宅配ボックスのメリット・デメリットは?賃貸物件でのトラブル事例や注意点も紹介
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人気の設備!宅配ボックスとは
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宅配ボックスの種類と使い方
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宅配ボックスがあると便利!メリット6つ
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宅配ボックスの落とし穴!デメリット4つ
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宅配ボックスのよくあるトラブル事例
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宅配ボックスのある賃貸物件のチェックポイント
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宅配ボックスがない時はどうする?自分で設置してもいい?
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宅配ボックス付きの賃貸物件はどれくらいある?
宅配ボックスとは、宅配業者の人が届けてくれた荷物を入れておける専用のボックスのことです。
依頼者が、鍵や暗証番号によって解錠し荷物を受け取るまで、他人が開けられないようになっています。
また、不在時はもちろん、在宅時で手が離せないときにも利用できます。
近年では戸建てに限らず、集合住宅においても宅配ボックスの需要が高まっており、「あると嬉しい」または「絶対にほしい」と思う人が多い、人気の設備となっています。
宅配ボックスの種類と使い方
賃貸物件における宅配ボックスは共用の大型ロッカーのようなタイプがほとんどです。
荷物を入れる・取り出す方法は主に2種類あります。
機械式(ダイヤル式)
機械式の宅配ボックスは、ダイヤルによって解錠するアナログタイプとなります。
<使い方>
荷物を入れる際に、宅配業者が設定した任意の暗証番号でロックされます。
入居者は、配達通知書に記載された暗証番号を確認し、ダイヤルを合わせることで荷物を取り出せます。
注意点
・暗証番号が毎回変わるため、その都度、解錠に手間がかかります。
・宅配業者が暗証番号を間違える可能性があります。
電気式(デジタル式)
電気式の宅配ボックスは、タッチパネルを操作することで解錠するデジタルタイプです。
最近では、スマートフォンと連動したタイプがあり、自動で配達完了の知らせが届いたり、遠隔でリアルタイム対応ができるものもあります。
<使い方>
案内にしたがい、宅配業者は依頼人の部屋番号を入力します。
荷物を入れると、自動的に施錠されます。
入居者は、あらかじめ自分が設定している暗証番号を入力、または磁気カードを使い、荷物を取り出します。
注意点
・設置費用のほか、電気代、保守管理費がかかります。
・コストが家賃や共益費に上乗せされている場合があります。
宅配ボックスがあると便利!メリット6つ
宅配ボックスがあるとこんな時に便利です。ここでは、宅配ボックスのメリットを6つ紹介します。
1.不在時でも荷物を受け取れる
日中は仕事などで留守にすることが多い方にとっては、不在時に届いた荷物を入れておいてもらえるため、効率的に荷物を受け取ることができます。
2.在宅時でも荷物を受け取れる
仮に在宅中であっても、家事で手が離せないときや体調不調のときなど、対面せずに荷物を入れておいてもらうこともできます。
最初から「宅配ボックスでの受け取り」を指定しておけば、インターホンを鳴らさずに入れておいてくれることもあります。
3.再配達を減らせる
宅配ボックスがあれば再配達を減らせるため、宅配業者の方の負担を減らせることも大きなメリットです。
不在票から自分が再配達の依頼をする手間もなくせますね。
再配達については現在、有料化が検討されています。
もし今後、有料化された場合でも宅配ボックスがあれば安心です。
4.荷物が損傷・破損するリスクが減る
宅配ボックスは頑丈な作りをしているだけでなく、雨や風からも守れるため、荷物が損傷したり破損するリスクを減らせます。
5.盗難やいたずらされにくい
宅配ボックスは鍵や暗証番号などを使って解錠しないと、中の荷物が取り出せません。
そのため、一旦荷物を入れてしまえば、他人に盗まれたり中身をのぞかれるなどのいたずらをされにくいというメリットがあります。
6.対面で受け取らずに済む
対面で受け取らずに済むことで、感染症対策にもなります。
また、宅配業者を装った強盗などの犯罪に遭うリスクが減ります。
一人暮らしの女性の場合は、在宅時でも宅配ボックスを利用すると安心かもしれません。
宅配ボックスの落とし穴!デメリット4つ
便利な宅配ボックスにもデメリットがあります。ここでは、宅配ボックスのデメリットを4つ紹介します。
1.入れられない荷物もある
生鮮食品や冷凍品、冷蔵(チルド)、貴重品のほか、代金引換や着払い、現金書留など、宅配ボックスには入れられない、入れてはいけない決まりになっているものもあります。
2.荷物のサイズが合わない
マンションには様々なサイズの宅配ボックスが設置されていることが多いです。
しかし、荷物が大きすぎる場合や、1回の荷物が多すぎて入り切らない場合は、宅配ボックスに入れられず、直接受け取る必要があります。
3.重量制限がある
宅配ボックスにはサイズごとに重量制限があり、それを超える荷物は入れられません。
そうでなくても、基本的に重すぎる荷物はボックスには入れないという業者内のルールがあるため、30キロ以上、場合によっては20キロ以上でも直接受け取る必要があります。
4.家賃や共益費が高くなる
宅配ボックスは設置費や維持費がかかるため、賃貸物件の場合は家賃や共益費に上乗せされていることがあります。
宅配ボックスのよくあるトラブル事例
ここでは、宅配ボックスのよくあるトラブル事例を紹介します。
事前にどんなことがトラブルにつながるのか知っておきましょう。
1.長時間、荷物が入ったままになっている
マンションなどの集合住宅においては、宅配ボックスは住民全員の共用設備となります。
そのため、他の住人が何日も荷物を入れっぱなしにしていると、空いているボックスがなく、荷物が届いたときに使用できないという場合があります。
2.ボックスが開かない
宅配業者が記載した暗証番号が間違っていると、ボックスが開けられず、荷物を取り出せない場合があります。
特にダイヤル式の宅配ボックスの場合は、宅配業者が番号を設定するため、配達票に間違った番号を記載したり、そもそも記入し忘れてしまうことがあるようです。
3.荷物が入っていない
配達完了の通知が来ているのに、ボックスを開けてみたら荷物が入っていない場合があるかもしれません。
配達員の方の入れ忘れであれば、またすぐに届けてもらえるでしょう。
しかし、もし盗難であれば戻ってこない可能性があります。
ボックスに入れた時点で引き渡し完了となるため、配達業者への責任は問えません。
少しでもリスクを減らすためにも、宅配ボックスに届いた荷物はできるだけ早く受け取るようにしましょう。
4.荷物を入れ間違えている
配達員のミスにより、他の人の荷物が間違って入っていたり、自分の荷物が他の人のところにいってしまう場合があります。
5.高い/重い荷物が取り出せない
宅配ボックスの一番上の段が高い位置にあり、取り出しづらい場合があります。
また、重い荷物は基本的にボックスに入れない配達業者が多いはずですが、宅配ボックスに入れられてしまい、重くて取り出せないといった場合があるかもしれません。
もしトラブルが起きた場合には、配達員や配達業者の営業所へ問い合わせたり、マスターキーをもっている大家さんまたは管理会社に連絡して、対応してもらいましょう。
宅配ボックスのある賃貸物件のチェックポイント
宅配ボックスのある賃貸物件を探している方は、下記のチェックポイントをぜひ参考にしてください。
1.戸数に対して何個あるか
集合住宅においては、1戸につき1個の宅配ボックスがあるわけではないため、いくつ設置されているかチェックしましょう。
宅配ボックスの目安としては、一般的に戸数の30~35%と言われていますが、需要が高まっていることから40%設置している物件もあります。
具体的には、総戸数が10戸なら宅配ボックスは3~4個、80戸なら24~32個です。
2.いろいろなサイズに対応しているか
大中小と、荷物のサイズに合わせたボックスが設置されているかもチェックしましょう。
イレギュラーな荷物を頼んだ場合でも対応できそうか確認しておくと安心です。
ただし、大きいサイズは子どもが閉じ込められるという事故が発生する恐れがあります。
お子さんがいる家庭やファミリーが多い物件に住む場合には、注意が必要です。
3.共用部のどこに設置されているか
宅配ボックスはたいていエントランスの共用部に設置されています。
チェックポイントは、荷物の運びやすさと犯罪への不安がないかです。
例えば、開けた場所にありエレベーターへの導線がきちんとしていればOKです。
しかし、宅配ボックスが死角にある場合は、盗難の恐れがあります。
また、荷物を取り出している間は背後が無防備になるため、不審者への注意も必要です。
4.他の住人の使用状況はどうか
内見時の一時的な情報にはなりますが、使用状況も見ておきましょう。
平日の真昼間なら使用率が一番高くなるかもしれませんが、空いているボックスがあまりに少ないと、いざ荷物が届いたときに使用できない場合があります。
5.玄関前に置き配されている部屋はあるか
共用部に宅配ボックスが設置されていても、玄関前に置き配として届けてもらえる場合もあります。
置き配が認められているか禁止されているかは、マンションごとに個別ルールがあるため、規約を確認する必要があります。
不動産会社に聞いてみるのが確実ですが、内見時に置き配されている部屋があれば、許可されている物件かなと推測できます。
ただし、一人暮らしの女性の場合は、マンション内まで宅配業者が来ることに抵抗がある方もいるでしょう。
その場合は、置き配が禁止されているマンションを選びましょう。
6.オートロックはついているか
「宅配ボックスはあるけど、オートロックは付いていない」物件の場合、マンションの共用部に人が出入りしやすい環境にあります。
仮に、宅配業者を装った不審者が入り込んでいても、判断しづらく防犯面で心配です。
そのため、セキュリティを重視する人はオートロックがついている物件かどうかも確認しておきましょう。
宅配ボックスがない時はどうする?自分で設置してもいい?
宅配ボックスがない物件の場合、自分でボックスを設置してもよいかは物件ごとに異なります。
そのため、自己判断で勝手に設置しないようにしましょう。
もし許可がもらえた場合には、3,000~5,000円ほどで市販されている簡易的な宅配ボックスを購入するのがおすすめです。
鍵がついていたり、紐で固定しておけるものは他人に荷物を見られることなく、比較的安全に荷物を受け取ることができますよ。
ただし、「自作の宅配ボックスには配達してはいけない」と配達業者のルールで決められている場合もあるため、自分でボックスを作るのは止めておきましょう。
宅配ボックス付きの賃貸物件はどれくらいある?
宅配ボックスが人気とはいっても、実際にどれくらいの賃貸物件に宅配ボックスが付いているのか知りたいですよね。
そこで、ここでは名古屋・愛知・岐阜・三重の賃貸物件における宅配ボックスの設置率を紹介します。(※ニッショー調べ・調査日時点)
名古屋市
名古屋市の設置率(41.9%)
間取り別
●ワンルーム・1K(40.9%)
●1LDK(58.8%)
●2LDK(39.1%)
●3LDK(28.9%)
愛知県(名古屋市除く)
愛知県(名古屋市除く)の設置率(29.4%)
間取り別
●ワンルーム・1K(31.1%)
●1LDK(47.5%)
●2LDK(27.4%)
●3LDK(25.0%)
岐阜県
岐阜県の設置率(23.1%)
間取り別
●ワンルーム・1K(26.1%)
●1LDK(38.0%)
●2LDK(23.7%)
●3LDK(19.7%)
三重県
三重県の設置率(29.2%)
間取り別
●ワンルーム・1K(30.3%)
●1LDK(43.6%)
●2LDK(28.9%)
●3LDK(22.9%)
結果は、どのエリアでも1LDKが一番設置率が高く、4~6割の物件に付いていることがわかりました。
また、次に設置率が高いのがワンルーム・1Kでしたが、これらの間取りに住むのは一人暮らしの方が多いです。
不在の時間が長い一人暮らしの方には特に、宅配ボックスの需要が高いことがうかがえますね。
宅配ボックスがあると便利なのだ~!
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