CONCEPT
デジタルでマンガが読める
今だからこそ、
アナログでマンガを読む良さを
再認識！
街のいろいろなところで見かける「マンガ喫茶」。そのはじまりは諸説ありますが、名古屋がルーツという説が有力のようです。
当初は飲み物や食事を注文すると、何時間でもマンガが読み放題というシステムでしたが、だんだんの時間料金制に移行。いまではインターネットカフェとの複合店舗になっているのも珍しくありません。
「え？ マンガはスマホで読む時代でしょ？」
たしかにそれはそうなのですが、やっぱり紙の本でページをめくって読み進めていく感覚も捨てがたいものがありませんか？
本に囲まれて読書に没頭したい……
その願いを叶えるのは
「マン喫」しかない！
今回紹介する「本好きのためのマンガ喫茶 ROOM」は、マンガだけでなく、本が大好きな人に向けた部屋。
（部屋名は「マンガ喫茶ROOM」になっていますが、書斎として利用するもアリですよ！）
たくさんの本を収納したい！ 並べた本を眺めて悦に入りたい！ 気になった本はいつでも気軽に取り出して読みたい！
そんな要望を叶えられるのは、マンガ喫茶しかあるまい！ と考え、製作に至りました。
こだわった点は、部屋の4面をすべて本棚にしたところ。
本来、窓は採光のために空けるべきなのですが、そのスペースすらもったいない！ むしろ薄暗いほうが読書に集中できる！ と、窓の前にも本棚を置いちゃいました。
とはいえ、あまりに暗いと本が読みにくいので、ダウンライトで明るさを調整できるようにしました。好みによって明るくも暗くもできるのでご安心を。
さらに部屋の中央には、四角に仕切られた個室ブースを設置。このブースの外側にもブックラックを設えています。
いかにもイマドキのマンガ喫茶っぽい風情ですが、ここにパソコンを置いてインターネットを楽しんでもヨシ。
読みたい本をゴッソリ持ってきて山積みにして、一冊一冊読み進めていくもヨシ。
アイデアしだいで自由に使える空間を用意しました。
自分がマンガ喫茶の店主と
客の両方になれる!?
本好きな人がこの部屋に住むとどうなるのか？
これまで以上に時間を忘れて読書に没頭できます。そして、マンガ喫茶の店主と客の両方を体験できます。
この部屋、ダウンライトは付いていますが、外光が遮られることで適度に薄暗いと書きました。それが時間の経過をマヒさせ、読書と真正面から向き合うことができるのです。
「ヨシ！ 今日は本三昧の日にしよう！」と決めれば、お菓子や飲み物を持ち込んで、1日中、この部屋で過ごすのもいいですね。
あと、これはアナログの本ならではなのですが、何気なく手に取った本やマンガ、前に読んだはずなのに、あらためて読んでみると新たな発見をするときがあるんです。
「あれ、こんな展開だっけ？」、「このセリフ、響くなぁ～」
あのとき気づかなかった何かに気付くことができる。これって読書の豊かさですよね！
疑似マンガ喫茶店主ごっこも、味わい深い大人の遊びです。
たとえば「いま読んでいるマンガを集めたコーナー」、「90年代のマンガコーナー」や普通のマンガ喫茶ではあり得ない「小説コーナー」、「文庫本コーナー」など、自分が店主なら、こんなテーマで本を揃える！ なんてのも、おもしろくないですか？
しかも、客も自分。自分で企画し、自分で読みふけるのです。
おそらく誰にでも経験があるはずです。
大掃除のときに部屋を掃除していて、何気なく手に取った本をついつい読み進めてしまい、全巻読破！ とともに日も暮れていたというアレ。
この部屋なら、そんなアレをいつでも気軽にできるわけです。
ああ、至福……。
