アパートの1階に住むのはやめたほうがいい?後悔しないための物件選びと注意点を徹底解説

部屋探しの際、2階以上に住みたいと希望する人は少なくありません。

アパートの1階に住むのはやめたほうがいいのでしょうか?
しかし、1階の部屋でも、条件によっては快適に過ごすことができます。

この記事では、1階に住んだ際のメリット・デメリット、部屋探しの注意点や必要な防犯対策などを詳しく解説しています。
1階と2階以上、どちらの部屋にするか悩まれている方、ぜひ参考にしてください。

1階はやめたほうがいい?アパートの1階に住むデメリット

部屋探しの際、なぜ「1階はやめたほうがいい」と言われるのか?
1階に住んだ時のデメリットを見ていきましょう。

デメリット

1.防犯面に不安がある
2.プライバシー面で不安がある
3.日当たりや湿気の問題が心配
4.虫が出やすい
5.浸水被害が心配
6.騒音問題がある

1.防犯面に不安がある

1階の部屋に住むうえで、もっとも不安なことは防犯面ではないでしょうか。

2階以上の部屋でも防犯対策は必要ですが、1階はベランダや窓から侵入がしやすく、空き巣などの被害に遭う確率は高くなります。

特に女性の場合は、下着泥棒など、洗濯物への不安もあります。
女性の一人暮らしは、セキュリティがしっかりした2階以上の部屋を選んだ方が安心といえます。

2.プライバシー面で不安がある

道路に面している物件だと、外から室内が丸見えになってしまったり、覗き見されやすいため、日中でもカーテンを開けにくい状況になってしまいます。

また、通行人の目も気になり、ベランダに出ただけで人と目が合うこともあり、ストレスに感じてしまうかもしれません。

3.日当たりや湿気の問題が心配

方角や立地にもよりますが、1階は上階に比べて日当たりが悪いケースが多く、冬場は寒く感じるかもしれません。
また、湿気が溜まりやすい面もあります。

日当たりや風通しが悪いと、洗濯物の乾きが遅かったり、カビが生えやすいという問題が出てきます。

4.虫が出やすい

1階は地面との距離が近く、部屋への侵入リスクも高まるため、蚊やゴキブリ、ムカデなどの害虫による被害が多くなります。

夏場は特に虫対策をしっかりする必要があります。

5.浸水被害が心配

大きな川の近くにある物件は、1階に住むことで浸水被害を受ける可能性があります。

大雨や台風が発生しやすい地域、また、川沿いの物件は避けつつ、ハザードマップで確認し安全性の高い場所を選ぶようにしましょう。

6.騒音問題がある

1階の部屋に住むことで、騒音に悩まされる可能性があります。

上階に住んでいる人の足音といった生活音は避けられない状況です。
しかし、このような生活音は、1階に限らず上の階に入居者がいれば発生する問題ですが、1階は外からの騒音もあります。
周辺の道路を走る自動車の音や歩行者の話し声など、窓の外から聞こえる音も気になってしまいます。

賃貸物件は防音対策が重要に!おうち時間を快適にする部屋探しのポイントとは

1階の方が住みやすい?アパートの1階に住むメリット

デメリットだけを見ると、1階のお部屋が敬遠されてしまうのも理解できますが、1階ならではのメリットもたくさんあります。

メリット

1.上の階に比べて家賃が安い
2.希望条件の部屋が見つかりやすい
3.移動や出入り、荷物の搬入が楽
4.階下への騒音や振動を気にする必要がない
5.夏場は比較的涼しく過ごせる

1.上の階に比べて家賃が安い

1階の部屋の魅力は、2階以上の部屋よりも比較的家賃が安めに設定されていることです。
同じ間取りでも、階数の違いだけで数千円以上の差が生まれる場合もあります。

家賃を少しでも抑えたい人は、1階の部屋も視野に入れてみましょう。

2.希望条件の部屋が見つかりやすい

2階以上の部屋は人気があるため、1階の方が募集で出ている物件数が多い傾向にあります。
物件数が多い分、希望通りの部屋が見つかりやすくもなります。

また、1階だと専用庭やウッドデッキが付いている物件もありますので、ガーデニングや家庭菜園を楽しみたい人にはおすすめです。

階数を妥協することで、エリアや設備が充実した部屋を選ぶことができ、物件の選択肢も増えるでしょう。

3.移動や出入り、荷物の搬入が楽

1階だと階段やエレベーターを利用しなくても済むため、引越しや買い物、ゴミ出しなど、毎日の出入りも楽になります。

また、エレベーターの故障や災害時でも影響を受けずに済みますし、エレベーターの待ち時間もないので、時間のロスを最小限に抑えられます。

4.階下への騒音や振動を気にする必要がない

1階の場合、下の階に対して騒音や振動を心配する必要がありません。
足音や物を動かす音などは階下に響きやすく、トラブルの原因にもなります。

小さなお子さんがいるご家庭には、1階の方が階下を気にせず生活できるため、大きなメリットになるでしょう。

5.夏場は比較的涼しく過ごせる

建物の立地にもよりますが、1階は2階以上の部屋よりも日が当たりにくいため、夏場でも比較的涼しく過ごすことができます。

夏の暑さに弱い方は、1階の部屋も検討してみてはいかがでしょう。


メリット・デメリットのまとめ

事前にメリット・デメリットの両方を理解することで、部屋探しをする際に役立ちます。
デメリットでも対策次第ではクリアになる部分があるため、1階でも十分な選択肢となるでしょう。

1階の物件を選ぶ際、重視するポイントとは?

1階に住む場合、どんな物件なら安心して暮らすことができるのか。部屋探しの際に抑えておきたいポイントをご紹介します。

  • セキュリティ設備の整った物件を選ぶ
  • 建物の造りをチェックする
  • 周辺の環境をチェックする
  • 日当たりの良さを確認する

セキュリティ設備の整った物件を選ぶ

デメリットにもあったように、1階は防犯面に不安が残るため、セキュリティ設備がしっかりした物件を選ぶようにしましょう。
例えば、下記の様な設備や条件があると防犯面のリスクを下げるのに有効です。

・オートロック
・TVモニター付インターホン
・防犯カメラ
・シャッター雨戸
・ホームセキュリティ
・管理人常駐

建物の造りをチェックする

セキュリティ設備と同じくらい重要なのが、建物の造りになります。
特に1階の場合は、裏口や非常階段がきちんと施錠されているかなど、侵入経路になりそうな箇所がないかチェックしておきましょう。

また、玄関や窓が周囲から見通しが悪いと、空き巣に狙われやすいため、ある程度人目につきやすいかどうか確認しておくことが大切です。

周辺の環境をチェックする

周辺環境のチェックも大切なポイントとなります。
治安の良い地域を選ぶことで、1階でも快適に過ごせる可能性が高くなります。

また、防犯面から考えると、少しは人通りがあった方がいいのですが、あまりにも人通りの多い飲食店や繁華街が近いと、害虫や騒音が気になり、落ち着いて生活ができなくなってしまいます。

日当たりの良さを確認する

1階の物件を選ぶ際は、日当たりの確認も欠かせません。
日当たりが悪いと洗濯物も乾きにくくなります。

気持ちよく過ごすために、方角や周辺の建物の高さなどもチェックしておきましょう。

1階に住むなら防犯対策は絶対必要!

1階でも安心して生活できるように、自分でもできる防犯対策が必要です。

基本的な防犯対策は「戸締り」

外出時はもちろんのこと、在宅中でも戸締りを行うことが重要です。
ゴミ出しや近所に買い物など、短時間の外出でも必ず施錠するようにしましょう。

防犯グッズを利用するのも一つの方法

玄関・窓に付ける補助錠や開閉などで異変を察知すると大きな音が出る窓用防犯ブザーなど、賃貸物件でも取り入れられる防犯グッズはたくさんあります。

侵入を諦めさせるのにも効果的なため、是非、取り入れてみてはいかがでしょう。

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1階に住むことが向いている人・向いていない人

1階の部屋が自分にとって「向いているか」「向いていないか」。それは、家族構成やライフスタイルによって変わってきます。
では、それぞれ見ていきましょう。

1階に住むことが向いている人

・家賃をできるだけ抑えたい人
・小さいお子さんがいる家庭
・自分が出す生活音を気にしたくない人
・体力に自信がない人
・専用庭でガーデニングや家庭菜園がしたい人

家賃をできるだけ抑えたい人

メリットにもあったように、1階は2階以上の部屋よりも家賃が安いため、毎月の出費を抑えたいと考えている人には1階がおすすめ。

例えば、「駅近」の物件が希望条件の場合、好立地になるため、家賃は高くなってしまいます。
そこで、家賃が少し安い1階の部屋を検討するのも一つの方法になります。

小さなお子さんのいるご家庭

小さなお子さんのいるご家庭では、子どもが走り回る音などで騒音トラブルに発展することがあります。
そのため、下の階への気遣いがいらない1階は、小さなお子さんがいるファミリー層に向いているといえます。

また、ベビーカーで移動しやすいというのも大きなメリットになります。
他にも、専用庭付の物件であれば、お子さんを安心して遊ばせることもできます。

自分が出す生活音を気にしたくない人

自分の出す生活音で下の階とトラブルになりたくないと思う人は、1階の方が住みやすいでしょう。

少なくとも階下への気遣いがいらない1階であれば、自分の足音などは気にしなくてすみますし、トラブルへの不安も小さくなります。

体力に自信がない人

体力に自信のない人や体力が弱くなってきた高齢者世帯にとっても1階は暮らしやすいといえます。
エレベーターがない物件だと、毎日の階段の上り下りはとても大変です。

車椅子での移動もスムーズに行えますし、緊急時の避難のリスクも減らすことができます。

専用庭でガーデニングや家庭菜園がしたい人

広い庭でガーデニングや家庭菜園を楽しみたい人も1階が向いているでしょう。

1階なら専用庭が設けられている物件もありますので、賃貸物件であってもガーデニングや家庭菜園を楽しむことが可能です。

専用庭付き賃貸アパート・マンションの魅力とは?活用方法や注意点もご紹介

1階に住むことが向いていない人

・一人暮らしの女性
・防犯面が気になる人
・外からの視線が気になる人
・虫が苦手な人
・日当たりを重視する人

一人暮らしの女性

女性の一人暮らしは、防犯面を考えると、1階の部屋は避けた方がいいでしょう。

家賃が安いなどのメリットはありますが、一人暮らしの女性にとってはデメリットの方が多いため、1階はおすすめできません。

しかし、2階以上なら安全というわけではないので、セキュリティがしっかりした物件を選び、自分でもできる防犯対策を忘れずに!

防犯面が気になる人

2階以上の方が1階よりも安心感があるため、防犯面が気になる人は、1階は避けた方がいいでしょう。
ただし、屋上やベランダから侵入してくる不審者もいるため、2階以上でも油断は禁物です。

外からの視線が気になる人

周りに他の建物がない場合、2階以上の方がプライバシーを守ることができます。

特に道路に面している1階の部屋だと室内が見えてしまいます。
しかし、2階以上なら1階ほど外からの視線が気になることもなく落ち着いて生活できるでしょう。

虫が苦手な人

1階は他の階に比べて害虫が出やすく、虫が苦手な人にとっては、ストレスに感じてしまうため、2階以上の方が住みやすいといえるでしょう。

日当たりを重視する人

周りに大きな建物がなければ、2階以上の方が日当たりも良いため、洗濯物が乾きやすく、カビの発生も抑えることができるでしょう。
また、風通しも良くなるので、1階より快適な生活を送ることができます。

1階に住む際の害虫対策とは?

1階に住むうえで押さえておきたいのが害虫対策。

1階は地面に近いため、害虫対策をする必要があります。
では、具体的にどのような対策があるのか見ていきましょう。

  • 殺虫剤をたく
  • 段ボールは溜め込まない
  • ゴミを溜め込まない
  • 侵入経路を塞ぐ

殺虫剤をたく

空室期間に虫が部屋に入り込んでいる可能性があるため、家具などが入る前に殺虫剤をたいておくと効果的です。
使用する際は、隅々まで煙や霧が行き渡るように、クローゼットや棚などの扉は全て開けておきましょう。

製品によっては、火災報知器が反応してしまうため、事前に説明書を読むようにしましょう。
また、火災報知器をビニールで覆うことも忘れずに!

段ボールは溜め込まない

何かと便利な段ボールですが、害虫を発生させないためには、早めに処分するのがベストです。
宅配で送られてきた段ボールや引っ越し作業で持ち込んだ段ボールには、すでに害虫が住み着いている可能性も考えられます。

段ボールは気を付けないと、害虫の住処になってしまったり、卵を産み付けられてしまうこともあります。
早めに捨てることはもちろん、取り扱いには十分注意しましょう。

ゴミを溜め込まない

虫を発生させないポイントは、部屋を清潔な状態に保ち、ゴミは溜め込まないことです。
まずは普段からこまめに掃除をし、餌になるものを取り除くことが大切です。

侵入経路を塞ぐ

掃除をこまめにし、部屋を綺麗にしているにも関わらす害虫が現れる場合、それは侵入経路を潰せていない可能性があります。
例えば、キッチンの排水口はゴキブリの侵入経路になりやすいため、対策が必要です。

また、窓の隙間からも虫は侵入してきます。
網戸をしている場合でも、網戸が破損していたり、歪みがあると効果もなくなってしまうため、注意しましょう。

アパート・マンションの虫対策!虫が出にくいお部屋の条件と予防方法

1階に住んでいる人の体験談

1階に住んでいるニッショー社員に聞きました。

実際に住んでみないと分からないことはたくさんあります。意外と欠点ばかりではなく、良い点もたくさんあるようです。
ぜひ、参考にしてみてください。

家族構成

・ファミリー 66.7%
・一人暮らし 25%
・夫婦 8.3%

※ファミリーが半分以上でした。

1階を選んだ理由

・子どもが小さいため
・子どもの足音が気になるから
・階下に対する自分の足音が心配だった
・家賃が安かったから
・階段の上り下りが面倒くさいため
・荷物の出し入れが楽だから
・1階しか空いていなかった
・階数にこだわりがなかった
・短期入居だったから
・緊急時すぐに避難できるから
・上階より涼しいから
・庭付の物件に住みたかったから

1階を選んで良かった点・悪かった点

1階を選んで良かった点

・出入りは圧倒的に楽
・玄関前が駐車場なので荷物の出し入れも楽にできた
・大きい買い物をしたときはすごく楽
・忘れ物をしてもすぐに取りに行ける
・自分が出す物音をあまり気にしなくて良い
・夜に洗濯をしても階下には響かない
・子どもの足音に気を遣うことがない
・夏でも涼しいというメリットがあった
・引っ越し作業がしやすかった

1階を選んで悪かった点

・空き巣に入られた
・階段横の部屋なので上り下りの足音が聞こえる
・目の前が田んぼだったので、夏場は虫が多い
・上階の足音が気になる
・地震があった時の建物の耐震性が心配
・日常的にコバエが発生する
・雨が降ると玄関前にナメクジが発生する

その他、アドバイスやエピソード

  • 引っ越す前は1階ということが防犯面で不安でしたが、治安が良い地域なので問題ないです!

  • 1階の外廊下は格子になっていれば安心だが、腰高の壁だけだと乗り越えて侵入できてしまいます。
    オートロックがついた物件でも不安が残るため、1階の外廊下のチェックを忘れずに!

  • 「防犯面が心配」という声が上がりますが、ベランダからの目線次第だと思います。

  • ホームセキュリティが付いている物件に住んでいます。
    長期不在の時はもちろん、普段の外出の時も設定して出掛けているので、安心感があります。
    何かあった時でも、すぐに警備会社の方が駆けつけてくれるので、防犯対策として効果的です。

  • 物件自体が高台の上に建っており、1階でもベランダから侵入される不安や外部からの視線も気になりません。

  • シャッター雨戸が付いているので、寝る時はシャッターを閉めて寝ています。
    シャッターがあるから100%安心というわけではないですが、用心に越したことは無いかと思います。

1階の部屋も検討してみよう!

1階の部屋は、家賃が安い・出入りが楽・階下への気遣いが不要など、他の階にはないメリットもありますが、防犯面での不安や害虫が侵入しやすいといったリスクが高くなります。

しかし、デメリットの中には、事前の確認や工夫次第でカバーできることもあります。

また、小さなお子さんがいるご家庭や、設備が整っている物件でも1階なら予算内であるなど、1階の方が希望通りの物件に出会えるかもしれません。

1階の物件を選ぶ上で大切なことは、後悔しないように他の物件とよく比較検討し、ライフスタイルに合う物件を探すことです。
1階でも安心して住める賃貸物件をぜひ検討してみてください。

自分のライフスタイルに合わせて検討してみるのだ!

よくある質問

1階と2階以上、住むならどちらがよい?

小さなお子さんがいるご家庭は、階下への音を心配する必要がないため、1階の方が安心かもしれません。
また、家賃も1階の方が安めに設定されているので、毎月の出費を抑えたい人は、1階を検討してみてください。

防犯面で見ると、1階よりは2階以上の方が安心。
虫が苦手な人も、1階は避けた方がいいでしょう。1階だと虫の侵入リスクが高くなります。
また、2階以上は日当たりも良く、湿気もこもりにくいため、洗濯物を気持ちよく乾かすことができます。

ライフスタイルや考え方によって、住みやすい階数は人それぞれ違ってきます。
1階と2階以上の特徴を知った上で物件を選ぶことが大切になります。

女性の一人暮らし、1階は危険ですか?

防犯面で不安なため、女性の一人暮らしで1階の物件は、おすすめできません。
1階だと、不審者が侵入しやすく、 窓から覗かれる危険性もあります。

しかし、2階以上でも安心とは言えません。女性の一人暮らしでは防犯対策を怠らないようにしましょう。

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  1. ニッショー.jp
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NARUHODO FUMU FUMU

愛知・岐阜・三重で50年以上、地域密着の直営主義でお部屋探しを提供している不動産会社【ニッショー】が運営するWebマガジン。
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