築浅とはどんな物件?新築物件との違いやメリット・デメリットを紹介

部屋探しをするとき、完成年月日は重要視される条件のひとつですよね。
その中でも「築浅物件」という言葉をよく目にしませんか?
この「築浅」とは、新築ではないものの、建物が完成してからあまり年数が経過していない物件を指します。

この記事では、新築物件との違いやメリット・デメリットなどをご紹介。
ぜひ、部屋探しの参考にしてください。

部屋探しでよく見かける「築浅」とは?

賃貸物件の広告でよく見かける「築浅」とは、築年数が浅い物件のことを指します。
では、築浅とは、築何年以内の物件を指すのでしょうか?
実は、具体的な定義は法律で定められていないため、各不動産会社が扱う築浅物件の基準は、1年~10年とさまざまです。
不動産会社によって違いますが、一般的に築5年以内の物件が築浅とされることが多いようです。

「ニッショー.jp」サイトでは

ニッショーの賃貸情報サイト「ニッショー.jp」では、築3年以内の物件を築浅物件として掲載しています。

新築と築浅の違いとは?

部屋探しをする際、新築と築浅の違いを理解しておくことが重要です。
築浅には具体的な定義はありませんが、新築には明確な定義が存在します。
それでは、新築の定義とはどのようなものなのでしょうか?

新築の定義とは?

新築とは、下記2つの条件を満たす必要があると定められています。

1.建物が完成してから1年未満であること
2.未入居(未使用)であること

建物が完成してから1年未満で、なおかつ誰も入居(使用)したことがない物件を指します。

建物の完成日から1年以上が経過した場合、その物件は「新築」とはみなされません。
また、たとえ建物が完成してから1年未満であっても、誰かが一度でも居住または使用した場合、その物件は「新築」ではなく「築浅」として扱われることになります。

まずは押さえておきたい!「新築物件」のメリットとデメリット

築浅物件のメリット・デメリットを確認する前に、まず新築物件の特徴を押さえておきましょう。
それでは、新築物件のメリット・デメリットをご紹介します。

新築物件のメリット

  1. 部屋が新しく、清潔感がある
  2. 最新の設備が導入されている
  3. 同じ物件内で様々なタイプの部屋を選択できる
  4. 新生活を同時期に始める入居者が多い
  • 1.部屋が新しく、清潔感がある
    新築物件は、誰も住んでいないため、内装や共用部がすべて新品の状態です。
    そのため、清潔感があり、気持ち良く利用できる点が新築物件ならではの大きなメリットです。
  • 2.最新の設備が導入されている
    新築物件には、最新の設備が導入されており、生活をより快適で便利にするための工夫が施されています。
    例えば、省エネ性能が高い設備や防犯設備、現代のライフスタイルに合わせた人気の設備などが整っています。
  • 3.同じ物件内で様々なタイプの部屋を選択できる
    新築物件の場合、物件によっては同じ物件内で異なる間取りや部屋タイプがあり、選択肢が広がります。
    例えば、部屋の向きやバルコニーの有無、収納スペースの広さなど、細かな点でも選択が可能です。
    また、角部屋や最上階など、貴重な部屋を選ぶチャンスもあります。
  • 4.新生活を同時期に始める入居者が多い
    新築物件では、ほとんどの入居者が同じ時期に新しい生活をスタートします。
    同じタイミングで新生活を始めることで、安心や居心地の良さを感じることができるでしょう。

新築物件のデメリット

  1. 家賃や初期費用が高い
  2. 完成前の物件は内覧ができないことがある
  3. 入居開始日が遅れる可能性がある
  4. シックハウス症候群に注意
  • 1.家賃や初期費用が高い
    新築の賃貸物件は、人気も高く、新しい設備や内装が整っているため、築年数の経った物件と比べると、家賃や初期費用が高くなるのが一般的です。
    新築物件には、それに見合った魅力と費用がかかるため、契約時には相場程度またはそれ以上の初期費用を覚悟しておきましょう。
  • 2.完成前の物件は内覧ができないことがある
    新築物件を契約する際、特に建物がまだ完成していない段階では、実際に物件を内覧ができないことがあります。
    これにより、部屋のレイアウトや設備の配置、広さなどを直接確認することができず、入居後に「イメージと違った」と感じる可能性があります。
  • 3.入居開始日が遅れる可能性がある
    新築物件の場合、天候不良や資材の遅れなどで、建物の工事が予定通りに進まないことがあります。
    そのため、当初予定していた時期に入居できないことも考えられます。
    入居予定日に少し余裕を持たせておくことで、遅延が発生しても焦らずに対応できます。
  • 4.シックハウス症候群に注意
    新築物件には、シックハウス症候群のリスクがある点に注意が必要です。
    シックハウス症候群とは、建築材料に含まれる化学物質が原因で、頭痛やめまい、目のかゆみ、のどの痛み、吐き気などが引き起こされる現象です。
    症状は、時間とともに改善されることがありますが、新築物件を選ぶ際には、これらのリスクを理解しておくことが大切です。

新築物件と比較してみよう!「築浅物件」のメリットとは?

新築物件よりも築年数が数年経過しているものの、築浅物件にも多くのメリットがあります。
築浅物件ならではのメリットについて詳しく見ていきましょう。

築浅物件のメリット4つ

1.新築より家賃が安め
2.室内外がきれいなことが多い
3.設備が整った物件が多い
4.契約前に実際の部屋を見学できる

1.新築より家賃が安め

築浅物件は、新築物件と比べて、家賃がやや手ごろで、初期費用も比較的安くなる場合が多いです。
築年数が1~5年程度の物件だと、設備が新しく、清潔感も新築に近いと言えます。
新築とほぼ同じ状態であれば、コスト面でもお得だと感じられるでしょう。

2.室内外がきれいなことが多い

築浅物件は、まだ年数があまり経過していないため、物件の室内や外観が新しく、きれいな状態で保たれていることが多いです。
壁や床、設備の劣化が少なく、清潔感を感じることができるので、より快適に過ごすことができます。

3.設備が整った物件が多い

築浅物件は、まだ比較的新しい物件であるため、最新の設備が整っている場合が多いです。
キッチンや浴室などの設備が、効率的で使いやすいものが導入されているため、便利で快適な生活を送ることができます。

4.契約前に実際の部屋を見学できる

築浅物件では、契約前に実際の部屋を見学できるため、部屋の広さや収納スペース、設備の状態などを自分の目で細かくチェックできます。
写真や間取り図では分からない点を確認でき、入居後の不安を減らすことができます。

気になる点もチェック!「築浅物件」のデメリットとは?

築浅物件には、多くのメリットがありますが、いくつか注意すべきデメリットもあります。
築浅物件を選ぶ際には、以下の点をしっかりと確認しておきましょう。

築浅物件のデメリット3つ

1.競争率が高く、選べる物件が限られている
2.築浅物件の印象が実際と異なることもある
3.アレルギー反応を引き起こす可能性がある

1.競争率が高く、選べる物件が限られている

築浅物件は、新しい設備やきれいな室内が魅力で、多くの人に人気があります。
そのため、競争率が高く、空室が出てもすぐに契約が決まることも少なくありません。
特に人気のエリアや立地にある物件では、需要が集中し、物件数が限られているため、希望の条件に合った物件を見つけるのが難しくなることもあります。
希望の物件を手に入れるためには、早めに行動することが大切です。

2.築浅物件の印象が実際と異なることもある

「築浅」という言葉から、「新築に近い」といったイメージを抱きがちですが、築浅物件でも状態にバラつきがあります。
「新築同様」と期待して入居したものの、住んでみたときに、内装や設備が古く感じることもあるかもしれません。
部屋探しの際、物件の状態をチェックすることで、理想と現実のギャップを減らすことができます。

3.アレルギー反応を引き起こす可能性がある

新築物件と同様に、築年数の浅い物件でも、人によってはアレルギー反応を引き起こすことがあります。
入居後に気になる場合は、十分な換気を行うなどの対策をすることが大切です。

部屋探しで築浅物件を選ぶ際の注意点

部屋探しで築浅物件を選ぶ際には、把握しておくべきポイントがあります。
どのような点に注意すべきか見ていきましょう。

■家賃が必ずしも安いとは限らない

すべての築浅物件の家賃が必ずしも安いわけではありません。
立地条件や設備の充実度などによっては、新築物件と同等になる場合があります。
同じエリア内で、新築物件と築浅物件の家賃をしっかりと比較することが重要です。

■室内が必ずしも清潔とは限らない

築浅物件でも、前の入居者による使用状況で室内や設備に劣化が見られることがあります。
築年数が浅いというだけで、必ずしもすべてがきれいであるというわけではないため、十分にチェックすることが重要です。

■設備が必ずしも良好とは限らない

新築物件はすべての設備が新品ですが、築浅物件ではすでに使用された設備が取り付けられているため、使用に伴って劣化する可能性もあります。
設備の状態は、前の入居者の使い方によっても異なるため、築浅物件を借りる際には、その点を理解しておくことも大切です。

■内見ができない場合もある

築浅物件は人気が高いため、退去前に次の入居者が決まることがあります。
その場合、まだ現入居者がいるため内見ができず、写真や間取り図などをもとに判断する必要が出てきます。

■築年数は古くてもリノベーション物件の方が魅力的な場合がある

築浅物件は、比較的新しいため多くのメリットがありますが、築年数が古くてもリノベーションされている物件は、内装がきれいだったり、最新の設備が整っていることもあります。
リノベーション物件も選択肢に入れることで、より自分に合った住まいが見つかる可能性があります。

リノベーション賃貸のデメリットって?メリットや住む際の注意点も紹介

まとめ

築浅物件は、新築物件に近い魅力があり、賃貸住宅の中でも人気があります。
しかし、新築物件のように「全てが新品」というわけではありません。
また、築年数が古い物件でも、管理状態が良かったり、広い間取りや落ち着いた雰囲気が魅力となる場合もあります。

築浅物件のメリット・デメリットを理解するとともに、実際に現地を確認し、物件ごとの特徴をしっかり見極めることが重要です。
あなたのライフスタイルに合った理想の住まいを見つけましょう!

築浅物件は人気があるため、早めに行動することが大切なのだ!

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NARUHODO FUMU FUMU

愛知・岐阜・三重で50年以上、地域密着の直営主義でお部屋探しを提供している不動産会社【ニッショー】が運営するWebマガジン。
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