老後の住まいはどうすればいい?持ち家と賃貸の特徴と選び方

「老後、このまま今の家に住み続けていいのだろうか」「持ち家と賃貸、どちらを選べば安心なのか」と、不安に感じている方は多いのではないでしょうか。
年齢を重ねるにつれて、住まいに求める条件は少しずつ変わっていきます。
だからこそ、老後の住まいを安心して暮らせる環境に整えることはとても重要です。

この記事では、老後の住まいはどうすればいいのかという疑問に対して、持ち家と賃貸それぞれの選び方とポイントをわかりやすく解説します。

老後の住まいについて考える人が増えている理由

以前は、結婚して家を建てたら、そのまま住み続けるのが当たり前という考え方が一般的でした。
しかし現在では、家族構成や働き方の変化により、ライフステージに合わせて住まいを見直す人が増えています。
老後についても、「今の家に住み続ける」以外の選択肢を考えることが、自然な流れになってきました。

こうした背景から、老後の住まいについて早めに考える人が増えています。
その理由として、次のような変化があります。

・元気に過ごせる期間(健康寿命)が延び、老後の生活が長くなっている。
・子どもと同居しない世帯が増えている。
・年金や生活費への不安から、住居費を含めた生活設計を見直す人が増えている。

老後の住まいで多い不安とは

老後の住まいを考える際、いくつかの不安要素があります。
ここでは、老後の住まいでよくある不安について見ていきましょう。

今の家に住み続けられるか不安

現在住んでいる家が、将来も安心して暮らせる環境かどうかは、多くの方が気にするポイントです。
年齢を重ねるにつれて、これまで気にならなかった住まいの条件が、少しずつ負担になることがあります。
具体的には、次のような不安が挙げられます。

■階段の上り下りが負担にならないか
■段差や寒さなど、体への負担が増えないか
■建物が古くなり、修繕が必要にならないか

老後の生活費や住居費が心配

老後は収入が限られるため、住まいにかかる費用について不安を感じる方も少なくありません。
住居費は毎月の支出の中でも大きな割合を占めるため、将来への影響も大きくなります。
特に、次のような点が気になる方が多いようです。

■住宅ローンや家賃を払い続けられるか
■固定資産税や修繕費の負担が大きくならないか
■医療費や介護費用とのバランスが取れるか

介護や医療が必要になったときの不安

将来、通院や介護が必要になった場合に、今の住まいで対応できるのか不安を感じる方もいます。
老後の住まいでは、建物だけでなく立地や周辺環境も重要なポイントです。
例えば、次のような点が挙げられます。

■病院やクリニックまで無理なく通えるか
■介護が必要になったときも住み続けられるか
■家族や周囲のサポートを受けやすい立地か

老後の住まいの選択肢は大きく分けて4つ

老後の住まいは、家族構成、将来の健康状態、経済状況などによって、適した住まいの形は人それぞれ異なります。
ここでは、老後の住まいの代表的な選択肢として、多くの方が検討する4つのパターンをご紹介します。

  1. 今の持ち家に住み続ける
  2. 持ち家を売却して小さな住まいに住み替える
  3. 賃貸住宅で暮らす
  4. シニア向けの住宅や介護施設で暮らす

1.今の持ち家に住み続ける

現在住んでいる持ち家に、そのまま住み続けるという選択肢です。
住宅ローンを完済していれば、毎月の住居費を抑えやすく、住み慣れた環境で安心して暮らせる点が大きなメリットです。

一方で、築年数が古い場合は、将来的に修繕費やリフォーム費用がかかることもあります。
また、階段の上り下りや段差など、年齢とともに負担になる点についても、早めに見直しておくことが大切です。

2.持ち家を売却して小さな住まいに住み替える

今の持ち家を売却し、よりコンパクトで暮らしやすい住まいへ移る方法です。
いわゆる「ダウンサイジング」と呼ばれる考え方です。

広い家では管理や掃除の負担が大きくなりがちですが、小さめの住まいであれば日々の手入れも楽になります。
また、駅近など生活に便利な立地を選ぶことで、老後の移動に対する不安も軽減できます。
住居費や維持費を抑えながら、無理のない暮らしを目指せる点が特徴です。

3.賃貸住宅で暮らす

持ち家を持たず、賃貸住宅で老後を過ごす選択肢もあります。
修繕費や固定資産税の負担がなく、ライフスタイルの変化に合わせて住み替えしやすい点が特徴です。
ただし、高齢になると入居条件が厳しくなる場合もあるため、早めの検討が安心につながります。

4.シニア向けの住宅や介護施設で暮らす

サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)や老人ホームなど、見守りや生活支援、介護サービスが整った住まいを選ぶ方法です。
元気なうちから入居できる住宅もあり、将来の暮らしに対する不安を軽減しやすいのが特徴。
費用やサービス内容は施設ごとに異なるため、自分の健康状態や希望に合った住まいを比較しながら選ぶことが大切です。

老後の住まいは「持ち家」と「賃貸」どちらがいい?

老後の住まいを考えるうえで、多くの方が悩むのが「持ち家」と「賃貸」どちらがいいのかという点です。
それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分のライフスタイルや将来の不安に合わせて考えることが大切です。
ここでは、老後における持ち家と賃貸の特徴をご紹介します。

老後に持ち家を選ぶメリット・デメリット

老後に持ち家を選ぶ場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

老後に持ち家を選ぶメリット

1.住み慣れた環境で安心して暮らせる
2.家賃の支払いがなく、住居費を抑えやすい
3.資産として残せる可能性がある

1.住み慣れた環境で安心して暮らせる

長年暮らしてきた自宅や地域で生活を続けられるため、環境の変化によるストレスが少なく、安心感を得やすいでしょう。
近所付き合いや生活リズムを大切にしたい方には大きなメリットです。

2.家賃の支払いがなく、住居費を抑えやすい

住宅ローンを完済していれば、毎月の家賃がかからず、老後の住居費を抑えやすくなります。
年金生活になったあとも、支出の見通しを立てやすい点が魅力です。

3.資産として残せる可能性がある

持ち家は、将来売却したり、住み替え資金に充てたりできる資産になります。
相続などを含めて、家族に残す選択肢がある点も特徴です。

老後に持ち家を選ぶデメリット

1.修繕費や維持費がかかる
2.住み替えや引っ越しがしにくい
3.将来的に住みにくくなる可能性がある

1.修繕費や維持費がかかる

建物の修繕費や設備の交換費用、固定資産税などの維持費が継続的にかかります。
大きな修繕が必要になる場合もあるため、計画的な資金準備が必要です。

2.住み替えや引っ越しがしにくい

持ち家は簡単に引っ越せないため、ライフスタイルの変化に対応しにくい面があります。
売却や賃貸に出すには時間や手間がかかることも考えられます。

3.将来的に住みにくくなる可能性がある

年齢を重ねるにつれて、階段や段差が負担になることもあります。
状況に応じて、バリアフリー化や住み替えを検討する必要が出てくるでしょう。

老後に賃貸を選ぶメリット・デメリット

次に、老後に賃貸住宅を選ぶ場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

老後に賃貸を選ぶメリット

1.住み替えしやすい
2.修繕や管理の負担が少ない
3.立地を重視して選べる

1.住み替えしやすい

ライフスタイルや家族構成の変化に合わせて、柔軟に住み替えできる点が賃貸の大きなメリットです。
健康状態に合わせて、より暮らしやすい住まいを選ぶことができます。

2.修繕や管理の負担が少ない

建物や設備の修繕は、経年劣化が原因であればオーナーや管理会社が対応するのが一般的です。
大きな修繕費を自分で負担する必要がなく、急な出費を抑えやすい点が魅力です。

3.立地を重視して選べる

駅や病院、スーパーの近くなど、老後の生活に便利な立地を優先して住まいを選びやすい点も特徴です。
将来、車を使わない生活を見据えた住まいを探すこともできます。

老後に賃貸を選ぶデメリット

1.家賃を払い続ける必要がある
2.高齢になると入居条件が厳しくなる場合がある
3.長く住むほど総支払額が大きくなることもある

1.家賃を払い続ける必要がある

賃貸住宅では、住み続ける限り毎月家賃が発生します。
定年退職後などで収入が減った場合、家賃の支払いが負担に感じられることもあります。

2.高齢になると入居条件が厳しくなる場合がある

年齢や収入、健康状態によっては、入居審査が厳しくなるケースもあります。
将来を見据えて、早めに住まいを決めておくことが安心につながります。

3.長く住むほど総支払額が大きくなることもある

賃貸住宅は、家賃を払い続けても資産として残りません。
長期間住み続けた場合、結果的に総支払額が大きくなる可能性がある点も理解しておく必要があります。

老後の住まいで後悔しないための判断ポイント

老後の住まい選びでは、「自分に合っているか」を基準に考えることが大切です。
ここでは、持ち家と賃貸で迷ったときに、確認しておきたいポイントを整理します。

  1. 老後資金や毎月の支出を考える
  2. 健康状態や将来の介護を見据える
  3. 暮らしやすい間取りや設備かを確認する
  4. 住むエリアや生活のしやすさを考える
  5. 家族や身近な人との関係を考える
  6. 将来の住み替えも視野に入れておく

1.老後資金や毎月の支出を考える

老後は現役時代と比べて収入が減ることが多いため、住まいにかかる費用が家計を圧迫しないかを確認しておく必要があります。
家賃や住宅ローンだけでなく、修繕費や管理費、固定資産税なども含めて、無理なく支払いを続けられるかを考えておきましょう。

2.健康状態や将来の介護を見据える

今は元気でも、年齢を重ねるにつれて体調や生活スタイルが変わる可能性があります。
階段や段差が負担になり、介護が必要になったときに対応できる住環境かどうかも意識しておきましょう。
将来の状況に応じて、住み替えやサポート付きの住まいを検討することも選択肢の一つです。

3.暮らしやすい間取りや設備かを確認する

老後は、日々の動作が負担にならない間取りや設備かどうかも重要なポイントです。
階段の上り下りが少ないか、トイレや浴室が使いやすいか、手すりの設置が可能かなど、将来を見据えた暮らしやすさを確認しておきましょう。

4.住むエリアや生活のしやすさを考える

老後は、通院や買い物など日常生活のしやすさがより重要になります。
駅やバス停までの距離、病院やスーパーの有無などを確認し、無理のない生活をイメージしながら住まいを選ぶことが大切です。

5.家族や身近な人との関係を考える

配偶者や子ども、親族との距離感や関わり方も、老後の住まい選びに影響します。
緊急時に頼れる人が近くにいるか、見守りや支援を受けやすい環境かどうかを考えておくと、安心して暮らしやすくなります。

6.将来の住み替えも視野に入れておく

老後の住まいは、一度決めたら必ずそこに住み続けなければならないわけではありません。
ライフスタイルや健康状態の変化に応じて、住み替えという選択肢を残しておくことで、将来の不安を軽減しやすくなります。

老後に向いている賃貸物件のチェックポイント

ここでは、老後の生活を安心して続けやすい賃貸物件のポイントを整理します。

■駅や病院、生活施設が近い立地か
■コンパクトで移動しやすい間取りか
■1階の部屋、またはエレベーター付きの物件か
■坂や段差の少ない平坦な立地か
■高齢者の入居が可能な物件か

■駅や病院、生活施設が近い立地か

老後は外出時の負担を感じやすくなるため、移動のしやすさが重要になります。
車以外の移動手段も意識して、駅やバス停が近く、公共交通機関を利用しやすい立地を選ぶと安心です。

■コンパクトで移動しやすい間取りか

広すぎる間取りだと、掃除や移動の負担が大きくなります。
コンパクトな間取りであれば、日々の動作が楽になり、無理のない生活を続けやすくなります。

■1階の部屋、またはエレベーター付きの物件か

年齢を重ねるにつれて、階段の上り下りが負担になるため、1階の部屋やエレベーター付きの建物を選ぶことで、将来的な不安を軽減しやすくなります。

■坂や段差の少ない平坦な立地か

周辺環境も、老後の暮らしやすさに大きく影響します。
坂道や段差が少ない平坦なエリアであれば、外出時の負担を減らすことができます。

■高齢者の入居が可能な物件か

賃貸物件の中には、「高齢者入居可」や「高齢者相談可」となっている物件もあります。
このような条件の物件を選ぶことで、年齢を理由に入居を断られる不安を減らすことができます。

老後に賃貸物件を選ぶときの注意点

老後の住まいとして賃貸住宅を選ぶ場合は、あらかじめ知っておきたい注意点があります。
事前に理解しておくことで、お部屋探しの不安を減らし、安心して進めやすくなります。

  • 入居審査が厳しくなる場合がある
    賃貸物件では、年齢や収入状況によって入居審査が慎重に行われることがあります。
    高齢になると家賃の支払いや健康面を心配されるケースもあるため、元気なうちから住まいを検討しておくと安心です。
  • 連帯保証人や保証会社の条件を確認する
    賃貸契約では、連帯保証人を立てるか、保証会社を利用するのが一般的です。
    高齢になると保証人を頼みにくい場合もあるため、家族や親族にあらかじめ相談しておくと安心です。
    また、保証会社を利用できるかどうかや条件についても、事前に確認しておきましょう。
  • 早めに住み替えを検討しておく
    年齢を重ねてからの引っ越しは、体力や気力の面で負担になることがあります。
    また、住み替えには住居費や支払い計画の見直し、今の住まいの売却や解約など、考えることや手続きが多くなります。
    元気なうちから老後の住まいを検討しておくことで、無理のない住み替えにつながりやすくなります。

高齢者の暮らしを支える見守りサービス「シニアライフサポート」

老後の住まいを考えるうえで、「もしものときに誰かが気づいてくれるか」という不安を感じる方も少なくありません。
また、本人は元気に暮らしていても、離れて暮らす家族にとっては心配が尽きないものです。
そうした不安を和らげる方法の一つとして、高齢者向けの見守りサービスがあります。
ここでは、ニッショーが提供する高齢者見守りサービス「シニアライフサポート」についてご紹介します。

「シニアライフサポート」とは

「シニアライフサポート」は、高齢者の暮らしを見守り、安心して日常生活を送るためのサポートを目的としたサービスです。
賃貸住宅や持家での暮らしにプラスして利用でき、本人だけでなく離れて暮らす家族にとっても心強い支えとなります。

高齢者の暮らしを支える5つの見守りサポート

・毎日の電話による安否確認
・24時間365日の緊急時駆けつけ対応
・ホームセキュリティによる防犯、防災の見守り
・電話での相談サポート
・介護施設の紹介や住み替えの相談

こんな方におすすめのサービスです

・離れて暮らしている親が心配な方
・親との同居に迷っている方
・高齢者のひとり暮らしが心配な方
・老人ホームへの入居を迷っている方

※それぞれのサービス内容や料金などの詳しい情報はこちら
ニッショーの高齢者見守りサービス「シニアライフサポート」とは

まとめ

老後の住まいには、持ち家に住み続ける方法や賃貸住宅で暮らす方法など、さまざまな選択肢があります。
どちらが正解ということはなく、収入や健康状態、家族との関係、将来の暮らし方に合わせて考えることが大切です。

賃貸住宅は、住み替えしやすく、立地や間取りを柔軟に選びやすい点が魅力です。
一方で、入居条件や家賃の支払いなど、事前に確認しておきたいポイントもあります。
元気なうちから老後の住まいについて考え、無理のない住まい方を検討しておくことで、将来の不安を軽減しやすくなるでしょう。

また、老後の暮らしに不安がある場合は、見守りサービスなどのサポート体制を取り入れるのも一つの方法です。
自分や家族が安心して暮らせる環境を意識しながら、納得のいく住まい選びを進めてみてください。

老後の暮らしも、安心できる住まい選びが大切なのだ!

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  3. 老後の住まいはどうすればいい?持ち家と賃貸の特徴と選び方
NARUHODO FUMU FUMU

愛知・岐阜・三重で50年以上、地域密着の直営主義でお部屋探しを提供している不動産会社【ニッショー】が運営するWebマガジン。
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