ルーフバルコニーってどんなバルコニーのこと?メリットや使い方、注意点も解説
ルーフバルコニーとは下の階の屋根部分に作られたバルコニーのことをいいます。
この記事では、ルーフバルコニーのメリットや使い方、注意点などを解説しています。
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ルーフバルコニーとは
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ルーフバルコニーとバルコニーの違い
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ルーフバルコニーのメリット
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ルーフバルコニーの使い方
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ルーフバルコニーのデメリット
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ルーフバルコニーでやってはいけないこと
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ルーフバルコニーの注意点
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よくある質問
ルーフバルコニーとは、下の階の屋根(roof=ルーフ)部分に作られたバルコニーのことです。
ルーフバルコニー自体には屋根がないのが特徴で、一般的なベランダやバルコニーよりも広く、使い道が多いというメリットがあります。また、高層階にあることが多いため、景色が良いこともあります。
昨今ではバルコニーを活用して楽しむ人のことを造語で「バルコニスト」と呼んだり、自宅のベランダでグランピングを楽しむことを、同じく造語で「ベランピング」といったりもします。
いずれにしても、ベランダやバルコニーをもっと活用したい、楽しく過ごしたいと考える人は多く、その点でもルーフバルコニーは利点が多いといえるでしょう。
ルーフバルコニーとバルコニーの違い
ルーフバルコニーとバルコニーの違い、そのほかベランダやテラスなどは何が違うのでしょうか。
ここでは、物件情報や間取り図でよく目にする以下の語句について、解説しています。
バルコニー
・屋根がない
・強度が低い(積載荷重は約180kg/㎡)
・2階以上に多いが、物件によっては1階にもある
・建物の外に突き出している
・広さは関係ない
・物件数は多い
バルコニーには上記の特徴があります。
バルコニーは建物の外に突き出したスペースであることから、強度が劣ります。
下の階の屋根部分に作られたルーフバルコニーとの違いは、そういった構造上の違いや強度、物件数の違いが挙げられます。
ベランダ
・屋根(上階のひさし)がある
・強度が低い(積載荷重は約180kg/㎡)
・2階以上に多いが、物件によっては1階にもある
・建物の外に突き出している
・広さは関係ない
・物件数は多い
ベランダには上記の特徴があります。
バルコニーとの大きな違いは、屋根(上の階のひさし)がある点です。
テラス
・屋根の有無は問わない
・囲いがないことが多い
・アパート、マンション、戸建て、どれにもある
・庭などに降りる際の高台になっている部分
・1階にある
テラスには上記の特徴があります。
テラスは基本的に1階のみに設置されます。
1階の掃き出し窓から外にでる際に、少し高台になっている平らなスペースで、サンダルなど履き物を置いておくことが多いです。
囲いがないため、そのまま庭に出ていくことができますが、中には囲いがあり扉が付いている物件もあります。また、屋根の有無や建物の構造は関係ありません。
インナーテラス・インナーバルコニー
・室内か、半屋外に作られる
・建物に組み込まれている
・洗濯を干すスペースになる
インナーテラス・インナーバルコニーには上記の特徴があります。
室内にテラスやバルコニーが組み込まれているのが、インナーテラスやインナーバルコニーです。半屋外になっているものもあります。
日当たりが良いことが多く、室内で洗濯物を干すのに便利なスペースです。
1階にあるとインナーテラス、2階以上にあるとインナーバルコニーと呼ばれることが多いです。
サンルーム
・室内に作られる
・後付けでも設置が可能
・ガラス張りの部屋
・洗濯を干すスペースになる
・光を取り入れて室温を暖かく保つ
・1階に作られることが多い
サンルームには上記の特徴があります。
サンルームは、ガラス張りの部屋で、光を取り入れることができるスペースです。室内を暖かく保つ効果や、洗濯物を干すのに便利です。
賃貸物件におけるサンルームは、1階に作られることが多く、インナーテラスやインナーバルコニーとは役割が似ています。
<間取り図で判断しないほうがよい>
賃貸物件の間取り図に書いてあるベランダやバルコニー、テラスなどの表記は、あまり信用しない方がよいです。
設計から施工の段階で仕様が変わることもあり、それが必ずしも間取り図に反映されているとは限らないからです。
実際に建物ができたあと、現況を優先して間取り図を描き直すことはありますが、ベランダ、バルコニーの違いを直すことはあまりありません。
したがって、間取り図にベランダとかいてあるから必ず屋根があるとは思い込まずに、内見時に直接確認することをおすすめします。
ルーフバルコニーのメリット
ルーフバルコニーにはどんなメリットがあるのか、みていきましょう。
メリット
1.日当たりが良い
2.ベランダやバルコニーより広い
3.開放感がある
4.使い道がたくさんある
5.リビング続きなら部屋が広く見える
6.部屋の中が覗かれにくい
7.家具が置ける
8.おうち時間が充実する
9.家にいながら外の空気を感じられる
10.生活に余裕が生まれる
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- 1.日当たりが良い
- ルーフバルコニーには屋根がなく、また上層階にあることが多いため、南向きのバルコニーでなくとも日当たりが良いことが多いです。
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- ・2.ベランダやバルコニーより広い
- ルーフバルコニーはベランダやバルコニーと違って、下の階の屋根部分に作られるため、スペースが広くとれます。
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- 3.開放感がある
- ルーフバルコニーはスペースが広く、空も見えるため開放感があります。また、高層階にあることが多いため、眺望が良い場合も多いでしょう。
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- 4.使い道がたくさんある
- ベランダやバルコニーよりも広いので、その使い道も多岐にわたります。
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- 5.リビング続きなら部屋が広く見える
- リビングから続いているルーフバルコニーの場合は、窓を開け放てば、アウトドアリビングのようにも使えます。
また、外にもう1つ部屋が存在しているような印象を受けるでしょう。
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- 6.部屋の中が覗かれにくい
- バルコニー部分が広いため、外から部屋の中が見えづらく、プライバシーを保てます。
カーテンも開けておけるため、室内の明るさを得ることもできます。
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- 7.家具が置ける
- ルーフバルコニーには家具を置くことができます。
一般的なベランダやバルコニーでは、小さめのテーブルとイスを1つ置ける程度の広さしかないことも多いでしょう。
しかし広めのルーフバルコニーなら、大きめのテーブルとイスが2~4つ置けるだけのスペースがあるため、家族で集まって寛ぐことができます。
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- 8.おうち時間が充実する
- ルーフバルコニーがあれば、おうちでできることが増え、外出をしなくても充実した時間を過ごせます。
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- 9.家にいながら外の空気を感じられる
- ルーフバルコニーには外の空気を十分感じられる広さがあります。そのため家にいながら、太陽の日差しや風、季節の変わり目を実感できます。
リラックス効果やストレス解消、また在宅勤務中に気分を変えたい時にもぴったりです。
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- 10.生活に余裕が生まれる
- ルーフバルコニーを満喫するためには、おうちでの過ごし方や時間の使い方に余裕がないとできません。
朝、ルーフバルコニーでゆっくりコーヒーを飲む時間を作りたいなら、いつもより早起きしてその時間を作る必要があります。
そのため、日々の生活に余裕が生まれ、充実した暮らしが期待できるでしょう。
ルーフバルコニーの使い方
ルーフバルコニーの具体的な使い方を見てみましょう。
ただし、物件によっては規約で禁止されていたり、十分な広さや日当たりがないこともあります。
必ず全てができるとは限らないため、その点には注意しましょう。
【日常】
・たくさん洗濯物を干す
・布団やマットレスを干す
・お風呂上りに涼む
・日光浴をする
・外で食事をする
・テレワークスペースとして使う
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- ・たくさん洗濯物を干す
- 一般的なベランダやバルコニーよりも広いため、洗濯物が一度にたくさん干せます。
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- ・布団やマットレスを干す
- 大きめの洗濯物もまとめて干せるスペースがあるため、布団やマットレスだけでなく、シーツやぬいぐるみ、靴なども干せます。
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- ・お風呂上りに涼む
- 外の気温や風を感じられる広さがあるため、お風呂上りに涼むのにぴったり。
景色が良い場合は、飲み物を片手に眺めるのも良いですね。
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- ・日光浴をする
- 日光を浴びると、幸せホルモンと呼ばれているセロトニンが分泌されます。
朝起きて体全体でしっかりと太陽の光を浴びれば、気持ちよく一日を始められそうです。
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- ・外で食事をする
- ルーフバルコニーはテーブルセットを置けるスペースがあるため、外で食事を楽しむことができます。
お天気が良ければ、朝食やランチ、カフェタイムなどどんな場面でも使えそうです。
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- ・テレワークスペースとして使う
- ずっと家の中で仕事をしていると、気分転換したくなることも。
一時的にルーフバルコニーで休憩をするのも良いですが、いっそのことワークスペースとして使うのも手です。
【リラックス・趣味】
・SNSに投稿する
・ガーデニングをする
・ストレッチやヨガをする
・読書をする
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- ・SNSに投稿する
- ルーフバルコニーでのおしゃれな暮らし方をSNSに投稿するのも良いかもしれません。
また、夕日や星空・月など、ルーフバルコニーからの景色も撮りやすいため、そういった投稿内容も素敵ですね。
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- ・ガーデニングをする
- プランター栽培であれば、ルーフバルコニーでガーデニングができます。
下の階の屋根部分に作られたルーフバルコニーは、土台がしっかりしているため、多くの植物を育てることができます。
ただし、水の扱いには注意し、害虫駆除もしっかり行いましょう。
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- ・ストレッチやヨガをする
- ルーフバルコニーがあれば、体を思いっきり伸ばせるだけの広さがあるため、外の空気を吸いながらストレッチやヨガができます。
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- ・読書をする
- 過ごしやすい気候であれば、外で読書を楽しむことができます。
よりリラックスできるよう、座り心地の良いイスや飲み物を用意すると、読書もはかどりそうです。
【外に行かなくても楽しめる】
・子どもの遊び場にする
・ドッグランにする
・花火を見る
・大人数が集まれる
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- ・子どもの遊び場にする
- ルーフバルコニーは子どもの遊び場にもなります。
夏はビニールプールで水遊びをしたり、室内には置きづらいブランコやジャングルジムなど、サイズの大きなものも置くことができます。
また公園に行かなくても体を動かすことができ、トイレの際にもすぐに室内に戻れるので、気軽に遊ぶことができます。
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- ・ドッグランにする
- 室内で飼っている小型犬や、散歩に行く必要のない猫なども、ルーフバルコニー内の安全な場所なら放せるため、運動不足の解消や気分転換になります。
必要であれば、ハーネスや柵、日差し対策をしてあげましょう。
また、マーキングや転落防止のため、目は離さないようにしましょう。
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- ・花火を見る
- 花火大会がある地域の近くであれば、家にいながら花火鑑賞が楽しめるかもしれません。
人混みで混雑したり、場所取りをすることなく花火が見られるのは特権ですよね。
ルーフバルコニーであれば、友人や親せきを呼ぶこともできます。
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- ・大人数が集まれる
- ルーフバルコニーであれば、ある程度の大人が集まっても、換気をする必要もなく、お茶会や食事などを楽しむことができます。
【おうち時間】
・流しそうめんをする
・おうちキャンプをする
・天体観測をする
・間接照明やイルミネーションでライトアップする
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- ・流しそうめんをする
- 庭以外で流しそうめんをするなら、ルーフバルコニーが良さそうです。
広いスペースがある、複数人が集まれる、少々濡れても平気である、など流しそうめんができる条件を満たしています。
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- ・おうちキャンプをする
- ルーフバルコニーにテントを張れば、室内にテントを張るよりも開放感があり、お手軽にキャンプ気分を味わえます。
室内で用意したアウトドア風の料理を楽しんだり、暖かい季節なら夜まで過ごせることも。
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- ・天体観測をする
- 空がよく見えるので、天体観測を楽しむことができます。
満月や日食など、珍しい現象が見られるときにはもってこいですね。
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- ・間接照明やイルミネーションでライトアップする
- 間接照明を置いて雰囲気を良くしたり、クリスマスなどのイベント時にはイルミネーションを楽しむことができます。
【ルーフバルコニーに置くものの例】
・イスやテーブルを置く
・パラソルやサンシェードを置く
・人工芝を敷く
・ウッドパネルやすのこを敷く
・ハンモックやブランコを置く
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- ・イスやテーブルを置く
- ルーフバルコニーにはとりあえずイスとテーブルを置きたいですよね。
休憩したり食事をするなど、何かと活躍します。
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- ・パラソルやサンシェードを置く
- 屋根のないルーフバルコニーでは、日差し対策をしておくと安心です。
パラソルやサンシェードを設置すると、さっと日陰に入れて便利です。
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- ・人工芝を敷く
- ルーフバルコニーの床はそのままだと土足で利用することになりますが、人工芝を敷くと裸足でも歩けるようになります。
また、レジャーシートを敷いてピクニックをすることもできます。
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- ・ウッドパネルやすのこを敷く
- 芝以外にも、ウッドパネルを敷いてウッドデッキにしたり、すのこを敷くこともできます。
敷くのは使う部分だけにしておくと、いざという時にも片付けやすく、排水の邪魔をすることがありません。
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- ・ハンモックやブランコを置く
- ハンモックやブランコを設置すると、子どもの遊び場になったり、大人でも使えるサイズであればリラックススペースとして使えます。
ルーフバルコニーのデメリット
ルーフバルコニーのデメリットも確認しておきましょう。
デメリット
1.そうじが大変
2.大雨や風に備えて片付けが必要
3.日に焼ける
4.物件数が少ない
5.家賃が高い
6.天気によっては使えない
7.使用規約がある
8.トラブルを気にして思うように使えない
9.ルーフバルコニー部分は周辺から見られやすい
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- 1.そうじが大変
- 雨や風の影響を受けるため、どうしても葉っぱやゴミなどが飛散してしまいます。
それらを日常的に掃除をする手間が必要なため、大変と感じる方もいるでしょう。
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- 2.大雨や風に備えて片付けが必要
- 台風やゲリラ豪雨などには注意が必要です。
激しい雨は、風も一緒に吹くため、ものが飛ばされる危険があります。
自分たちだけでなく、他の階の人や、場合によっては地上にも危険が及ぶ可能性があるため、片づけが面倒にならないようなものを置くようにしましょう。
また、使い終わったらその都度、安全な位置に移動させておくと良いでしょう。
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- 3.日に焼ける
- 外で過ごすのと同じ環境なため、日焼け対策が必要になります。
日除けシートやパラソル、帽子などで対策をしましょう。
また、日当たりが良すぎると植物が育たないことがあるかもしれません。
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- 4.物件数が少ない
- ルーフバルコニーは、マンションの中でも限られたお部屋にしか作ることができません。
そのため、ルーフバルコニーのある物件がなかなか見つからないといったことも。
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- 5.家賃が高い
- ルーフバルコニーの作られる部屋が高層階に多いことや、部屋数が少なく希少価値が高いという理由で、同じマンション内でも家賃が高い傾向があります。
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- 6.天気によっては使えない
- 外と同じ環境であるため、雨や雪、花粉の辛い時期などはルーフバルコニーで過ごせないかもしれません。
屋根がないこともその要因の一つです。
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- 7.使用規約がある
- ベランダやバルコニーと同様、ルーフバルコニーも共用部分です。
そのため、マンションによっては使用規約が細かく決められていたり、自分の使いたい用途で使えないことがあります。
また原状回復義務があるため、勝手に何かを作って設置したり、すぐに撤去ができないような大きいものを置くことはできません。
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- 8.トラブルを気にして思うように使えない
- 下の階の部屋の上に作られているため、特に下の階からのクレームなど、使い方によってはトラブルになるかもしれません。
また、トラブルを恐れて、想定したような使い方ができない場合もあるでしょう。
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- 9.ルーフバルコニー部分は周辺から見られやすい
- ルーフバルコニーがあることで、その奥にある部屋は覗かれる心配はありませんが、ルーフバルコニー部分は周辺から見えてしまうことがあります。
例えば、ルーフバルコニーのある部屋より上の階に部屋があったり、近くに高層マンションがあったりする場合です。
その場合、ルーフバルコニーではプライバシーが守れないかもしれません。
ルーフバルコニーでやってはいけないこと
ルーフバルコニーでやってはいけないことには以下のような点が挙げられます。
同じマンションの住民や、物件の近隣住民の迷惑にならないよう、常識の範囲内で使用する必要があります。
・花壇を作ったり、置いてはいけない
・倉庫や物置を置いてはいけない
・避難の妨げになるものを置いてはいけない
・多量の水を撒いてはいけない
・ペットを飼ってはいけない
・火や煙を起こしてはいけない
・花壇を作ったり、置いてはいけない
プランター栽培によるガーデニングはできますが、土砂を用いて花壇を作ったり、花壇を置くことは禁止です。
また、プランター栽培であっても、あまりに数が多すぎたり、落下の恐れがあるため柵の外側に引っ掛けてはいけません。
・倉庫や物置を置いてはいけない
倉庫や物置、ビニールハウスなどの大きなものを許可なく置くことは禁止されています。
・避難の妨げになるものを置いてはいけない
いざという時の避難経路になっていたり、避難はしごが設置してあることがあります。
その上にものを置いたり、すぐに使えないような状態にしておくことは禁止されています。
・多量の水を撒いてはいけない
防水加工がされていない場合もありますし、流した水が下の階に流れていったり、水漏れしたりする可能性もあるため、たくさんの水を一度に撒くことは禁止されています。
植木鉢を置く場合も、下に水受けを置いて使用しましょう。
・ペットを飼ってはいけない
ペット飼育可の物件であっても、ルーフバルコニー内に小屋を置いたり、放し飼いにしないようにしましょう。
・火や煙を起こしてはいけない
BBQなど火や煙が生じることは火災の原因や近隣の迷惑になるため、禁止されています。
喫煙についても、規約で不可となっている場合があります。
ルーフバルコニーの注意点
ルーフバルコニーのある物件に住む際の注意点を以下の4つの観点から紹介します。
1.設置物についての注意点
2.暮らしにおける注意点
3.内見時における注意点
4.住む前の注意点
1.設置物についての注意点
・目隠しルーバー(フェンス)を設置する
・転落防止の柵やネットを張る
・いざという時に片づけやすい家具を選ぶ
・人工芝やタイル、ウッドパネルは排水に注意
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- ・目隠しルーバー(フェンス)を設置する
- プライバシーを守る効果があるのはもちろんのこと、風通しの良さを維持しながら、遮音や遮光などの効果も期待できます。
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- ・転落防止の柵やネットを張る
- 小さいお子さんやペットなど、万が一転落してしまわないよう、柵やネットを張っておくと良いでしょう。
また、よじ登って壁や柵を超えられるようなものを置かないようにしましょう。
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- ・いざという時に片づけやすい家具を選ぶ
- 雨や風などで頻繁に片づけなくてはならないため、家具はできるだけ軽量で防水のもの、コンパクトにたためるものなど、使い勝手の良いものを選びましょう。
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- ・人工芝やタイル、ウッドパネルは排水に注意
- 人工芝やウッドパネルなどを敷きつめていると、排水がうまくいかないことがあるため、排水口や水の流れを阻害する位置に敷かないよう、注意が必要です。
2.暮らしにおける注意点
・転落に注意
・落下物に注意
・置きっぱなしに注意
・定期的な設備のメンテナンス
・近所への配慮が必要
・規約を守る必要がある
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- ・転落に注意
- 幼い子どもやペットの転落防止のため、目を離さないようにしましょう。
転落防止の柵やネットがしてあっても何があるかわからないため、過信しないようにしましょう。
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- ・落下物に注意
- 洗濯物や、ガーデニングの植木鉢など、不意にルーフバルコニーから物を落とさないようにしましょう。
自然災害による台風や強い雨にも注意し、下の階や地上にものが落下しないように気をつけましょう。
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- ・置きっぱなしに注意
- 雨に濡れても大丈夫な素材であっても、家具などを置きっぱなしにするのはやめましょう。
場合によっては風で動くなどして、バルコニーの床が傷ついたり、騒音になることもあるため、近隣住民への迷惑になりかねません。
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- ・定期的な設備のメンテナンス
- バルコニーは共用部ですが、専用使用権があります。
その権利には清掃や保存行為が含まれるため、飛散する葉っぱの除去や掃除、排水口が詰まらないようにするなど定期的な管理が必要です。
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- ・近所への配慮が必要
- ルーフバルコニーの使い方によっては近所迷惑になり、トラブルの原因にもなるため、常識の範囲内で使用するようにしましょう。
また、ゴミを放置したり、使わなくなったものを置いたりしないようにしましょう。
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- ・規約を守る必要がある
- マンションの規約は物件ごとに違うため、入居時にはよく確認し、規約内で使用する必要があります。
3.内見時における注意点
・壁の高さはどうか
・鳥のフンなどの被害がないか
・水を使用できるか
・防水加工はしてあるか
・排水口の状態はどうか
・どの部屋に面しているか
・出入口の段差はどうか
・避難経路がどこか
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- ・壁の高さはどうか
- ルーフバルコニーの壁がどれくらいの高さか確かめる必要があります。
高すぎると、安全性が高くプライバシーが守られやすいものの、景色があまり良くない可能性があります。
また、低いと景観は良いかもしれませんが、落下の可能性があります。柵の場合も同様で、すき間からものが落下する可能性があります。
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- ・鳥のフンなどの被害がないか
- バルコニー部分が広い分、鳥によるフンなどの被害がないか確認しましょう。
掃除する手間が必要なだけでなく、ルーフバルコニーにいる際に鳥が飛んできたら思うように寛げないこともあります。
対策としては、鳥よけのネットや鳥が嫌がるものを置いたり吊るしたりするなど、いくつかの方法を試してみましょう。
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- ・水を使用できるか
- 散水栓など、水を使える機能があるか確認しましょう。
バルコニーについていれば、例えばガーデニングで水やりをする際に、部屋からじょうろを持っていかずに済むため、便利です。
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- ・防水加工はしてあるか
- 防水加工がしてあるかも確認しましょう。
しかし、そもそも水をたくさん撒くことは禁止されているため、水の扱いには十分注意しましょう。
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- ・排水口の状態はどうかか
- 排水口の位置と現在の汚れ具合など、状態を確認しましょう。
雨の日や水を流した場合に、水が流れやすい場所にあるか、またその前の入居者による管理状態がどうであったかを知ることができます。
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- ・どの部屋に面しているか
- ルーフバルコニーがどの部屋に繋がっているかを確認しましょう。
南向きのリビングにつながっていれば、そのままアウトドアリビングとして使用することができます。
東や西向きの部屋に繋がっている場合もあります。その際は、実際の日当たりや、出入りがしやすいかどうか、どのような場面で使うことができるかを考えておきましょう。
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- ・出入口の段差はどうか
- ルーフバルコニーには段差があることが多いです。その際、出入りがしやすいかどうか、段差がある場合は無理のない高さかどうかを確認しましょう。
家具を置きたい場合や、食べ物を持ってバルコニーに出たい場合に、支障がないかを確かめておくと良いでしょう。
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- ・避難経路がどこか
- 避難経路がどこにあるか、また避難はしごがどこに設置されているかを確認しましょう。
その部分にはものを置いたり、妨げにならないようにバルコニーを使う必要があるため、あらかじめ場所を確認しておきましょう。
4.住む前の注意点
・使い道を考えておく
・物件を探す際は、ルーフバルコニーを最優先にする
・家賃に余裕をもたせるか
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- ・使い道を考えておく
- ルーフバルコニーは希少価値が高いため、家賃にも反映されています。
そのため、もしルーフバルコニーが思うように使えなかった場合、その分損をしてしまうことに。
また、希望の使い方ができるかどうかも事前に確認ができるため、あらかじめどのように使いたいのか考えておきましょう。
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- ・物件を探す際は、ルーフバルコニーを最優先にする
- 「できればルーフバルコニーがあったらいいな」という人の場合は、家賃やエリアなど他の条件を優先しても良いですが、どうしてもルーフバルコニーのある物件に住みたいという場合は、家賃やほかの設備などを絞っていては、なかなか見つかりません。
そのため、ルーフバルコニーが必須条件である人は、まずはそれだけにチェックを入れて探してみましょう。
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- ・家賃に余裕をもたせる
- 同様に、ルーフバルコニーのある物件を探す場合は、家賃に上限をつけずに探しましょう。
ルーフバルコニーがあるというだけで、家賃が高くなる傾向があるため、家賃に上限があると、検索に引っかからない可能性があります。
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よくある質問
ルーフバルコニーのデメリットは?
- ルーフバルコニーのデメリットとしては、定期的な掃除が必要で手間がかかること、物件数が少ないこと、またそれゆえに家賃が高いこと、屋根がないことから日に焼けたり、天候が悪い日には使えないといったデメリットがあります。その他については以下の通りです。
・そうじが大変
・大雨や風に備えて片付けが必要
・日に焼ける
・物件数が少ない
・家賃が高い
・天気によっては使えない
・使用規約がある
・トラブルを気にして思うように使えない
・ルーフバルコニー部分は周辺から見られやすい
ルーフバルコニーとバルコニーの違いは何?
- ルーフバルコニーは、下の階の屋根部分に作られたバルコニーで、一般的なバルコニーよりも広いことが多いです。
一方、バルコニーは、建物から突き出した部分に作られたスペースで、広さ以外にその強度が劣るということも挙げられます。
また、限られた部屋にしか作れないルーフバルコニーと、各部屋に作ることのできるバルコニーでは物件数にも違いがあります。
共通点としては、どちらにも屋根がなく、建物の共用部分であることです。
ルーフバルコニーでやってはいけないことは?
- ルーフバルコニーでできないことは、物件ごとに規約が違いますが、一般的には以下のことは禁止されているため注意しましょう。
・花壇を作ったり、置いてはいけない
・倉庫や物置を置いてはいけない
・避難の妨げになるものを置いてはいけない
・多量の水を撒いてはいけない
・ペットを飼ってはいけない
・火や煙を起こしてはいけない
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ルーフバルコニーは魅力が多い反面、物件数が少なく理想のお部屋になかなか出会えない可能性もあります。 人によっては、屋根のあるベランダの方が使い勝手が良いということもあるでしょう。また、広めのベランダやバルコニーを探すのも手です。
- ニッショー.jp
- サガッシーのなるほどふむふむ
- ルーフバルコニーってどんなバルコニーのこと?メリットや使い方、注意点も解説
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