【図説】メゾネットタイプとはどんな物件?階段がある暮らしのメリット・デメリットを徹底解説!

メゾネットタイプとはどんなお部屋のことをいうのでしょうか。この記事では、「メゾネットとは」または「メゾネットタイプとは」何か、メゾネットタイプに似ているロフトや一戸建との違い、メゾネットタイプのメリット・デメリットなどを解説します。
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メゾネットタイプとは?
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「タウンハウス」と「テラスハウス」の違い
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メゾネットタイプと「ロフト」の違い
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メゾネットタイプと「一戸建・一軒家」の違い
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メゾネットタイプの【メリット・デメリット】
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メゾネットタイプはこんな人におすすめ!
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メゾネット物件を内見する際の注意点
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メゾネット賃貸はこだわりすぎずに探そう
メゾネットタイプとは、集合住宅の住戸形式の一つで、1住戸が2階以上の層を持つお部屋のことを指します。
要するに、お部屋の中に内階段があり、上階と下階に分かれているため「戸建感覚で住める間取り」のお部屋というわけです。
しかし当然、集合住宅のため、建物内には他の住民も住んでいます。完全な一戸建てではないというのがポイントですね。

一般的には「メゾネット」または「メゾネットタイプ」と呼ばれており、サイトによってどちらかに統一していると思われますが、どちらも同じ意味なので特に気にしなくて大丈夫です。また、メゾネットタイプには下図のような2つの種類があります。

①【連棟式タイプのメゾネット】
メゾネットといえばこれだ!と思った方も多いのではないでしょうか。そのイメージ通り、メゾネットのほとんどはこのような“連棟式”のタイプで、「タウンハウス」または「テラスハウス」と呼ばれています。

上図のように建物を縦に区切るため、普通のアパートなら6世帯のところ、この場合は3世帯と少なめの戸数となります。
木造または軽量鉄骨造が多く、2階建がほとんどですが3階建の場合もあります。
②【マンションタイプのメゾネット】
「え!これもメゾネットなの?」と思った方もいるかもしれませんね。
マンションの一部分のみメゾネットタイプになっている間取りになります。

元々は、この建物のオーナーが住んでいるなど、最上階とその下階で構成されることが多く、特別感があります。
賃貸物件の中ではメゾネット自体が少ないですが、さらに希少なタイプとなります。
「タウンハウス」と「テラスハウス」の違い
前述の通り「メゾネット」とは、一部マンションタイプのような間取りがあるものの、ほとんどは連棟式のタウンハウスまたはテラスハウスです。
では、「タウンハウス」と「テラスハウス」は何が違うのでしょうか。
先に共通点から挙げておくと、タウンハウスとテラスハウスは共に「メゾネットタイプの種類の1つ」であり、隣の住居と壁でつながっている「連棟式の物件」だということです。
現代版の長屋ともいわれており、その多くは2階建で、外観上の違いはほとんどありません。
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- 「敷地権」が共有か独立かの違い
- では、その違いは何かというと、「敷地を共有するかどうか」です。賃貸物件においては、庭に敷地権があることは少ない上、見た目ではほぼわからない部分です。
そのため、タウンハウスとテラスハウスは同義とすることが多く、サイトによってはどちらかの表現に統一している場合もあります。
タウンハウス | テラスハウス |
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敷地がほぼ共有 | 駐車場は敷地の一か所に集まっているイメージ |
敷地が独立 | それぞれの敷地に駐車場があるイメージ |
メゾネットタイプと「ロフト」の違い

メゾネットタイプと似ているロフトですが、共通点は「部屋に階段があり、上階と下階がある」ことです。
しかし、建築基準法では、ロフト自体は「部屋」ではなく「収納」扱いなのです。
そのため、階段があってもロフトのある階を2階とは言わず、部屋ではないので専有面積にも含まれていません。
したがって、6帖くらいのロフトが付いていれば、専有面積+もう1部屋あるような感覚を味わえるかもしれません。
移動手段は、取り外しできるタイプのはしごが多く、使用の度にかけたりはずしたりする必要があります。
ロフトがあることでお部屋の天井が高く開放感がありますが、中には、アンダーロフトタイプの間取りもあります。
メゾネットタイプ | ロフト |
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・内階段で登る ・「部屋」とみなす ・「階段」部分も面積に含む ・1階・2階構成が多い ・連棟式タイプとマンションタイプがある |
・はしごで登る ・「収納」扱い ・「ロフト」部分は面積に含まない ・ロフト部分は2階とはいわない ・アンダーロフトの間取りもある |
メゾネットタイプと「一戸建・一軒家」の違い
メゾネットタイプと一戸建(平屋を除く)の共通点は、どちらも階段のある暮らしができることです。
しかし、あくまで「一戸建感覚」の集合住宅か、そうでないかの違いがあるため、比較してみました。
どちらにも良い点、悪い点はあるので、自分に合っている方を選びましょう。
メゾネットタイプ
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- 良い点
- ・戸建より物件数が多い
・新築を見つけやすい
・戸建より家賃が安め
・セキュリティ面で戸建より安心
・共用部に駐輪場やゴミ置場がある
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- 悪い点
- ・戸建より狭い
・騒音問題がある
・家事導線が悪い場合がある
・規約やルールがある
一戸建・一軒家
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- 良い点
- ・面積が広め
・騒音を気にしなくていい
・家事導線がよい
・庭がある
・自由度が高い
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- 悪い点
- ・物件数が少ない
・中古が多い
・家賃が高い
・窓が多いなど防犯面が心配
・町内会の活動があることも
メゾネットタイプの【メリット・デメリット】

続いて、メゾネットタイプのメリットとデメリットを見てみましょう。
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- 【メリット】
- ・外観も部屋もおしゃれ
・吹き抜けがあり、開放感がある
・戸建感覚で住める
・戸建よりは家賃が安い
・収納が多め
・ペットが飼いやすい
・ピアノなど楽器が弾ける場合も
・日当たりが良く、窓も多い
・庭がある
・同じ建物に住む人数が少ない
・駐車場が2台あることも
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- 【デメリット】
- ●全体
・階段がある分、面積に対して狭い
・間取りによっては家事導線が悪い
・上階と下階で温度差がある
・光熱費がかかる
・WiFiなどインターネット回線が安定しない
・家具の搬入が大変
・バリアフリーではない
・部屋の中での移動距離が多い
・生活音が気になる
・虫の侵入が多い
・物件自体が少なくお部屋探しの際に見つけにくい
・自分がいない階の防犯面が不安(怖い)
●階段
・上り下りがしんどい
・掃除が面倒
・落ちそうで怖い
●リビングが2階
・買い物した荷物を持って上がらないといけない
・来客や宅配の度に、1階の玄関までいくのが面倒
・夏は暑い
メゾネットタイプはこんな人におすすめ!
メゾネットタイプがおすすめな人を「一人暮らし」「二人暮らし」「ファミリー」別に紹介します。
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- 一人暮らしの場合
- ・予算に余裕がある
・来客用の部屋がほしい
・仕事部屋とプライベート空間を分けたい
・物が多い
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- 二人暮らしの場合
- ・来客が多い
・二人の生活時間が異なる
・仕事部屋として使いたい
・同棲というよりルームシェア感覚で住みたい
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- ファミリーの場合
- ・来客が多い
・小学生くらいの幼すぎない子どもがいる
・家族の生活時間が違う
・車は2台持ち
・将来マンションを購入予定だが、戸建感覚を味わってみたい
・将来一戸建を購入予定だが、賃貸のうちに体験しておきたい
メゾネット物件を内見する際の注意点
ここでは、メゾネット物件を内見する際に気をつけることを紹介します。
1.「間取り」をチェック
間取り図を見て、実際に暮らし始めたときの想像をしてみましょう。
・リビングの位置
・水回りの位置
・洗面から干す場所までの導線
・隣の間取り図が見せてもらえる場合は、騒音問題が発生しそうかどうか
2.「階段」をチェック
間取り図ではわからない部分なので、実際に何度か昇り降りしてみましょう。
・傾斜が怖くないか
・段差が大きすぎないか
・手すりがある場合は使いやすさ
3.「防音」をチェック
事前に、物件自体の構造を知った上で、内見時に確かめましょう。
・階段の昇り降りの音の響き方
・吹き抜けがある場合は、声の響き方
・上階と下階の音の聞こえ方
メゾネット賃貸はこだわりすぎずに探そう
タウンハウス(テラスハウス)は、賃貸のときにしか住めないお部屋です。
将来、マンションまたは一戸建ての物件を購入しようと考えている方にとって、賃貸でありながら一戸建て感覚が味わえることは貴重な体験といえるでしょう。
しかしそうはいっても、フラットタイプの間取りと比べると、やはり数が少ないのが現状…。したがって、メゾネット物件はあまりこだわりすぎずに探すのがコツです。
注意点1 サイトによる名称の違い
メゾネットタイプの物件を探す際は、サイトによって、メゾネット、タウンハウス、テラスハウスの呼び方と区分けが異なることを知っておきましょう。
当サイトでは、「メゾネット」にタウンハウスとテラスハウスを含んでおり、さらにこの2つは同義として「タウンハウス(テラスハウス)」とまとめて表記しています。
注意点2 サイトによる分類の違い

また、サイトによっては、「1階が階段のみ」の部屋もメゾネットタイプとしている場合があります。
当サイトでは、階段があっても1階は生活スペースでないことから「メゾネットタイプ」の部屋ではなく「2階」の部屋としています。
ニッショーならメゾネット物件を便利に検索できる
ニッショーなら、見つけにくいメゾネット物件を比較的ラクに探すことができます。
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- タウンハウス・テラスハウスだけ探したい
- 種別「タウンハウス(テラスハウス)」で検索する
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- マンションタイプのメゾネットだけ探したい
- こだわり条件の「メゾネット」にチェックを入れ、さらに構造を「鉄筋系」にする
メゾネット物件にもいろいろあるのだ~

よくある質問
メゾネットとはどういう意味ですか?
- メゾネットの由来はフランス語で「小さな家」を意味する「maisonette」からきています。
日本におけるメゾネットの意味としては、集合住宅の住戸形式の一つで、1住戸が2階以上の層を持つタイプを指します。
一つの住戸に内階段があるので、一戸建て感覚で暮らすことができます。
メゾネットタイプ、フラットタイプとは何ですか?
- 通常、1階層から成る部屋をフラットタイプと呼ぶのに対し、2階以上の階層から成る部屋をメゾネットタイプといいます。特徴は、部屋に内階段があることです。そのため、集合住宅でありながら戸建感覚を味わうことができる間取りです。
メゾネット物件はやめたほうがいいですか?
- デメリットの例としては、階段の「掃除」の面倒さや、「バリアフリーではない」こと、「騒音」問題などが挙げられます。
よって、小さなお子さんや高齢者がいる家庭には向かないといえます。
逆に、メゾネット物件に向いている人の例としては、「来客が多い」「プライベート空間と仕事部屋を分けたい」「家族の生活時間が異なる」などが挙げられます。
メゾネット物件を選ぶ際には、住む人の年齢や、構造による防音性などを考慮すると良いでしょう。
- ニッショー.jp
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