サンルームの使い方とは?快適に暮らすための活用法とメリットを解説

「サンルームって聞いたことはあるけれど、実際どんなふうに使うの?」そんな疑問を持ったことがある方も多いのではないでしょうか。
サンルームと聞いて、まず思い浮かぶのは「洗濯物を干す場所」という方も多いでしょう。
実際、天候に左右されず室内干しができる、便利なスペースとして重宝されています。

でも、サンルームの魅力はそれだけではありません。
少しの工夫で、趣味やリラックスの時間を楽しめる「もうひとつの部屋」のようにもなります。
この記事では、サンルームのさまざまな使い方をご紹介したうえで、注意点やメリットなどを解説します。

室内干しだけじゃない!サンルームのおすすめの使い方

サンルームといえば「洗濯物を干す場所に便利」というイメージが強いですが、それだけではもったいない空間です。
使い方次第で、もうひとつの部屋のように活用することもできます。
少しの工夫で、より快適に・より楽しい暮らしにしてくれる使い方がたくさんあります。

カフェのようなくつろぎスペースとしての使い方

太陽の光が差し込む明るいサンルームは、ブレイクタイムや読書タイムにぴったりです。
椅子やテーブルを置くだけで、おうちカフェのような空間がつくれます。

家庭菜園や室内ガーデンを楽しむスペースとしての使い方

サンルームは日当たりが良いため、観葉植物やハーブ、ミニトマトなどの野菜を育てるのにも最適です。
雨や風の影響も受けないので、初心者でも手軽に楽しめます。
家にいながら自然を感じられる空間として、心もリフレッシュできます。

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子どもの遊び場やペットスペースとしての使い方

天候に左右されず、安全に遊べる場所として活用できるのもサンルームの魅力です。
マットを敷いて柔らかく清潔な空間にすれば、小さなお子さまの遊び場としても安心して使えます。
ペット可物件の場合は、ペットのひなたぼっこスペースとしてもぴったりで、家族みんなが快適に過ごせる空間になります。

自分だけの趣味スペースやワークスペースとしての使い方

サンルームは、趣味の時間や集中したい作業に最適な空間です。
ヨガマットを広げて軽い運動をしたり、絵画や手芸など、自然光の中でリラックスした時間を楽しめます。

また、デスクを置いて在宅ワーク用の空間にするのにも適しています。
静かな環境と明るさの中で、快適に作業を進めることができます。

おうちキャンプでアウトドア気分を楽しむ使い方

サンルームは、おうちキャンプにもぴったりの場所です。
テントやキャンプ用チェアを置いて、夜にはランタンを照らしてみたり、室内でアウトドア気分を満喫できます。
天候を気にせず、キャンプの雰囲気を楽しむことができます。

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サンルームとは?

サンルームのさまざまな使い方を見てきましたが、そもそも「サンルーム」とはどのような空間なのでしょうか?

サンルームとは、天井や壁がガラスで囲まれた日当たりの良いスペースのことを指します。
太陽光をたっぷりと取り込みつつ、雨や風を防げるのが大きな特徴です。
洗濯物を干す場所としてだけでなく、室内を暖かく保ち、暮らしに快適さをプラスする空間としても注目されています。

室内にいながら、外の明るさや開放感を楽しめる“ガラス張りの小部屋”のようなイメージです。
リビングと屋外をつなぐ、中間的なスペースとして注目されています。

サンルームの主な特徴とは?

サンルームには下記のような特徴があります。

  • 室内に作られる
    室内の延長として多目的に使えるため、リビングの一部として使ったり、趣味や仕事のスペースにしたり自由な使い道があります。
  • 天井や壁がガラス張り
    太陽の光をたっぷりと取り込めるため、明るい空間となっています。
  • 洗濯物が干せるスペース
    天気に左右されることなく、雨の日や花粉の季節でも快適に室内干しをすることができます。
  • 太陽の光によって室温を暖かく保てる
    冬でも太陽の光によって自然な暖かさを保つ効果も期待できます。

サンルーム・ベランダ・バルコニーの違いを比較

サンルームと、バルコニーやベランダとの違いは何か疑問に思う方もいるでしょう。
一番の違いは、屋根と壁でしっかり囲まれているかどうかです。
賃貸物件におけるサンルームは、1階に作られることが多く、インナーテラスやインナーバルコニーと役割が似ています。

ここでは、すでに紹介したサンルームと、ベランダ・バルコニー・インナーバルコニー・ルーフバルコニーの特徴を比較します。
それぞれについて詳しく知りたい方は、各リンクから関連記事もご覧ください。

サンルームは“屋内の延長として使える空間”

「サンルーム」は屋根と壁がガラスで囲まれた、室内の一部として使われるスペースです。
日当たりが良く、洗濯の室内干しや趣味の部屋としても使いやすいのが特徴です。

ベランダ・バルコニーは“屋外に張り出した空間”

「ベランダ」には屋根があるのに対し、「バルコニー」には屋根がないのが一般的な違いです。
どちらも建物の外に張り出したスペースです。

▼関連記事はこちら▼
ベランダとバルコニーの違いや特徴ついては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ベランダとバルコニーの違いって?使用上の注意点や快適に過ごす工夫もご紹介!

インナーバルコニーは“屋内に近い屋外空間”

「インナーバルコニー」は、建物の一部が凹んだような構造になっているバルコニーで、屋根があり、外壁に囲まれているのが特徴です。

ルーフバルコニーは“下の階の屋根部分を利用した開放的な空間”

「ルーフバルコニー」は、下の階の屋根部分を利用してつくられた広い屋外スペースです。
通常のバルコニーよりも面積が広く、開放感が魅力です。

▼関連記事はこちら▼
ルーフバルコニーの特徴やメリットについては、以下の記事で詳しくご紹介しています。
ルーフバルコニーってどんなバルコニーのこと?メリットや使い方、注意点も解説

それぞれの違いを表でチェック

種類 構造 屋根 壁・窓 雨風 主な用途
サンルーム 屋内扱い
(屋根や壁がガラスなどで囲まれている)
あり あり
(ガラスなどで全面または大部分囲まれている)
防げる
(雨の日でも使える)
洗濯物の室内干し、ペットスペース、趣味スペースなど
ベランダ 屋外 あり
(建物のひさしなど)
なし
(柵など)
やや受ける 洗濯物干し、ベランダ菜園、換気など
バルコニー 屋外 なし なし
(柵など)
直接受ける 洗濯物干し、景観・開放感、換気など
インナーバルコニー 屋外 あり あり
(両側が壁に囲まれている)
やや受ける 洗濯物干し、くつろぎ空間など
ルーフバルコニー 屋外 なし なし
(柵など)
受けやすい 洗濯物干し、家庭菜園、アウトドアなどレジャー感覚で活用

サンルームは、外の解放感と室内のような快適さを両立したスペースです。
室内物干しスペースや趣味スペースにしたりなど、幅広い使い方ができるため、バルコニーやベランダとは使い勝手が異なります。

サンルーム活用時の注意点と対策

サンルームは暮らしに楽しさや快適さを加えてくれる空間ですが、使い方によっては思わぬデメリットにつながることもあります。
ここでは、サンルームを快適に活用するために知っておきたい注意点とその対策をご紹介します。

夏は高温になりやすい

日差しがたっぷり入る分、夏場は室温がかなり上がりやすくなります。
熱がこもると、長時間の利用が難しくなったり、家具や植物にダメージが出ることがあるため注意が必要です。

■対策
・遮熱カーテンや断熱フィルムを活用
・窓を開けて通気を確保
・サーキュレーターや扇風機で空気を循環させる

冬は結露が出やすい

外との温度差が大きい冬は特に、窓や壁に結露が発生しやすくなります。
そのままにしておくと、カビや湿気の原因になることもあるため注意が必要です。

■対策
・結露防止シートの貼付
・定期的な換気を行う
・除湿機や吸湿グッズを設置

プライバシーや防犯に注意

ガラス張りで解放感のあるサンルームは、外からの視線が入りやすく、防犯面でも無防備になりがちです。
特に夜間は、室内の明かりによって中の様子が見えやすくなってしまうため注意が必要です。

■対策
・レースカーテンや目隠しフィルムを使う
・夜間は遮光カーテンやブラインドで視線を遮る
・窓の施錠やセンサーライトで防犯強化

賃貸物件のサンルームは天井採光に注意

賃貸物件のサンルームは、天井からの採光はないタイプが一般的で、壁面の大きな窓から日の光りを取り込む構造が多いです。
そのため、日差しが差し込む時間帯や方角によっては、想像よりも暗く感じることがあるため注意が必要です。

■対策
・明るめの室内照明を設置
・壁や家具に白や淡い色を使って反射光を増やす
・明るい雰囲気のインテリアを設置

賃貸でサンルームを活用するメリット6選

ここまで、サンルームの活用アイデアや注意点についてご紹介してきました。
では、賃貸物件にサンルームがあることで、実際にはどんなメリットがあるのでしょうか?

限られた住空間の中でも、“もうひと部屋”のように使えるのがサンルームの大きな魅力です。
自分のライフスタイルや用途に合わせて活用できる、柔軟性の高いスペースとして重宝します。

ここからは、賃貸でサンルームを活用する6つのメリットをご紹介します。

1.天候に左右されず洗濯物が干せる

雨の日や花粉・黄砂の季節でも、安心して室内干しができるのは大きなメリットです。
洗濯スペースが確保できることで、生活のストレスも軽減されます。

2.収納や多目的スペースとして使える

ちょっとした収納や室内用の物置として活用すれば、生活動線がスッキリします。
季節家電やベビーカーなど、一時的に置きたいものを片付けておくのにも便利です。

3.明るくて気持ちのいい空間が手に入る

日当たりのよいサンルームは、室内でも自然光がたっぷり入ります。
観葉植物を育てたり、食事をする場所にしたり、日常に癒しをプラスできます。

4. ワークスペースや趣味の部屋にできる

デスクを置けば在宅ワークをする場所にもできます。
自然光が入る落ち着いた環境なので、読書やヨガなど、自分時間を楽しむ空間としても使えます。

5.家族のくつろぎ空間・子どもの遊び場にもなる

マットを敷けば、子どもが安心して遊べる室内遊び場にすることができます。
ペット可物件の場合はペットスペースとして活用することも可能です。

6.部屋が広く感じられるため開放感がある

サンルームがあることで、実際の間取り以上に部屋全体が広く感じられます。
自然光が差し込む開放的な空間で、明るく気持ちのよい毎日が過ごせます。

サンルーム付き賃貸を選ぶときのチェックポイント

サンルームのある賃貸物件は、室内干しや趣味のスペースなど、さまざまな用途に活用できます。
しかし、いざ選ぶとなると「どこをチェックするといいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。

ここでは、内見時などに確認しておきたいポイントを紹介します。
快適にサンルームを活用するために、事前チェックはとても大切です。

日当たり・方角を確認

サンルームの魅力は何といっても自然光です。
しかし、物件によっては南向きで日当たりが良いところもあれば、北向きであまり光が入らないケースもあります。
希望する使い方(洗濯物干し、作業スペースなど)に合った方角かどうかをチェックしましょう。

プライバシーや防犯性を確認

サンルームは窓が大きく、外からの視線が気になりやすい場所です。
隣接する建物との距離や、外からの見え方も確認しておくと安心です。
1階に設置されている場合は、防犯面も考慮してカーテンやブラインドの設置が可能かをチェックしましょう。

空調や換気のしやすさを確認

サンルームは高温になりやすいため、空調設備が近くにあるか、換気がしやすい構造かどうかが大切です。
窓の開閉や風通し、冷暖房の効きやすさなどを確認して、快適に使用できるかチェックしましょう。

天井からの採光があるかを確認

賃貸のサンルームでは、天井からの採光がないケースも多くあります。
「サンルーム」と書かれていても、実際は大きな窓のあるだけの空間という場合もあるため、日当たりや明るさの感じ方は必ず現地で確認しておくのがおすすめです。

物干し設備やコンセントの有無を確認

洗濯物を干したり、ワークスペースとして使いたい場合は、物干しポールが設置されているか、コンセントの位置や数も見ておきましょう。
設備の有無で使い勝手が大きく変わるため、細かい部分も確認することがポイントです。

まとめ

サンルームは、室内干しのスペースとしてだけでなく、趣味やワークスペースなど、アイデア次第で多彩に活用できる空間です。
日当たりの良さや開放感は、日常にちょっとした心地よさをプラスしてくれます。

一方で、日差しの強さやプライバシーへの配慮など、事前に確認しておきたいポイントもあるため、内見時にはしっかりチェックすることが大切です。

自分に合った使い方を見つけて上手に活用すれば、サンルームは日々の生活をより快適に、楽しくしてくれます。


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NARUHODO FUMU FUMU

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