賃貸マンションの最上階にはこんなデメリットも!?メリットとの違いを徹底比較

「賃貸マンションの最上階に一度は住んでみたい!」そんな憧れを持つ方も多いのではないでしょうか。
マンションの最上階には、素晴らしい眺望や静かな環境など、多くの魅力がある一方で、実は意外なデメリットも存在します。
この記事では、最上階のメリットとデメリットを徹底比較し、知っておきたいポイントを解説します。
マンションの最上階には、他の階にはない魅力があります。最上階ならではのメリットを見ていきましょう。
メリット
1.眺望が良く、開放感がある
2.日当たりが良く、風通しも良い
3.上階の物音や地上の音を気にする必要がない
4.防犯性が高い
5.外からの目線を気にせず過ごせる
6.虫の侵入リスクが低い
7.マンションによっては特別仕様の部屋もある
8.階段を使うことで、自然と運動になる
1.眺望が良く、開放感がある

マンションの最上階に住む最大の魅力は、眺望の良さと開放感です。
周囲に高い建物がなければ、遠くまで見渡せる開放的な景色を楽しむことができ、昼間は青空、夜は美しい夜景、さらに朝日や夕焼けを堪能できる場合もあります。
また、場所によっては自宅が花火大会の特等席となり、贅沢なひとときを過ごせます。
2.日当たりが良く、風通しも良い

マンションの最上階は、周囲に建物が少ないことが多く、日当たりと風通しが良好です。
明るい部屋で過ごせるだけでなく、太陽の光が直接入ることで室内が暖かくなり、暖房費の節約にもつながります。
また、窓を開けると自然の風が通り抜け、湿気もこもりにくく、カビが生えにくいのも大きなメリットです。
3.上階の物音や地上の音を気にする必要がない

最上階だと、上階に住んでいる人がいないため、足音や物音、掃除機の音などから解放され、音のストレスを感じることがありません。
また、地上からの騒音も少なく、車や人の声などの、外の音が気になることはほとんどありません。
静かな環境を求める方には快適な空間で、夜間や集中したい時にも、騒音に悩まされることは少ないでしょう
4.防犯性が高い

マンションの高層階は、外部からの侵入が難しいため、防犯性が高いとされています。
特に、オートロックや防犯カメラが設置されている物件では、より安全性が高まるでしょう。
侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和5年)

警視庁の統計によると、『侵入窃盗の発生場所別認知件数(令和5年)』では、3階建て以下が7.3%、4階建て以上が3.8%となっています。
このことからも、高層階ほど窃盗被害に遭う確率は低い傾向にあります。
5.外からの目線を気にせず過ごせる

マンションの最上階は、外部からの視線を気にせずに生活できるのも大きな魅力です。
低層階では、通行人や隣の建物からの視線が気になることもありますが、最上階ならその心配が少なく、カーテンを開けたままでもプライバシーが守られます。
6.虫の侵入リスクが低い

マンションの最上階は、低層階に比べて、蚊やゴキブリなどの虫の侵入が少ないのも大きなメリットです。
特に夏場、窓を開けると通りや周囲の植物から虫が入りやすいですが、最上階ではその心配が少なく、虫が気になる季節でも快適に過ごせます。
7.マンションによっては特別仕様の部屋もある

物件によっては、最上階に特別仕様の部屋が用意されていることがあります。
例えば、ルーフバルコニー付やメゾネットタイプのお部屋、また天井が高く広めのお部屋など、魅力的な特徴を持っています。
8.階段を使うことで、自然と運動になる

マンションの最上階に住んでいると、普段はエレベーターを使うことが多いですが、たまに階段を利用することで自然と運動不足が解消されます。
外出や帰宅時に手軽に運動を取り入れることができ、特に普段運動しない人にとって大きなメリットになるでしょう。
最上階のデメリット
マンションの最上階には、注意すべき点も存在します。
最上階ならではのデメリットを詳しく見ていきましょう。
デメリット
1.夏は暑く、冷房が効きにくい
2.家賃が低層階より高め
3.エレベーターの待ち時間が長い
4.災害時のリスクと避難の難しさ
5.最上階における騒音リスク
6.雨、風が強く感じる
7.屋上から侵入される可能性がある
8.虫や鳥の問題も無視できない
1.夏は暑く、冷房が効きにくい

マンションの最上階は、日当たりが良く、屋上からの熱が室内に伝わりやすいため、特に夏は暑く、冷房を入れても部屋全体が冷えにくいことがあります。
エアコンの使用頻度が増え、電気代が高くなる可能性もあるので注意が必要です。
2.家賃が低層階より高め

マンションの最上階は、眺望の良さやプライバシーの確保といったメリットがある分、一般的に低層階より家賃が高めに設定されています。
特別な間取りやルーフバルコニー付きなら、さらに高くなることも。
コストを重視するなら、最上階を避ける選択肢もありますが、住み心地とのバランスを考えて選ぶことが大切です。
3.エレベーターの待ち時間が長い

マンションの最上階に住むことで、日常的にエレベーターの待ち時間が長くなることがあります。
特に通勤・通学の時間帯は混雑しやすく、エレベーターが最上階に到着するまで時間がかかることも。
急いでいる時などは、待ち時間がストレスに感じることがあるかもしれません。
4.災害時のリスクと避難の難しさ

地震発生時、高層階ほど揺れを強く感じることがあります。
また、地震や火災、停電時にはエレベーターが停止するため、避難は階段を使うことになります。
高層階では避難経路が長く、避難に時間がかかるため、この点がデメリットとなります。
災害時のリスクを考慮し、避難方法や備えを確認しておくことが重要です。
5.最上階における騒音リスク

メリットでも紹介したように、最上階は上階からの騒音がないため静かですが、屋上の設備や通気口から入ってくる音など、最上階ならではの騒音がデメリットになることもあります。
また、高層マンションでは部屋が高い位置にあるため、飛行機の音や遠くの音が響きやすく、気になってしまうことも。
これらの音が日常生活に影響を与える可能性があるため、防音対策や騒音の影響を事前に確認しておくと良いでしょう。
6.雨、風が強く感じる

高層階に住んでいると、雨や風の影響を受けやすく、特に強風の日は低層階よりもさらに強く感じます。
玄関やベランダに出ると、雨や風が直撃することもあるため、雨風が強い日には、特に注意が必要です。
また、洗濯物が飛ばされないように、風の強い日には室内干しにするか、外で干す場合はしっかりと固定しましょう。
7.屋上から侵入される可能性がある

マンションの最上階は、防犯性が高いとされていますが、油断は禁物です。
最上階は屋上から一番近いため、屋上からロープなどでベランダに降りて侵入されるリスクが高く、特に注意が必要です。
外出時や就寝時には、玄関はもちろん、窓の施錠も忘れず、常に高い防犯意識を保つことが大切です。
マンションのセキュリティがしっかりしていても、防犯対策を怠らないようにしましょう。
8.虫や鳥の問題も無視できない

マンションの最上階は、低層階に比べて虫の侵入は少ないですが、完全に無視できるわけではありません。
ゴキブリはエレベーターや配管を使って上がってくることがあり、窓から蚊が入る可能性もゼロではありません。
屋上やベランダに植物がある場合、また、周囲に木々が多い場所では、虫や鳥が集まりやすくなります。
高層階でもベランダに鳥が飛来し、糞害や騒音被害、さらには巣作りなどに悩まされることがあるため、注意が必要です。
最上階のデメリットに対する対策方法は?
最上階のデメリットを見ると、不安に感じるかもしれませんが、事前に対策をしておけば快適に暮らすことも十分可能です。
ここでは、最上階のデメリットを軽減するための対策方法を紹介します。
①最上階の暑さ対策
②家賃を抑えるための階数選び
③エレベーターの待ち時間を減らすための工夫
④災害時のリスクを軽減する方法
⑤最上階における騒音を軽減する工夫
⑥最上階の雨、風対策方法
⑦防犯対策
⑧虫害・鳥害対策
①最上階の暑さ対策
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- ■遮熱カーテンの使用
- 遮熱効果のあるカーテンやブラインドを使うことで、窓から直接入る日差しを遮り、室内の温度上昇を抑えることができます。
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- ■室内の換気を工夫する
- 朝や夜の涼しい時間帯に窓を開けて換気し、風を通すことで室内温度を下げることができます。
また、サーキュレーターや扇風機を使い、部屋全体に風を循環させるのも効果的です。
②家賃を抑えるための階数選び
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- ■最上階以外の階を検討する
- 家賃を抑えたい場合、例えば中層階を検討するのも一つの方法です。
最上階に近い環境で、最上階より家賃が比較的安く抑えられることがあります。
③エレベーターの待ち時間を減らすための工夫
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- ■混雑しやすい時間帯は利用を控える
- 朝や夕方など、住人が多く利用する時間帯は混雑しやすいため、この時間帯のエレベーター利用を避けることで、よりスムーズに移動でき、ストレスなく外出できます。
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- ■時間に余裕をもって行動する
- 普段からエレベーターの待ち時間を考慮し、時間に余裕を持って行動することをおすすめします。
④災害時のリスクを軽減する方法
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- ■避難経路の確認
- 災害時にはエレベーターが使えなくなるため、避難経路や階段の位置を確認し、非常時でもスムーズに避難できるよう準備しておきましょう。
また、火災報知器や消火器の設置状況も確認しておきましょう。
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- ■耐震対策を強化する
- 最上階では、地震の揺れを大きく感じることがあります。
家具は、耐震マットや突っ張り棒で固定し、倒れないように対策しましょう。
また、寝る場所や座る場所の近くには家具を置かないようにし、地震時の転倒による危険を避けることも重要です。
⑤最上階における騒音を軽減する工夫
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- ■防音カーテンの利用
- 防音カーテンを使うことで、屋上の設備や通気口から入る音を軽減できるため、比較的手軽に導入できる対策です。
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- ■窓に防音シートを貼る
- 窓に音を遮る専用のシートを貼ることで、外からの騒音を軽減してくれます。
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- ■内見時に確認する
- 内見時に屋上設備や通気口からの音を確認しましょう。
また、マンションの掲示板にも注意し、騒音問題に関する張り紙がないかチェックすることをおすすめします。
⑥最上階の雨、風対策方法
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- ■室内干しにする
- 風の強い日は、洗濯物が飛ばされるのを防ぐため、室内干しにするのが安心です。
外で干す場合は、洗濯物をしっかりと固定しておきましょう。
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- ■窓や玄関ドアを開ける際は慎重に
- 強風の日には、窓や玄関ドアを開ける際に注意が必要です。
無理に開けようとせず、風でドアが持っていかれないように気を付け、風や雨が室内に入らないようにしましょう。
⑦防犯対策
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- ■玄関や窓の施錠を徹底する
- 最上階でも玄関や窓の施錠を徹底することが重要です。
特にベランダからの侵入リスクを防ぐために、防犯用の鍵を取り付けることも効果的です。
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- ■防犯フィルムの利用
- 窓に防犯フィルムを貼ることで、万が一窓が割れた場合でもガラスが飛び散らず、侵入を防ぎやすくなります。
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- ■近隣の治安を確認する
- 事前に近隣の治安を調べることで、最上階でもより安心して過ごすことができます。
⑧虫害・鳥害対策
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- ■基本は清潔に保つこと
- ベランダを定期的に掃除し、虫や鳥を寄せ付けないようにしましょう。
エサとなるものを置かず、清潔を保つことが最も効果的な対策です。
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- ■鳥よけネットの設置
- ベランダに鳥よけネットを設置することで、鳥の侵入を防ぐことができます。
特に最上階では、鳥が巣を作ることがあるため、巣作りの防止や糞、羽根などの問題を軽減できます。
最上階に向いている人・向いていない人
最上階のメリット・デメリットを踏まえ、どんな人に向いているのか、どんな人には向かないのかを紹介します。
最上階に向いている人
・眺望や開放感を求める人
・プライバシーを重視する人
・静かな環境を求める人
マンションの最上階は、開放的な景色を楽しみたい人や、周囲の視線を気にせずプライバシーを重視したい人に向いています。
さらに、上階からの足音がないため、静かな環境で暮らしたい人にもおすすめです。
最上階に向いていない人
・エレベーターの待ち時間がストレスな人
・夏の暑さを避けたい人
・小さなお子さんや高齢者がいる家庭
マンションの最上階は、エレベーターの待ち時間が長くなりやすいため、移動のストレスを感じやすい人には不向きです。
また、夏場は暑さがこもりやすく、室温調整が気になる人には注意が必要です。
さらに、小さなお子さんや高齢者がいる家庭では、移動の負担や非常時の避難を考慮する必要があります。
最上階に住んでいる人の体験談
マンションの最上階に住んでいる人の体験談から、実際に感じたメリットやデメリットを見てみましょう。
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目の前に高い建物がないおかげで、ベランダからの眺めや夜景が本当に最高です!
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玄関を出た瞬間、遠くに山が見えて、すごく良い景色が広がっています。今日も頑張ろうという気持ちになります。
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以前は1階に住んでいましたが、最上階に引っ越してからは上からの物音もなくなり、夜も静かに過ごせるようになりました!
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実家は一戸建てだったので、虫に悩まされていましたが、一人暮らしを始めて最上階に住むようになり、虫とは無縁の生活を送れるようになりました!
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エレベーターがなかなか来ないことがあるので、家を出る際はその待ち時間も考慮して、余裕を持って出るようにしています。
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1階に着いてから忘れ物に気づいたとき、戻るのが大変で少しストレスを感じます。
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最上階は、風の影響を受けやすいからなのか、雨や風が強い日には玄関を出た瞬間に雨が吹き込んできて、濡れることがあります。
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ベランダの柵にカラスがとまっていたことがあり、驚きました!
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休みの日で出かける予定がないと、ポストを見に行くのがなんだかめんどくさいと感じることがあります。
まとめ
マンションの最上階には、眺望の良さや静かな住環境といったメリットがありますが、一方で暑さやエレベーターの不便さといったデメリットもあります。
どちらを重視するかは、ライフスタイルや優先順位によって異なりますが、工夫次第でデメリットを軽減することも可能です。
気になる物件があれば、実際に内見して、環境や住み心地をしっかりチェックすることが大切です。
マンションの最上階は魅力満載なのだ!

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