CONCEPT
昭和レトロブームは
まだまだ終わらず!
老若男女を魅了する“あの空間”
令和の世の中は、いまだにレトロブームです。
インスタントカメラ、レコードやカセットテープ、銭湯、80年代ファッションなどなど、古いものの良さが見直されています。
昭和の時代を知らない若者には目新しく、昭和の時代を知っている大人には懐かしい。そういった感情がレトロブームを引っ張っているような気がします。
そんなレトロブームの中でも若者に特に人気があるのが「レトロ喫茶」。
純喫茶と呼ばれることもありますが、あの独特な雰囲気を持つ空間はどこか人を惹きつける魅力があります。
歴代「&room」随一!?
細部までこだわった
作り込みにため息……
今回紹介する「レトロ純喫茶ROOM」は、昭和の時代、街中のあちこちで見かけた純喫茶を再現した部屋です。
「そもそも純喫茶って何?」
そんな質問が出てきそうですが、純喫茶とは「純粋にコーヒーを楽しむお店」のこと。
若い世代からは「そんなの当たり前じゃない?」と言われそうですが、昭和初期にはお酒などを提供していた喫茶店もあったのです。
そんな喫茶店と差別化するように「うちはコーヒーで勝負だ!」と登場したのが純喫茶。いまで言う「コーヒー専門店」のような存在です。
とはいえ、現実はコーヒー一本でやっていくのも難しいことから、後にクリームソーダやプリンなどを出す店も増え、多様化していったという経緯があります。
さて、実際にその部屋を見ていきましょう。
部屋を入るとごく一般的なマンションの風景なのですが、奥に進むと突如、純喫茶が現れます。
壁一面が純喫茶の外壁になっており、「本当にこの扉の向こうに空間があるのか?」と疑ってしまうほど。このギャップと違和感にそそられます。
中に入ってみると、まるでタイムスリップしたかのように昭和の時代に引き戻されます。
ここは誰もが思い描く「純喫茶」の店内。
おそらく10人に聞いたら10人が「純喫茶!」と答えてくれるほどの完璧な作り込みにため息しか出ません。
歴代「&room」の中でも随一のクオリティかもしれません。レトロなデザインの照明、観葉植物、絨毯、重厚感のある梁などなど、細部までこだわったつくりは、レトロファンにも納得していただけるはず!
落ち着いた空間でゆったりとした
贅沢時間を。
コーヒーを淹れる腕前も
ぐんぐん上がるかも!?
この部屋に住むとどんな暮らしが送れるのか。
いちばんは1人(もしくは2人)の時間をゆっくり過ごせること。純喫茶のような落ち着いた雰囲気を求めたくなるのは、仕事や家事中心の忙しい日常から離れ、ゆっくり流れる時間を味わいたいからではないでしょうか。
コーヒーを飲みながら、本を片手に物語に没頭したり、昭和の文豪よろしく自作の小説を万年筆で書いたり、レコードに針を落として、ジャズを聴いたり……。
この空間では、そんな贅沢な時間を堪能できます。
もうひとつは「珈琲」です。
(※純喫茶の雰囲気に合わせて「コーヒー」ではなく、あえて「珈琲」と表記させていただきます!)
昨今の静かな珈琲ブームは、自分で豆を選んで挽き、こだわる人は異なる産地のものをブレンドしてオリジナルの珈琲づくりをする人もいるほど盛り上がっています。
ここに住むと、一緒に暮らす大切な人との休日を珈琲から始めたくなります。純喫茶の店主になりきって、大切な人はお客さんに。
こういう場所ですから、珈琲はエスプレッソマシーンよりもネルドリップやサイフォンで淹れるのが合ってますね。
ステンドグラス調の窓から差し込む朝のやわらかな光に立ち上る湯気。「先週よりおいしくなってる!」 なんて笑顔で言われたら、もうこれ以上の幸せはありません。
え、妄想しすぎ?
いえいえ、この部屋はそんな妄想を膨らませたくなるほど特別な空間なのです。