一人暮らしでも猫を飼うことはできる?失敗や後悔しないための注意点を徹底解説!

一人暮らしでも猫を飼うことはできる

一人暮らしでも猫は飼えますが、「ペット可(猫飼育OK)」の物件であることが前提です。その上で猫を飼うには飼い主としての心構えや知識も必要です。
ここでは、実際に猫と一緒に暮らし始めてから、失敗・後悔をしないための注意点やポイントをご紹介します。

一人暮らしで猫を飼うための心構え

一人暮らしで猫を飼うための心構えとしては、「最後まで責任を持って飼うこと」が前提であり一番大切なことです。

自由で気ままな一人暮らしですが、ふと寂しくなることもあるはず。そんな時、可愛い猫が隣にいてくれたらいいですよね。
しかし「猫は可愛くて癒される存在」だけではありません。
飼ってみたら思っていたより大変だった、全然懐かなくて可愛く思えない…など、自分勝手な都合で飼うことをやめるわけにはいきません。
何より、せっかく縁があって飼い始めた猫にもかわいそうですよね。

最後まで愛情を持って育てるためにも、安易な気持ちで飼い始める前に、飼い主としての心構えと正しい知識が必要です。

猫を飼って後悔する前に知っておきたいこと

ここでは、猫を飼い始める前に知っておいてほしいことを3つ紹介します。

1.猫アレルギーがないかどうか
2.猫中心の生活になる
3.ペットロスの覚悟をしておく

1.猫アレルギーがないかどうか

猫を飼う前に、自分が猫アレルギーかどうか検査することをお勧めします。
猫アレルギーを持っていると、猫との接触でくしゃみ、鼻水、咳などの症状が現れ、一緒に暮らすことが難しくなります。
「実際に猫を飼い始めたら症状が出てしまった」と後悔しても猫を不幸にしてしまうだけなので、心当たりがなくても念のため検査をしておくことが大切です。

2.猫中心の生活になる

猫は自由気ままでマイペースなところも魅力の一つですが、猫に合わせる生活になることを忘れてはいけません。
一人暮らしだと自分以外に猫の世話をする人がいないのでなおさらです。また、猫の寿命は10年以上です。長い期間責任を持ってお世話をする心構えも必要です。

3.ペットロスの覚悟をしておく

我が子のように可愛がっていた猫とも、いつかは別れの日がやってきます。その時にペットロスになる可能性があることも知っておきましょう。

どんなに覚悟をしていても、大切な存在だっただけに、亡くなってしまったときは耐えられず「もう一生飼わない」となる飼い主さんもたくさんいます。
それは「猫と過ごした日々」が幸せであったことの証でもあるのですが、これも心構えの一つとして覚えておきましょう。

一人暮らしで猫を飼うメリット

猫のお世話は大変ですが、それ以上に「居なくてはならない」存在になっていきます。
まずは一人暮らしで猫を飼うメリットを確認してみましょう。

メリット

1.癒される
2.幸せを感じられる
3.散歩の必要がない
4.交友関係が広がる

1.癒される

一人暮らしで猫を飼うメリットは何といっても「癒し」です。気まぐれでわがままだけど、意外と甘えん坊な性格で愛嬌たっぷりの姿に無条件で癒されます。つかず離れずの自由気ままなところも魅力的。

2.幸せを感じられる

家に帰って出迎えてくれたときに感じる幸せ。そして、猫と一緒に遊ぶことで孤独感が解消され、心も身体も健康にしてくれます。

3.散歩の必要がない

猫は犬に比べて散歩に連れて行く必要がなく、静かにお留守番もできるため、仕事などをしていても比較的飼いやすいといわれています。

4.交友関係が広がる

猫を飼うことで、交友関係が広がることも。猫の話題を通じて、今まで知り合えなかった人と仲良くなれたり、会社の同僚や友人とも猫の話で盛り上がることができます。
また、猫好きの人とSNSなどで交流することによって、情報交換もできますし、一人暮らしで猫を飼う上で困った時に参考になる意見が聞けるはずですよ。

一人暮らしで猫を飼うデメリット

一人暮らしで猫を飼うことは、メリットだけではなくデメリットもあります。
デメリットもきちんとチェックしておきましょう。

デメリット

1.お金がかかる
2.壁や家具などにキズがつく
3.部屋の汚れや抜け毛
4.鳴き声やトイレのにおい
5.長期の外出ができない

1.お金がかかる

猫は体温調節が上手にできないため、エアコンで部屋の温度を保ってあげる必要があります。
そのため電気代がかさみます。他にも、エサやグッズ代、病院代などが定期的にかかります。

2.壁や家具などにキズがつく

猫は爪とぎをするため、壁や家具、フローリングにキズがついてしまいます。
お気に入りの家具がボロボロになってしまうことも。

3.部屋の汚れや抜け毛

猫にしてみたら「遊んでるだけ」なのですが、いたずらをして部屋を汚してしまうことも。
また、換毛期には大量の毛が抜けるため、こまめに掃除をする必要があります。

4.鳴き声やトイレのにおい

猫の走り回る足音や鳴き声、トイレのにおいなどで近隣住民からクレームがくることもあります。
床にカーペットやマットを敷いたり、無駄鳴きしないようにしつけをすることでトラブル対策となります。
また、猫のトイレはとてもきついにおいを発するため、排泄物をこまめに捨てたりトイレを覚えさせるなど、におい対策はしっかり行っておきましょう。

5.長期の外出ができない

猫との生活を第一に考えなくてはいけないため、長期的に家を空けることが難しくなります。
旅行や出張に行く場合は、家族やペットホテル等に預ける必要があります。

猫を飼うのに必要な費用

猫を飼うために必要な費用

・フード、おやつ代
・ケガや病気の治療費
・ペット保険料
・ワクチン、健康診断等の予防費
・トイレの砂やシート、グッズ代
・光熱費
・ペットホテル、ペットシッター代

アニコム損保が発表した2021年の1年間にペットにかけた年間支出費用になります。

項目 年間支出費用
フード、おやつ代 約52,797円
ケガや病気の治療費 約34,395円
ペット保険料 約29,900円
ワクチン、健康診断等の予防費 約13,785円
日用品、首輪・リード 約15,127円
光熱費(飼育に伴う追加分) 約12,785円
ペットホテル、ペットシッター代 約1,065円
参考元:【2021最新版】ペットにかける年間支出調査|アニコム損保 公式HP
  • ・フード、おやつ代
    最大の支出項目は「フード・おやつ代」という結果に。
    増加している理由は、「病気のため療法食に変えた」「健康に留意して自然食品に変えた」など、愛猫に対する健康の意識が高まっているようです。
  • ・ケガや病気の治療費、ペット保険料
    「ケガや病気の治療費」は「フード・おやつ代」の次にかかる費用となります。
    猫の医療費は高額となるため、ケガや病気をしたときのことを考えて、ペット保険に入る人も増えているようです。
  • ・ワクチン、健康診断等の予防費
    猫の健康のために、感染症予防のワクチン接種や健康状態を把握する健康診断の検討も必要になってきます。
  • ・トイレの砂やシート、グッズ代、光熱費
    トイレの砂やシートは毎日使うものになるので、こちらも日常的に必要な費用となります。
    おもちゃなどのグッズ類も用意しなくてはいけません。
    また、電気代などの光熱費が増えることも忘れないように。
  • ・ペットホテル、ペットシッター代
    「飼い主が出張や入院などで不在となる場合、ペットホテルやペットシッター代も必要になります。

猫を飼うのに必要なグッズ

揃えておきたい必要なもの

・トイレの砂やシート
・ケージ
・爪とぎ
・キャリーケース、キャリーバッグ
・キャットフード
・猫用食器
・遊び道具のおもちゃ、グッズ

  • トイレの砂やシート
    トイレの砂やシートは最初に用意しておきましょう。きれい好きの猫にとってトイレは非常に重要。猫の大きさやライフスタイルに合わせて選ぶといいかもしれません。
  • ケージ
    ケージは、猫を飼い始めたときや部屋の掃除、来客時など、猫の安全や安心のためにあると便利です。
  • 爪とぎ
    猫を飼っていて悩まされるのが、爪とぎで家具や壁、柱などが傷つくこと!大事な家具などを守るために、爪とぎグッズを用意しましょう。
  • キャリーケース、キャリーバッグ
    病院などの外出時や災害時も使えるキャリーバッグも必要となってきます。
  • キャットフード 、猫用食器、遊び道具のおもちゃ、グッズ
    キャットフードや猫用食器も最初に用意するものになります。
    その他、遊び道具のおもちゃや運動不足解消につながるキャットタワー、猫用ベッドに首輪など、徐々に揃えていくと良いでしょう。

「ペット可(猫飼育OK)」の賃貸物件で知っておくべきこと

ここでは、猫が飼える物件を探す際に知っておいてほしいことを4つ紹介します。

1.ペット可(猫飼育OK)の物件か
2.「猫飼育OK」の賃貸物件は少ない
3.物件によっては1匹しか飼えないことも
4.ペット可の賃貸物件にかかる費用

1.ペット可(猫飼育OK)の物件か

まず、猫と暮らすために重要なのは「ペット可」または「ペット相談可」の物件であること。
「ペット可」の物件であっても「猫飼育不可」の場合があるため、「猫飼育OK」かどうかをきちんと確認しておきましょう。

2.「猫飼育OK」の賃貸物件は少ない

「猫飼育OK」の物件が少ない理由

・鳴き声や足音などで騒音トラブルになりやすい
・においが部屋にしみついてしまう
・爪とぎなどで部屋が傷ついてしまう

「犬飼育可」でも「猫は不可」という物件が意外と多く、なかなか理想の部屋が見つからず苦労したという方も多いようです。
物件を探す際は、エリアの拡大や条件を緩めることも必要になってきます。
探し方しだいで良い物件に巡り合える可能性もありますよ。

3.物件によっては1匹しか飼えないことも

騒音や臭いなどのトラブルが起こりやすいため、飼育できるペットを1匹のみに制限している物件もたくさんあります。
「1匹だと寂しい思いをさせてしまう」、「慣れてきたから2匹目を飼おう」と思っても、その物件の規約で1匹までしか飼えなかったということも。
もし、2匹以上飼う可能性があるのなら、最初に確認しておきましょう。

4.ペット可の賃貸物件にかかる費用

ペット可の賃貸物件は、一般の賃貸物件に比べて初期費用、毎月の費用、退去費用が高くなる傾向があります。

初期費用のよくある例は「ペット飼育の場合、保証金1ヵ月UP・償却100%」などで、保証金や礼金が1、2ヵ月ほど高いことが多いです。
また「猫飼育の場合は家賃3,000円UP」のように、ペットの種類によって毎月の賃料が高くなることもあります。

さらに、ペット可の物件は退去後に汚れやにおいをとるための作業が必要となるため、最初から償却100%(保証金が返ってこないこと)であることも多いです。
したがって、通常の退去費用よりも高くなることを覚えておきましょう。

猫と暮らすための賃貸物件のポイント

一人暮らしの狭い部屋でも「猫を飼うことは可能?」と心配になる方もいると思います。
確かに部屋が広いに越したことはありませんが、ワンルームや1Kなど一人暮らし向きのお部屋でも猫を飼うことはできますよ。

猫と暮らす部屋のポイント

1.高低差のある場所があるか
2.猫が安心できるスペースがあるか
3.日当たりのいい場所があるか
4.トイレの場所が確保できるか
5.周辺環境を確認する

1.高低差のある場所があるか

実は猫にとって大事なのは部屋の広さより高低差なんです。
猫の場合、ある程度高低差の空間があれば大丈夫!キャットタワーや高さの違う家具などを設置して、上下運動ができる環境を整えてあげましょう。

2.猫が安心できるスペースがあるか

安心できるスペースも必要。
猫は狭い場所が好きなので、ひとりで隠れることができるスペースを作ってあげることも重要です。

3.日当たりのいい場所があるか

猫は日向ぼっこと外を見るのも大好き。
陽が当たる場所から外を眺めることのできるスペースを用意してあげると喜びます。
ただし、部屋全体が高温にならないように注意しましょう。

4.トイレの場所が確保できるか

猫のトイレは、風通しが良く臭いがこもらない場所に設置するのがポイント。
また、猫は繊細で人目を気にするため、人の出入りが少ない場所を選びましょう。

5.周辺環境を確認する

猫飼育OKの物件を探すとき、周辺環境をチェックすることも必要。
病気やケガをしたとき、すぐに対応できるよう近くに動物病院があると安心です。
また、フードやトイレ用品などのを購入できるお店もあると便利なのでチェックしておきましょう。

猫を飼う際の日常生活における注意点

実際に猫を飼い始めてから注意すべきことは何でしょうか。
注意点を把握することで猫を病気や事故から守ることができます。猫が危険な目に遭わないように、快適な生活環境を整えておくことが大切ですよ。

日常生活における注意点

1.安全な住居環境を作る
2.やけどやケガに注意する
3.誤飲に注意する
4.転落や脱走、すき間に注意
5.日中、不在にする場合

1.安全な住居環境を作る

コンセントや電気コードを噛んだりひっかいたりすると、感電してしまうことがあります。
使用していない時はコンセントを抜いたり、保護カバーを付けるなどの対策が必要です。

2.やけどやケガに注意する

ストーブに近づいたり乗ってしまいやけどをすることが多々あります。
ストーブの周りにガードを設置しましょう。ホットカーペットなどの暖房器具による低温やけどにも注意。
また、ハサミや食器、ガラス製品などでケガをする恐れもあるため、出しっぱなしにせず片づけておくことが重要です。

3.誤飲に注意する

おもちゃや人間の食事、ティッシュペーパーなどの紙類を食べてしまう誤飲は日常生活で最も起こりやすい事故です。
内臓が傷ついたり、命に関わることですので、注意しましょう。

4.転落や脱走、すき間に注意

高層階に住んでいる場合、転落が猫にとって最も危険となります。
窓を開ける際は注意しましょう。玄関を開けた瞬間に外に出てしまうなど、脱走にも注意。
また、猫は狭いすき間を好む傾向があり、出られなくなることもしばしばあります。
猫が入り込みそうなすき間はふさいでおくと安心です。

5.日中、不在にする場合

猫は上手に体温調節ができないため、熱中症になる可能性があります。
特に夏場はエアコンを付けっぱなしにして、猫にとって快適な温度を保つことが大切です。
また、自動給餌器があれば外出時でも猫にご飯を与えられるので便利。
もし、不在時に猫の様子が気になる場合は、ペットカメラ(見守りカメラ)を設置するのも良いでしょう。

一人暮らしで飼いやすい猫の特徴は?

猫は個体によって性格が異なるため、「おすすめはこの猫!」と断言するのは難しいのですが、一人暮らしでも飼いやすい猫の特徴をまとめてみたので、どんな猫がいいのかを選ぶときに、以下を参考にしてみてください。

一人暮らしで飼いやすい猫の性格

・小型で鳴き声が小さい
・大人しく人懐っこい
・マイペース
・抜け毛が少ない
・身体が丈夫
・学習能力が高い
・しつけがしやすい

一人暮らしで飼いやすい猫の種類

・スコティッシュフォールド
・ブリティッシュショートヘア
・マンチカン

種類 性格
スコティッシュフォールド ・温厚でおとなしく人懐っこい性格。
・他の種類と比べて運動量も少ない。
・鳴き声が小さく、集合住宅の一室でも飼育しやすい。
ブリティッシュショートヘア ・自立心が強い性格。
・落ち着きがある。
・とても賢いため、しつけもしやすい。
マンチカン ・穏やかで好奇心旺盛。
・甘えん坊で社交性もある。
・人に慣れやすい性格のため、初めて猫を飼う人におすすめ。

まとめ

一人暮らしで猫を飼うことは楽しいこともたくさんありますが、同じくらい大変なこともあります。
正しい知識を身に付け、愛情もって大切に育てることで、猫との信頼関係も深まり、幸せな気持ちで毎日過ごすことができると思いますよ。

「なるほど~」「ふむふむ」と読んでくれていたら嬉しいのだ!

よくある質問

一人暮らしで猫は飼えますか?

はい、飼えます。
まずはペット可(猫飼育OK)の物件を選びましょう。
その上で必要な知識を見につけ、責任を持って猫を飼うようにしましょう。

一人暮らしで猫を飼うメリットは何ですか?

猫は散歩に連れて行く必要がなく、静かにお留守番もできます。
また、可愛さに癒されるだけでなく、一緒に過ごすことで孤独感が解消され、心身ともに健康になれます。

猫に留守番をさせても大丈夫ですか?

猫は一人でも留守番できますが、不在時にどうしているか様子が気になる場合は、ペットカメラ(見守りカメラ)を設置すると良いでしょう。
自動給餌器があれば外出時でも猫にご飯を与えられるので便利です。
また、室温は猫にとって快適な温度を保ち、特に夏場は熱中症にならないよう注意してあげてください。

猫を家に長時間一人にするのはかわいそうですか?

猫は基本マイペースなので、一人でいるときはお昼寝をしたり、おやつを食べたりと、のんびり過ごしているそうです。
ただ、性格や種類によっては、寂しがり屋さんの猫もいるので、帰ってきたらたくさんスキンシップをとって、甘えさせてあげることで猫に愛情が伝わります。
また、猫が退屈しないようにおもちゃやキャットタワーなどを用意してあげると良いでしょう。

猫を飼うと猫中心の生活になってしまうのですか?

はい、やはり猫中心の生活になってしまいます。
また、基本的に猫は夜行性のため、夜中に遊びたがったりすることも。
しかし、寂しがり屋の性格の猫だったりすると、飼い主さんの就寝時間に合わせて一緒に寝てくれるようになることもあるそうですよ。

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NARUHODO FUMU FUMU

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