引っ越しは自分でできる?業者に頼まず自力で引っ越すメリット

引っ越しを業者なしで自力ですることは可能です。
近場での引っ越しや一人暮らしで荷物が少ない場合など、自分で運ぶ方が金額も安く済みます。
この記事を参考にして、自力で引っ越す際のポイントを押さえ、慌てることなくスムーズに引越しましょう!

自力で引っ越しをするメリット

まずは、引っ越しを自分で行うメリットを4つ挙げます。

  • 1.業者とのやりとりが省ける
    業者に依頼する場合は、見積もりをとることから始まり、どの業者に依頼するのかやプランなどを決めなければならず、面倒に思う人も多いでしょう。
    しかし、自分で引っ越しをするなら、これらのやりとりをしなくて済みます。
  • 2.自分の都合に合わせて引っ越しができる
    引っ越し業者に依頼する場合、自分の希望する引っ越し日に指定できないこともあります。
    特に、新生活を始める人が多い1~3月の引っ越しハイシーズン(繁忙期)はその傾向が強くなります。
    自力で引っ越しをする場合は、業者に合わせる必要がありません。
  • 3.業者と比べて費用が安く済む
    引っ越し業者に依頼すると何万円もかかりますが、自家用車で運べばガソリン代だけで済みます。
    また、新居と旧居を往復できる場合は、何回かに分けて少しずつ荷物を運ぶこともできます。
    レンタカーを手配する場合は、車種や時間によって細かく決められており、短時間・短距離の引っ越しであればあるほど安く済ませることができます。
  • 4.知らない人に家の中を見られずに済む
    旧居、新居ともに、他の人に家を知られたくないという場合は、自分で引っ越しした方が良いでしょう。

自力で引っ越しするのに向いている人・業者に頼んだ方がいい人

ここでは、自力で引っ越しできる人と、業者に頼んだ方がいい人の特徴を紹介します。

自力で引っ越しできる人

・近くに引っ越しする
・新居と何度か行き来ができる
・荷物が少ない
・手伝ってくれる人がいる
・荷物を運ぶ車が用意できる

業者に頼んだ方がいい人

・荷物が多い
・重い荷物がある
・助っ人がいない
・引っ越し先が遠い
・マンションの規約で業者が指定されている

自力で引っ越しをするデメリット

ここでは、業者に頼まず、自分で引っ越しを行った場合に考えられるデメリットを紹介します。
これらを把握した上で自分で引っ越しする場合は、対策をしっかりとりましょう。

・傷がつくかもしれない

引っ越し業者はプロなので、壁や床に傷がつかないよう丁寧かつ素早く運ぶことができますが、自分とお手伝いの人だけで荷物を運んだ場合、傷をつけてしまうことがあります。
家具や家電に傷がつくなら自分のショックだけで済みますが、新居や旧居についた傷は、賃貸物件であれば補償の対象になります。
旧居での退去立ち合いの際に、敷金から多く引かれてしまい、返金額が減るかもしれません。

・時間がかかるかもしれない

自力で引っ越しする場合、思った以上に時間がかかってしまうかもしれません。
原則、退去日はずらせませんし、退去立ち合いの時間も事前に決まっているはずですから、間に合わないと困ります。
また、レンタカーを借りている場合は、返却期限が過ぎると追加料金が発生するため、予定より出費がかさむことになってしまいます。

・家賃がもったいないかもしれない

引っ越し作業ができる日は、新居への入居日以降となり、当然家賃が発生している状態になります。
入居日以降はいつ引っ越しても自由ですが、まだ住んでいないのに家賃が発生していることを忘れないようにしましょう。
また、採寸などのため一時的に鍵を借りることはできますが、鍵渡しは原則入居日の当日となります。
仮に早めに鍵を渡してもらえた場合でも、入居日までは部屋に入ることを禁止されています。
そのため、自力で引っ越しをする場合でも、家賃発生日からなるべく早く住み始められるよう、スケジュールを組みましょう。


「業者に依頼した方がいい人」に当てはまった場合や、自力で引っ越しをする場合のデメリットを見て不安に思う人は、引っ越し業者へ一度見積もりをお願いするのも手です。

自力で引っ越しをする流れ

ここでは、自力で引っ越しをすることにした場合の流れを説明します。

【Step.1】荷物の量を考える

自力で引っ越しをする際は新居に移す荷物の量を把握しておきましょう。
処分する家具・家電や新しく購入する物をリストアップし、極力荷物の移動を減らしましょう。
このとき、新居のレイアウトを一緒に考えておくと手伝いに来てくれる人への説明が簡単です。

【Step.2】レンタカーの手配

荷物の量が把握できたら、大型の車の手配をしましょう。
一人暮らしでは2tクラスが一般的ですが、荷物が多いと何往復かする必要もあります。
繁忙期はレンタカーも混み合うので、時間と容量に余裕を持って手配しておきましょう。

【Step.3】自分で引っ越しする時の荷造り

荷造りは普段使わないものから梱包しましょう。
自力での引越しは搬出入しやすい荷造りが重要です。
ダンボールの大きさを揃えたり、重いものを少量ずつ詰めたりするのがおすすめ。
中身や運ぶ時の注意を赤で書いておくとミスも少なくなるはずです。

【Step.4】引っ越し当日にすること

搬送の準備が整ったら、旧居の最終確認と住まいの明け渡しをしましょう。

旧居でやるべきことは2つです。

1つ目は「荷物の運び忘れチェック」です。荷物の運び忘れがないか確認しましょう。
2つ目は「現住まいの明け渡し」です。
管理会社と敷金の返還について決めるため、退去立ち合いをします。
賃貸契約書、印鑑、家の鍵が必要なので用意しましょう。

新居に移ったらまず、搬入した荷物の確認をしましょう。
あらかじめダンボールに数字を振ってあれば確認が簡単です。
また、搬入後の車の中の確認も忘れずに。
他には電気と水道の確認、ガスの立会いが必要です。

レンタカーを借りた場合は時間に間に合うよう返却しましょう。

自力で引っ越しをする場合にかかる費用の目安は?

ここでは、自力で引っ越しをする場合にはいくらかかるのか、費用の目安を紹介します。

時間/タイプ ワンボックス型バン 標準トラック
(軽~2tショート)
アルミコンテナ付きトラック
(2tショート/2tロング)
3時間まで 4,730~8,910 5,060~7,590 10,450/14,300
6時間まで 5,940~11,330 6,270~9,350 12,650/17,050
12時間まで 7,150~14,850 7,590~12,650 15,950/21,450
24時間まで 8,360~17,270 8,800~15,400 19,800/25,850
以後1日毎に 5,940~12,540 6,270~11,000 13,750/18,700
以後1時間毎に 1,210~2,420 1,210~1,650 2,200/2,970
※単位:円
※上記料金は一般料金(標準コース)です。会員になれば割引が受けられます(一部車種を除く)。
※お問い合わせ先/ニッポンレンタカー中部株式会社(TEL. 052-561-0721)
参考/ニッポンレンタカー(2024年8月現在)

自力で引っ越しをする際のコツ・ポイント

ここでは、自力で引っ越しをする際のコツ・ポイントを6つ紹介します。

1.一つの荷物を重くしすぎない

ダンボールの数を減らそうとして、同じカテゴリのものはなるべく一つの箱にまとめてしまいたくなりますが、無理は禁物です。
1人で持てる重さは、例えば体重50kgの人なら20㎏まで(体重の40%)となりますが、女性の場合はさらに少ない12kgまで(男性の60%)となります。
しかし実際、お米10kgでも十分重いですよね。
引越しの際は何度も荷物を運ぶ必要があるため、腰に負担のかかるような重さの箱にするのはやめましょう。

2.荷物によっては重いものを上にする

箱に物を詰める際、重いものを下に、軽いものを上にするのが原則です。
しかし、重いものを上にした方が、重心が上にくるため軽く感じられます。
そのため、破損の心配がないものの場合は、軽いものを下、重いものを上にした方が良いでしょう。

3.荷物に合わせた梱包をする

引っ越し業者のパックには、食器用にあらかじめ緩衝材がセットされた荷造りボックスが用意されていることがあります。
しかし、自分で引っ越しをする場合にはそれらを別に用意する必要があります。
いわゆるプチプチと呼ばれている「気泡緩衝材」や、新聞紙、タオルなどを利用し、荷物に傷がつかないよう梱包をしましょう。

4.組み立て家具はばらす

組み立て家具は、そのまま運ぶより、ある程度もしくは全部ばらしておくと運ぶのが楽になります。
しかし、ベッドなどすぐに使う予定のある家具は、組み立てるのに時間がかからないようにしておくか、当日は布団で寝るなど対策しましょう。

5.ダンボール箱に直接メモする

中身をざっくり書いておくのはもちろん、運び忘れがないように1から順番に番号をふることや、注意事項がある場合は赤文字で太く書くことなどをしておくと便利です。
付箋などは剥がれてしまう可能性があるため、直接マジックで書くようにし、上面、側面、どこからでもわかるよう複数の面に書いておきましょう。
そのほか、引っ越し初日にすぐ使う衣服や日用品などをまとめた箱を1つ作っておくのもおすすめです。

6.運ぶ順序を考える

新居の奥から荷物を運びこめるよう、間取り図を参考に順序を考えておきましょう。
当日は、お手伝いしてくれる人にも協力してもらい、場合によっては指示を出しましょう。
引っ越し後は疲れているため、荷ほどきが面倒になりがちですよね。
しばらくダンボールに囲まれた生活にならないよう気をつけましょう。

<冷蔵庫・洗濯機はここに注意>

「冷蔵庫」と「洗濯機」は特に注意が必要です。
「冷蔵庫」は前日から電源を切って中に溜まった水抜きを必ずしましょう。
「洗濯機」はさらに注意が必要です。
傾けての水抜きはもちろん、移動中に洗濯槽を支えている吊り棒が破損しないよう、必ず垂直に運ぶようにしてください。


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NARUHODO FUMU FUMU

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