実家近くで一人暮らしするのはもったいない?後悔しないためのポイント

「一人暮らしを経験しておきたいけれど、実家から離れて住むのは不安…」そんな人におすすめなのが、実家近くでの一人暮らし。
生活エリアは大きく変えず、しかし自分のペースで暮らすことで、親との距離感を保ちつつ、自立した生活を手に入れられます。
この記事では、実家近くで一人暮らしをするメリットや、後悔しないためのポイントをわかりやすく紹介します。

実家近くで一人暮らしするのはもったいない?

実家近くでわざわざ一人暮らしするのはもったいないと感じる人も多いですよね。
ここでは、その主な理由を3つ紹介しています。

1.お金がもったいない
2.時間がもったいない
3.成長の機会を逃がしてもったいない

1.お金がもったいない

・初期費用
・家具家電の購入費
・家賃
・光熱費
・家族共有の通信料

●初期費用
敷金・礼金・仲介手数料など、お部屋を借りるための最初の費用として25~30万円程度かかります。

●家具家電の購入費
実家から持っていくわけにはいかない冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなど、新たにそろえる必要があります。

●家賃
当然実家であればかかりませんが、毎月固定費としてかかる家賃が大きな負担になります。

●光熱費
水道・ガス・電気代もすべて自分で支払うことになります。

●家族共有の通信料
WiFiやNHK受信料、動画配信サービスなど、家族で共有できるものも一人暮らしではすべて個人で契約する必要があります。

2.時間がもったいない

・手続き関係
・家事
・通勤通学時間
・実家に寄る時間
・買い物

●手続き関係
引越しの際の役所の手続きや契約関係など、全て自分でやる必要があります。

●家事
掃除・洗濯・料理など、実家なら親がやってくれていた作業も全部自分の負担になるため、時間を取られます。

●通勤通学時間
実家近くで一人暮らしをしたら、通勤通学にかかる移動時間があまり短縮されず、時間の節約にならないことがあります。

●実家に寄る時間
頻繁にご飯を食べに行ったり、洗濯物を持って帰ったりと、実家に寄るために余分な時間が取られることも。

●買い物
実家ならまとめ買いや、家族の誰かがついでに買ってきてくれることもありますが、一人暮らしだと食材や日用品などの買い物を自分でやる必要があります。

3.成長の機会を逃がしてもったいない

・生活力
・トラブル対応
・交友関係
・決断力
・精神的自立

●生活力
実家が近いと結局親を頼ってしまい、家事スキルや金銭管理能力が鍛えられにくく、生活力が身につかない可能性も。

●トラブル対応
水道トラブルや家電の故障など、何かあったときに実家に頼れる環境だと、自分で解決する力がつかないことも。

●交友関係
実家にいる安心感から、外での新しい出会いや人付き合いを積極的にしなくなるかもしれません。

●決断力
何かあれば親に相談しがちになり、一人で判断する力が育ちにくくなることも。自分で決断する習慣をつける必要があります。

●精神的な自立が遅れる
「困ったら実家に戻ればいい」という安心感があると、本当の意味での自立心が育ちにくいかもしれません。

実家近くで一人暮らしをするメリット

実家近くでの一人暮らしにも、もちろんメリットはあります。ここでは5つ紹介しています。

1.自由な生活スタイルが手に入る
2.初めての一人暮らしでも安心感がある
3.何かあったときに頼れる
4.通勤・通学時間を短縮できる
5.地元との繋がりを維持できる

1.自由な生活スタイルが手に入る

一人暮らしをすることで、完全に自由な生活が手に入ります。
食事の内容や生活スタイルを自分のペースで決められるため、家族に気を遣うことがなくなり、ストレスのない日々を送ることができます。
また、パートナーがいる場合、家族の都合や時間を気にせず過ごせるメリットもあります。

2.初めての一人暮らしでも安心感がある

実家近くでの一人暮らしは、初めての独り立ちをサポートしてくれる環境です。
家族と適度な距離を保ちながら、すぐ近くにいるという安心感も得られるため、心の余裕を持って新しい生活に挑戦できます。

3.何かあったときに頼れる

万が一、何か困ったことがあった時にはすぐに実家に連絡ができます。
例えば、自分が体調を崩して寝込んだり、家族の誰かにトラブルが起きた場合でも、距離が近ければお互いにすぐサポートすることができます。

4.通勤・通学時間を短縮できる

実家近くではありつつも、大学や職場により近い場所で一人暮らしすれば、通勤や通学の時間を大幅に短縮できます。
通学・通勤の負担が減ることで、余裕のある生活が送れ、日々の生活の質が向上します。

5.地元との繋がりを維持できる

一人暮らしをする場所が実家からも近ければ、地元の友人との繋がりを維持しやすく、家族との関係も大切にできます。
そのため、心の拠り所を確保しながら、一人暮らしを始めることができます。

実家近くで一人暮らしをするのに向いている人

実家近くでの一人暮らしは、向いている人とそうでない人がはっきり分かれます。性格や生活習慣、家族との関係によって、一人暮らしがうまくいくかどうかが決まることも。
ここではまず、実家近くでの一人暮らしに向いている人を紹介します。

向いている人

●さっぱりした性格の人
●実家でも家事や料理をしていた人
●実家にお金を入れていた人
●自立欲が高い人
●実家に兄弟姉妹がいる人

●さっぱりした性格の人
近くに実家があっても頻繁に帰りすぎず、自分の生活を楽しめるタイプです。

●実家でも家事や料理をしていた人
一人暮らしになっても、家事が負担になりにくく、自分の時間もうまく作れるでしょう。

●実家にお金を入れていた人
すでに生活費を負担していたので、一人暮らしの金銭管理にもスムーズに適応できます。

●自立欲が高い人
実家が近くても、あえて頼らず、自分で生活を成り立たせる意識が強いでしょう。

●実家に兄弟姉妹がいる人
自分のほかにも兄弟姉妹が実家に住んでいれば、親が一人にならないため、安心です。また親の方も一人暮らしの自分に構いすぎずに済むため、自立しやすいでしょう。

実家近くで一人暮らしをするのに向いていない人

続いて、実家近くで一人暮らしをするのに向いていない人の特徴を紹介します。

向いていない人

●一人の時間が苦手な人
●実家の食事が恋しくなりそうな人
●お金の管理に慣れていない人
●貯金がない人、苦手な人
●家族に頼ることが多かった人
●親が心配性
●親が高齢、かつ実家に一人になってしまう人

●一人の時間が苦手な人
寂しがりな人は一人でいる時間が長いと、すぐに実家に帰りたくなり、結局半分以上実家で過ごすことになるかもしれません。

●実家の食事が恋しくなりそうな人
自炊を頑張ろうとしても、実家のごはんが大好きな人は、気づけば「ご飯だけ食べに帰る」が習慣化してしまう可能性も。
実家の味をマスターしたい人は、事前にしっかり教わっておきましょう。

●お金の管理に慣れていない人
これまで自分のお金を自由に使えていた分、一人暮らしでのやりくりが難しく感じることも。

●貯金がない人、苦手な人
予想外の出費が重なることもあり、貯金がないとすぐに困ることになります。

●家族に頼ることが多かった人
兄弟姉妹がいない、もしくは末っ子で家族に甘えるのが当たり前だった人は、親を頼りすぎる傾向があるかもしれません。

●親が心配性
「本当に大丈夫?」「今度はいつ帰ってくる?」と連絡が頻繁にきて、かえってストレスになるかもしれません。

●親が高齢、かつ実家に一人になってしまう人
親を一人にするのが気になり、結局頻繁に帰ることになってしまう可能性があります。見守りサービスを導入することで、安心できるかもしれません。

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実家近くに住んで後悔しないためのポイント

実家近くで一人暮らしをすると、思ったより実家に帰ってしまう、結局親に頼りがち…と後悔する人も少なくありません。
せっかくの一人暮らしを無駄にしないために、実際の体験談もふまえつつ、実家近くに住む場合でも「後悔しないポイント」を押さえておきましょう。

<費用面>
■初期費用を抑える
■家具家電付きもしくはレンタルする

<実家との距離感>
■実家との距離は片道30分以内が理想
■実家に頼りすぎないルールを決める
■親が高齢なら見守りサービスの導入を検討する

<生活面>
■住民票は移さなくてもOK
■家事の時短スキルを身につける
■自分らしいインテリアや生活スタイルにする
■新しいコミュニティにも参加する

■初期費用を抑える

一人暮らしを始めるにあたり、初期費用はできるだけ抑えるのがポイントです。
例えば、敷金礼金なしの物件や、一定期間家賃が無料になるフリーレント物件のほか、引っ越しを自力で行うなどの方法があります。

引っ越しは自分でできる?業者に頼まず自力で引っ越すメリット

■家具家電付きもしくはレンタルする

初めての一人暮らしでは、冷蔵庫・洗濯機・電子レンジなどの家電やベッド・テーブルなどの家具をそろえるだけでも大きな出費になります。
家具・家電付き物件を選んだり、レンタルサービスを利用したりすることで、初期費用を抑えつつ手軽に生活を始めることができます。

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■実家との距離は片道30分以内が理想

実家との距離が近すぎると頻繁に帰りすぎてしまい、一人暮らしの意味が薄れてしまいます。
一方で、遠すぎると緊急時に頼れないデメリットも。
片道30分程度なら「近すぎず遠すぎず」の距離感を保てるため、適度に自立しながら必要なときに実家を頼ることができます。

  • 実家までは車で15分と近すぎました。週1で泊まっていたため、家賃がもったいなかったです。

  • 電車で45分~1時間かかるのはちょっと遠すぎました。

■実家に頼りすぎないルールを決める

「洗濯物だけ実家で…」「ご飯は結局実家で食べることが多い」など、ズルズルと実家に依存してしまうと、一人暮らしの意味が薄れてしまいます。
例えば、「食事は週に1回まで」「生活必需品は自分で買う」など、実家に頼るルールを決めておくと一人暮らしの自覚が持てます。

■親が高齢なら見守りサービスの導入を検討する

親が高齢で、自分の兄弟などもいない場合、家に残していく親が心配になるかもしれません。
ニッショーの「シニアライフサポート」なら持ち家にも対応可能です。必要に応じて、見守りサービスの導入を検討しましょう。

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■住民票は移さなくてもOK

実家の近くに住む場合、住民票を移さなくても問題ないケースが多いです。
住民票を移すと転出・転入の手続きが必要になります。不要な手間を省くために現住所のままにしておくのも一つの選択肢です。
ただし、契約する賃貸物件の条件によっては、住民票の移動が必須となることもあるので、事前に確認しておきましょう。

一人暮らしでも住民票を移す必要はある?手続きの方法や移さないデメリットを解説!

■家事の時短スキルを身につける

実家暮らしでは親がやってくれていた家事も、一人暮らしではすべて自分でこなす必要があります。
特に料理や掃除、洗濯の手間を減らすために、家事の時短スキルを意識すると、無理なく一人暮らしを続けやすくなります。
例えば、「洗濯は週末にまとめて」「電子レンジ調理を活用する」など、工夫を取り入れましょう。

■自分らしいインテリアや生活スタイルにする

実家の自分の部屋とは違ったインテリアに挑戦するなど、おうちでの過ごし方を充実させましょう。
お気に入りのグッズやアイテムを集めたり、気分の上がるルーティーンを作ってみたりして、実家ではできなかった自由な空間作りに挑戦しましょう。

■新しいコミュニティにも参加する

地元での人間関係を維持しつつ、新しい環境での人間関係を築くことで、生活がさらに充実します。
自分の居場所が増えると安定した生活基盤ができるでしょう。

実家近くの一人暮らしもアリなのだ~!

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NARUHODO FUMU FUMU

愛知・岐阜・三重で50年以上、地域密着の直営主義でお部屋探しを提供している不動産会社【ニッショー】が運営するWebマガジン。
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