、それとは別にかかるのが学費です。

国公立大学の場合で年間60万円、私立大学の場合で年間130万円程かかります。ここでは、学費の捻出が難しい場合の対策を2つ紹介します。

1.奨学金を利用する

奨学金は大きく3つの区分に分けられます。
「給付型」「貸与型(無利子)」「貸与型(有利子)」です。

利用を検討する場合は、自分がどの区分に該当するかを確認する必要があります。
国公立か私立か、大学・短期大学・専門学校の違い、自宅生か下宿生かなどによって、借りられる金額や条件は細かく異なります。

仕組みとしては、給付型→貸与型(無利子)→貸与型(有利子)の順に負担が少なくなります。
ただし、給付型や無利子の貸与型は、家庭の経済状況や成績基準などの条件が設けられており、利用できる人は限られています。

全国大学生活協同組合連合会の「第61回学生生活実態調査」によると、奨学金の受給率は36.8%です。そのうち貸与型が16.3%、給付型が15.2%となっています。

貸与型は将来的に返還が必要ですが、給付型は返還義務がありません。
そのため給付型の方が経済的な負担は軽いものの、条件を満たす必要があるため利用のハードルは高いといえます。

なお、貸与型の「第一種」と「第二種」を併用したり、給付型と貸与型を組み合わせたりするケースもあります。
状況に応じて複数の制度を活用することも可能です。

 
給付型 貸与型(第一種) 貸与型(第二種)
返さなくていい 返す必要があるが、無利子 返す必要があり、有利子
※在学中は無利子
当てはまるための条件が厳しい 卒業後に返していかないといけない
当てはまるための条件が第二種より厳しい
卒業後に返していかないといけない

2.教育ローンを利用する

教育ローンは、奨学金とは別に、親が子どもの教育費として借り入れる制度です。
代表的なものに、日本政策金融公庫の「国の教育ローン」があります。

奨学金は入学後に毎月振り込まれる仕組みのため、入学前に必要な入学金や前期授業料の支払いに間に合わない場合があります。
そのような初期費用を補う手段として、教育ローンを利用するケースもあります。
また、奨学金だけでは学費が不足する場合に、併用することも可能です。

借り入れるのは親であるため、子どもに返済負担をかけたくない場合には有効な選択肢といえます。
ただし、奨学金よりも金利が高めに設定されており、借入後すぐに返済が始まる点には注意が必要です。

そのため、奨学金と同様に、無理のない返済計画を立てたうえで利用することが大切です。

  奨学金 教育ローン
借りる人 学生本人(保証人は親)
支払われる時期と金額 入学「後」に毎月定額で振込 入学「前」に一括振込
利息 在学中は発生しない
教育ローンより利息が少ない
借りた翌日から発生する
奨学金より利息が高い
返済時期 卒業後から 借りた翌月から

仕送りの捻出が難しい場合はどうすればいい?

家庭の経済状況によっては、毎月仕送りするのは難しかったり、十分な金額を送れなかったりすることもあるでしょう。
そんな時に、親から子どもにしてあげられることには何があるでしょうか。

1.仕送りは毎月送らなくてもいい

毎月決まった額を仕送りするのが難しい場合は、3か月に一度など、間隔をあけて送る方法もあります。

仕送り額は一人暮らしを始める前に必ず決めなければならないものではありません。
平均生活費はあくまで目安です。実際の生活を見ながら、親子で相談して調整していくことも可能です。

家庭の状況や本人の暮らし方に合わせて、無理のない方法を選ぶことが大切です。

2.物資を送る

仕送りは、必ずしも現金である必要はありません。

毎月決まった金額を送れなくても、生活物資が届くだけで助かるものです。
日持ちする食品や日用品など、すぐに使えるものが入っていると安心感につながります。

普段はスマートフォンで連絡を取り合っていても、体調を気遣う一言が添えられていると、親のありがたさをあらためて感じるきっかけになるでしょう。

まとめ

一人暮らしの大学生への仕送り額として妥当な金額は、家賃+生活費3万ほどと考えて良さそうです。
名古屋であれば一人暮らし向けの物件は1Kでも4万円代で借りられますから、家賃4万円+生活費3万円で毎月7万円~としてみてはいかがでしょうか。
ただし、家賃相場は地域差があるので、もし東京で一人暮らしであれば仕送り10万円以上は必要になりそうです。

また、これ以外にも学費が必要で、奨学金や教育ローンを利用する方法がありますが、デメリットもあるので慎重に検討しましょう。

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