ワンルーム(1R)と1Kの違いって?おすすめの間取りとお部屋探しのコツ

一人暮らしをするなら、ワンルーム(1R)と1K、どちらの間取りが良いのでしょうか。
この記事では、ワンルーム(1R)と1Kの違い、メリット・デメリット、おすすめの間取りや、お部屋探しのコツを紹介します。
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ワンルーム(1R)と1Kの違い
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ワンルーム(1R)とはどんな特徴のある間取り?
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ワンルーム(1R)のメリット・デメリット
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1Kとはどんな特徴のある間取り?
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1Kのメリット・デメリット
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ワンルーム(1R)と1Kの注意点
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ワンルーム(1R)・1Kの間取りを選ぶときのポイント
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一人暮らしをするならワンルーム(1R)と1Kはどっちがいい?どんな人に向く?
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ワンルーム(1R)と1Kを比較してみた
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賃貸物件でワンルーム(1R)か1Kを探すときのコツ

ワンルーム(1R)と1Kの違いはキッチンと居室の間の「仕切りの有無」です。
左図のように、キッチンと居室の間に仕切りが「ない」のがワンルーム(1R)、
右図のように、キッチンと居室の間に仕切りが「ある」(キッチンと居室が独立している)のが1Kです。
ワンルーム(1R)とはどんな特徴のある間取り?

ワンルームとは文字通り、1つの部屋という意味で、One Room=ワンルームとなります。
キッチンと居室が同じ空間にあるため、前述の通り、キッチンと居室の間には仕切りがありません。また、浴室・トイレも1つの部屋内に含まれることがあります。
廊下や扉などが必要ない分、大家さん側からすると作るコストが最小で済み、間取りの中でも一番家賃が安いです。
また、一人暮らし向けに作られるため、シンプルで開放的な間取りが多いのもワンルームの特徴です。
ワンルーム(1R)のメリット・デメリット
メリット
・キッチンと居室が仕切られていないため、同じ専有面積の1Kの部屋と比べると、開放感のある間取りになっていることが多い
・1Kの部屋と比べると家賃が低めに設定されていることが多い
デメリット
・料理の臭いが部屋中に充満してしまう
・間取りによっては玄関からキッチン・居室が丸見えになってしまう
・寝ている時に冷蔵庫の音や製氷の音が気になることがある
・洗面所や脱衣所がないことも多く、浴室やトイレへの出入りが部屋から丸見えになる
メリット | デメリット |
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・広々と開放感のある間取りが多い ・1Kと比べると家賃が低め |
・料理の臭いが居室に充満する ・玄関からキッチン・居室が丸見えになる間取りはプライバシーが守れない ・就寝時に冷蔵庫の音が気になることも ・浴室やトイレへの出入りが部屋から丸見えになる |
1Kとはどんな特徴のある間取り?

1Kの「K」とは、キッチンのことを指します。つまり1Kとは、1つの部屋+キッチンで構成された部屋です。
そのため、ワンルームと違って、キッチンと居室の間に扉・引戸があり、空間が2つに分けられているのが特徴です。
間取りの中では、一番需要が多く、それに伴って物件数も一番多いです。
ワンルームと同じく一人暮らし向けの間取りとなり、キッチン、水回りなど必要最小限のものが揃っていますが、それに加えて、収納や脱衣所、洗面所があることが多い印象です。
1Kのメリット・デメリット
メリット
・扉を閉められるので、料理をしてもキッチンの臭いが居室に充満しない
・玄関から居室が見えないためプライバシーが保護される
デメリット
・キッチンまでエアコンが効きづらく、夏は暑く冬は寒いなど温度調節が難しい
・仕切られている分、部屋の使えるスペースが狭くなる
・玄関からキッチンが見えてしまう間取りが多い
メリット | デメリット |
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・料理などキッチンの臭いが居室に充満しない ・玄関から居室が見えないためプライバシーが保護される |
・キッチンの温度調節が難しい ・仕切られている分、部屋の使えるスペースが狭くなる ・玄関からキッチンが見えてしまう間取りが多い |
ワンルーム(1R)と1Kの注意点
ワンルーム(1R)は使えるスペースに注意しよう!

ワンルームと1Kでは同じ帖数が書いてあっても、使える空間が違ってくることに注意しましょう。
例えば、上記の間取りが8帖だとすると、ワンルームはキッチンと洋室合わせて8帖なのに対し、1Kは洋室だけの部分で8帖となります。
文字だけで見ると、ワンルーム8帖と1K8帖は、同じ広さのように思えますが、実際には使える範囲が違うのです。
1Kはキッチンが4.5帖未満!
「1K」のキッチン部分の帖数は、4.5帖未満となっています。これは、キッチンとして使えるスペースと想定されています。
もし、4.5帖以上ある場合は、キッチンだけでなくダイニングとしても使えるスペースと想定され、「1DK」となります。
さらに、8帖以上あると、リビング+ダイニング+キッチンのスペースと想定され、「1LDK」となります。
したがって、キッチンスペースが4.5帖では足りないという人は、「1K」ではなく「1DK」や「1LDK」でお部屋を探す必要がありますので注意しましょう。
4.5帖未満 | 1K(キッチン) |
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4.5以上8帖未満 | 1DK(ダイニング+キッチン) |
8帖以上 | 1LDK(リビング+ダイニング+キッチン) |
※不動産公正取引協議会による適正な広告表示の指導基準による
ワンルーム(1R)・1Kの間取りを選ぶときのポイント
間取りの形は物件によって様々!
上手に間取りを選ぶことで、デメリットを回避できることもあります。ここではワンルームと1Kの間取りを見る際のポイントを3つ紹介します。
1.プライバシーが守れるか(3パターン例あり)
2.バス・トイレ区分/洗濯機置場の有無
3.居室の使いやすさ、収納の有無
1.プライバシーを守れるか

例えば、この1Kのお部屋だと、玄関からキッチンが丸見えになってしまいますよね。
急な来客や宅配の人に見られるのが気になるという方におすすめの、プライバシーを守れる間取りを3パターン紹介します。
①キッチンが死角になっている
ワンルーム、1Kともにキッチンが死角にあり、玄関からは見えないようになっている間取りです。
ただ、ワンルームは室内が見えてしまうので、突っ張り棒でのれんを吊り下げ、目隠しにすると◎。

②キッチンまたは居室に扉がある
キッチンや居室に入る際に、扉があるような間取りです。
これなら、玄関からいきなり室内が見えてしまうことがないので安心です。

③生活スペースが2階にある
1階が玄関のみで、2階に生活スペースがあるような間取りもプライバシーが守れるのでおすすめです。ただ、これはワンルームにはほとんどなく、1Kの間取りでも数は少ないでしょう。

2.バス・トイレ区分/洗濯機置場の有無

1Kや、特にワンルームに多いのが、浴室とトイレが一緒になったユニットバス。
間取りには「UB」と書いてあるので、バストイレ区分がどうなっているかをチェックしましょう。
また、室内に洗濯機置場があるかどうかも見ておきましょう。意外とない物件も多いのです。ある場合は四角い点線で描かれていますよ。
3.居室の使いやすさ、収納の有無

居室はなるべく、四角い形が使いやすいです。ななめの壁があったりすると、家具の配置に困る場合も…。
また、収納もあった方がおすすめです。特にワンルームの場合は、衣類などに臭いがつくのを防げますし、生活スペースをなるべく広く使うことができます。収納の有無も忘れずに確かめておきましょう。
一人暮らしをするならワンルーム(1R)と1Kはどっちがいい?どんな人に向く?
【ワンルーム(1R)に向く人】
家賃の安さを重視する人、家に長く居ない人、自炊をしないのでキッチンを使わない人、お部屋全体を一定の空調で保ちたい人には、扉がなく開放的なワンルームに向いています。
【1Kに向く人】
自炊をするのでキッチンの臭いが気になる人、生活空間をキッチンと居室で分けたい人、キッチンに空調が届かなくても構わない人には、扉があってキッチンとお部屋を区切れる1Kに向いています。
ワンルーム(1R)に向く人
・家賃の安さを重視する人
・家にあまり居ない人
・自炊をあまりしない人
・空調を一定に保ちたい人
1Kに向く人
・自炊をよくする人
・料理の臭いが気になる人
・キッチンと居室のスペースを分けたい人
・キッチンに空調が届かなくても平気な人
ワンルーム(1R)と1Kを比較してみた
キッチンと居室の仕切りの「有無」以外でも、ワンルームと1Kに違いはあるのか比較してみました。
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- 物件数
- 【1Kの方が多い】
圧倒的に1Kの方が物件数が多いです。
地域差はありますが、大体ワンルームの3~5倍くらい多いです。
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- 家賃相場
- 【ワンルームの方が安い】
ワンルームの方が1Kより低めの家賃設定をされています。
こちらも地域差はありますが、大体1万円程度、1Kの方が高いです。
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- 部屋の広さ
- 【ワンルームと1Kによる違いはない】
ワンルームだから狭い、1Kだから広いということはありません。
見るべきポイントは居室の帖数ですが、ワンルームはキッチンを含めての広さであることに注意しましょう。
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- キッチン
- 【ワンルームと1Kによる違いはない】
キッチンの広さや設備については、ほぼ変わりません。
ワンルームも1Kも一人暮らし用のお部屋のため、想定されるキッチンのサイズ感や、コンロの数に差はないでしょう。
一人暮らしでワンルーム(1R)か1Kを探すときのコツ
ワンルームと1Kをまとめて検索しよう
ワンルーム(1R)と1Kには、それぞれ間取りによるメリット・デメリットがありますが、最初にどちらかで絞ってしまうのは、おすすめしません。
例えば下図のような間取りだと、サイトによってワンルームだったり1Kだったりと、表記が異なる場合があるからです。
したがって、そういう物件漏れを防ぐためにも、お部屋探しの際には、ワンルーム(1R)と1Kを2つまとめて検索するのがコツです。

ワンルームと1Kをまとめて検索して物件数が多いと感じた場合には、築年数や家賃など他の条件で絞り込むのがおすすめです。
そうすることで、1Kよりも安い家賃で、より住みやすいワンルームの間取りが見つかることもあります。
住みやすさはその物件に間取りによるので、ワンルームと1Kを最初から分けてしまうのではなく、ヒットした物件の間取り図を一つ一つ見ながら、理想の物件を見つけ出すのがおすすめですよ。
30㎡以上の「広めのワンルーム・1K」を探す
ワンルームや1Kは一人暮らし用なので、専有面積30㎡未満のお部屋が多いです。
そこで、「部屋は1つでいいけど、広い方がいい」という方は、「広めのワンルーム・1K」で30㎡以上のお部屋を探すのもおすすめです。
ヒットする件数が多すぎる場合は、家賃上限で絞り込むと◎。
最後まで読んでくれて嬉しいのだ!

よくある質問
ワンルームと1Kはどっちがいいの?
- ワンルームに向く人は以下の通りです。
・家賃の安さを重視する人
・家にあまり居ない人
・自炊をあまりしない人
・空調を一定に保ちたい人
1Kに向く人は以下の通りです。
・自炊をよくする人
・料理の臭いが気になる人
・キッチンと居室のスペースを分けたい人
・キッチンに空調が届かなくても平気な人
ただし、上記に挙げたものは基本的なワンルームと1Kの違いによるもので、実際の住みやすさは物件ごとに違います。
また、駅からの距離や築年数など、間取り以外による条件もありますので、総合的に判断してお部屋探しをすれば理想の物件が見つかりますよ。
ワンルームはやめたほうがいい?
- ワンルームのよくあるデメリットとしては、下記が挙げられます。
・キッチンの臭いが居室に充満する
・玄関からキッチン・居室が丸見えになる間取りもある
・就寝時に冷蔵庫の音が気になる場合も
反対に、これらが気にならない人、家賃を安く抑えたい人、自炊をあまりしない人にはワンルームは向いているでしょう。
ワンルームは狭いというイメージがある人は、帖数の広いお部屋を選ぶか、キッチンの位置が他の家具の邪魔をしないような間取りを選びましょう。
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