アパートで引っ越しの挨拶をしないとどうなる?メリット・デメリットや注意点を解説

近年、引っ越しの挨拶をしない人が増えている

近年、プライバシーや防犯意識の高まりから、引っ越しの挨拶をしない方が増えています。
特に都市部では、隣人同士の付き合いが薄く、挨拶をしないことが一般的になりつつあります。
また、引っ越し後の生活に集中したい、新しい環境に馴染む時間を優先したいという理由で、挨拶を控える方も増えています。

アパートに引っ越した際 、挨拶をしなかったらどうなる?

引っ越しの挨拶をしないことで生じるリスクはあるのでしょうか。以下のデメリットを確認してみましょう。

  1. ご近所トラブルが発生しやすくなる
  2. アパートで内のルールを聞きづらい
  3. 災害発生時に協力し合えない
  4. 常識のない人認定されることがある

ご近所トラブルが発生しやすくなる

引越し後に挨拶をしないと、近隣住民との関係が初めから希薄になり、例えば騒音やゴミの処理方法などで誤解を招くことがあります。
また、もし何か問題が発生した際に、最初の印象が悪ければトラブルが大きくなる可能性もあります。
挨拶をすることで、周囲に自分が気を使う人物であるという印象を与えることができます。
ただし、管理会社や掲示板のルールをきちんと守ることで、挨拶をしていなくてもトラブルを未然に防ぐことができます。

アパート内でのルールを聞きづらい

挨拶をしていれば、ご近所さんからゴミ出しや共有スペースの使い方について直接教えてもらえることがあります。
挨拶をしない場合は、こうした情報を得るのが難しくなる可能性があります。
しかし、管理会社や掲示板から得られる情報をしっかり確認することで、挨拶をしなくてもスムーズに生活を始めることが可能です。

災害発生時に協力し合えない

災害時には、避難所に行くタイミングや物資の分け合いなど、普段から顔を合わせていたり挨拶を交わしていたりすると、協力しやすくなります。
挨拶をしていないと、いざという時に近隣住民と連携が取れず、孤立してしまうことを不安に感じる方もいるでしょう。
ただ、非常時の助け合いは、普段の接触よりも状況に応じた行動が優先されます。
防災グッズの準備や、地域の防災情報を事前に把握しておくことで、問題を軽減できます。

常識のない人認定されることがある

挨拶をしないことで、「非常識」と思われることを心配する方もいるかもしれません。
特に、コミュニケーションを大切にする方が多い地域では、このような印象を持たれる可能性があります。
しかし、日頃から最低限のマナーを守り、近隣住民に迷惑をかけないように心掛けていれば、挨拶をしなかったとしても良好な関係を築くことが可能です。

引越しの挨拶をしない場合のメリット

反対に、引っ越しの挨拶をしないことで得られるメリットもあります。

  1. 時間と費用を節約できる
  2. 個人情報を知られずに済む
  3. 必要以上の人間関係を築かずに済む
  4. 新生活に集中できる

時間と費用を節約できる

引越しの挨拶をする場合、通常は手土産を持参したり準備に時間を割いたりする必要があります。
挨拶を省略することで、その時間やお金を別のことに使えるため、負担が軽くなります。
特に忙しい引越し時にはこの節約が助けになります。

個人情報を知られずに済む

挨拶をしないことで、近隣住民に対して必要以上に自分のプライベートな情報を知られずに済むという点もメリットです。
例えば、自分の名前や勤務先など、知られたくない情報が漏れる心配を減らすことができます。

必要以上の人間関係を築かずに済む

一度挨拶をすると、交流が続き深まっていく可能性がありますが、あえて挨拶をしないことで余計な関わりを避けることができ、自由に過ごすことができます。
特に他人との接触を最小限にしたい人にとっては、メリットとなります。

新生活に集中できる

引越し直後は、家の片付けや新しい生活環境に慣れることが最優先となります。
挨拶を省略することで、その時間とエネルギーを新しい環境に適応することに集中でき、早く新生活をスタートさせることができます。

引っ越しの挨拶をしなくてもいい人・しない方がいい人

引っ越しの挨拶をしなくてもいい人や、もっと言えばしない方がいい人もいます。

学生や女性の一人暮らし

学生や女性の一人暮らしの場合、引越しの挨拶をしない方が良いこともあります。
特に女性の場合、必要以上に顔を知られることなく生活を送れる点がメリットとなります。
近隣住民との接触を減らすことで、プライバシーを守り、安心して暮らすことができます。

単身赴任の社会人

期間の決まっている単身赴任などの場合、長期間その場所に住むわけではないため、挨拶を省略しても問題ないことがあります。
挨拶をしないことで余計な人間関係を作らず、仕事に集中できるメリットもあります。

静かに生活を送れる人

周囲との接触を最小限にし、静かな生活を送ることを望む人にとって、引越しの挨拶をしない方が適している場合もあります。
また、最低限のマナーを守ってきちんと生活していればトラブルを起こしにくいため、引っ越しの挨拶がなくても問題ないでしょう。
日常生活においては、ゴミ出しの際など顔を合わせたときに挨拶すればOKです。

挨拶に抵抗がある人

他人と関わることに苦手意識がある人にとって、「引っ越しの挨拶をしなければならない」と思うことが余計なストレスになるかもしれません。
その場合は無理に挨拶をする必要はないでしょう。例えば、挨拶状をポストに入れるだけでも誠意を十分に伝えられます。自分に合った方法を選びましょう。

引っ越しの挨拶をした方がいい人

中には、引っ越しの挨拶をしておいた方がいい人もいます。下記に該当する場合は、検討してみてください。

お子さんのいる家庭

小さな子どもがいるご家庭の場合、声や生活音などが近所迷惑にならないか心配ですよね。
引っ越し時に挨拶をすることで、周囲に気配りしていることを伝えることができます。
また、子ども同士のトラブルを防ぐためにも、顔を覚えてもらうことが重要です。

ペットを飼っている場合

ペットを飼っている場合、鳴き声や散歩中のマナーなどでトラブルが発生する可能性があります。
挨拶を通じて、ペットに関する情報を伝え、理解を得ることができます。

長く住む予定の人

長期間その場所に住む予定であれば、近隣住民と良好な関係を築いておくことが重要です。
今後のトラブルを防ぐためにも、挨拶をしておくことをおすすめします。

周りからの評価が気になってしまう人

性格上、他人の評価を気にするタイプの人は、挨拶をして良い印象を与えておいた方が安心できることがあります。
自分の印象が良ければ、今後の生活もスムーズに進みやすくなります。

引っ越しの挨拶をするときの3ヵ条

引越しの挨拶をする場合は、以下の点に気をつけてみましょう。

  1. 挨拶をする範囲
  2. 挨拶の時間帯
  3. 手土産の選び方

挨拶をする範囲

一般的には、自分の部屋の両隣と上下階が挨拶の対象です。
ただし、戸数が多いアパートやマンションの場合は無理に広範囲に挨拶をする必要はありません。

範囲を決めるポイントは以下の通りですが、暮らし始めてみないとわからないこともあります。
引越しの挨拶は、「1週間以内に行う」ことが多いためその期間内に判断しても良いでしょう。

挨拶する範囲を決めるポイント

・部屋が密接しているか
・生活音が伝わりやすい構造か
・隣人と顔を合わせる機会が多いか

挨拶の時間帯

挨拶は早朝や深夜を避け、相手が在宅しやすい時間帯(10時〜18時)に行うのが基本です。
一般的には、土日の午後であれば対応してもらえる可能性が高くなります。

手土産の選び方

手土産を持参する場合は、以下を意識しましょう。

  • 消え物(食品や日用品)が無難
  • 予算は500〜1,000円程度
  • 賞味期限が長く、個包装されているもの

引っ越しの挨拶は対面でないとだめ?手紙でもいい?

訪問時に不在であったなど、対面での挨拶が難しい場合は手紙やポスト投函を利用するのも一つの方法です。
挨拶状に簡単な自己紹介とお詫びの言葉を添えると良いでしょう。

対面で挨拶したくない場合

どうしても直接挨拶をするのが苦手な場合は、初めから手紙で挨拶をする方法もあります。
手紙では、自己紹介や挨拶の言葉を簡潔に伝えることができます。
また、近隣住民に配慮した内容を心がけましょう。

このたび、○号室に引っ越してまいりました●●と申します。
新しい生活を始めるにあたり、何かとご迷惑をおかけすることがあるかもしれませんが、何か不都合がありましたらご一報いただければ幸いです。
直接お伺いして挨拶をすることができず、申し訳ありませんが、今後ともよろしくお願い申し上げます。

引越し後の良好な関係を築くためのポイント

引っ越しの挨拶は、状況に応じて必要性が異なります。
挨拶をしない場合でも、最低限のマナーを守り、周囲と良好な関係を築く努力をしましょう。
また、挨拶をする際は、時間や手土産、方法に配慮することで好印象を与えることができます。
自分の生活スタイルや防犯意識を大切にしつつ、無理のない対応を選びましょう。

最低限のマナーを守ることが大切なのだ~

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NARUHODO FUMU FUMU

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