貸店舗には種類がある!
特徴を知ってあなたに合った店舗物件を探そう

新しくお店を始められる場合、非常に重要なのが店舗選びです。貸店舗の立地や形態はできることが変わってくるだけでなく、集客や経営戦略にも関わるほど。特徴を知らないまま、感覚やコスト面だけで借りる店舗を決めてしまうのは危険です。
そのため、まずは貸店舗の種類と特徴を知り、自分が始める業種に合う貸店舗を探しましょう。

店舗を探すときに重要な3つの観点

貸店舗と一言で言っても種類があります。出店の目的に合わせて適した種類の貸店舗を選ぶことができれば、有利な状態で出店ができます。
種類は大きく分けて「立地」「階数」「形態」3つの観点で分類できます。
それぞれメリット・デメリットがあるので、特徴を知って、これから始める事業に適しているのかをしっかりと見極めましょう。

立地の違い:「駅前型」と「ロードサイド型」

一つ目の「立地」です。通勤や移動で人が集まりやすい駅前近郊の「駅前型」と、大型道路に面した「ロードサイド型」の2つが主流となります。
顧客層、集客率、賃料に大きく影響するので、慎重に検討しましょう。

駅から徒歩圏内にある駅前型の特徴

大きな特徴として、駅前ビルなど、駅から徒歩圏内にある貸店舗であることが挙げられます。ビル・マンションなどの中にあることが多いため、ビルイン型と呼ぶこともあります。

メインターゲットは移動中やショッピング中の単独客や少人数の顧客となります。

集客性に優れていますがその分賃料が高いことが多いため、賃料に見合う売り上げが見込めるかをしっかりと吟味することをお勧めします。

メリット
  • 駅の利用者の目につきやすいため、客を呼び込みやすい
  • 利便性が高く集客が見込める
  • 単独客や少人数の顧客に強い
デメリット
  • 面積が狭いことが多い
  • 店舗が密集しているため、同業との競争率が高い
  • 賃料が高めに設定されている

交通量の多い道路に面した場所にあるロードサイド型の特徴

ロードサイド型店舗は大型道路に面していることが多く、車での来店がほとんどです。そのため、車で移動することが多い家族連れのような大人数がメインターゲットとなります。

駅前型よりも目につきにくいものの、賃料を抑えやすく、店舗面積を広く確保しやすいのが特徴です。集客戦略や駐車場の確保ができるかまで見通して考えるとこが郊外型の貸店舗では重要になります。

メリット
  • 車での来店が多くなるため、滞在時間が長い
  • 駅前よりも賃料が安いことが多く、面積も広いことが多い
  • 家族連れなど大人数に強い
デメリット
  • 目につきにくいため、看板や広告などでの集客が重要
  • 車がない層にはアプローチしにくい

階数の違い:「路面店(1階)」「上階(2階以上)」

二つ目の観点は「階数」です。建物のどの階数に店舗があるかは集客のしやすさと賃料に関わるため、立地だけでなく階数もしっかりと検討しましょう。

建物の1階にある路面店の特徴

建物の1階にある店舗は「路面店」と言われます。建物内では賃料が最も高めに設定されることが多いです。
路面店の最大のメリットは建物内の最も目につきやすい場所にあること。そのため、同じ建物内であれば最も集客しやすい位置にあります。また、顧客から店内の様子も見えやすいため、どんなお店なのかがわかりやすくて入店しやすいのも特徴です。
しかし、病院やエステなどの人目が気になる業種は来店を避ける要因にもなるので、提供するサービスに合うかはきちんと検討しましょう。

ビルの上階にある店舗の特徴

2階以上の上層階の店舗は「空中店」とも言われ、建物内では比較的賃料が抑えられる位置です。どうしても目につきにくいため、集客戦略が非常に重要になります。
建物の構造によっては顧客が見つけにくい場合もあり、エレベーターやエスカレーターなど入り口から店舗までの導線を考慮する必要があります。店舗の位置や状態だけでなく、建物内に看板を置くなどの工夫が可能かをしっかり確認しましょう。

物件の状態:「スケルトン」と「スケルトン以外」

立地や階数だけでなく、物件の状態・形態も貸店舗を選ぶ基準になります。
物件の状態・形態は、店舗設備が整っているかいないかの違いのことで、初期費用や店舗の見た目、出店準備期間に大きく関わってきます。

何もない状態で自由度が高いスケルトン

前店舗の内装や設備を残さず、コンクリートなどの壁が剥き出しで貸し出されるのが「スケルトン」です。
設備の制約がないため、自由度が非常に高く、こだわった内装や設備に仕上げることが可能です。施工費や設備購入費を全て負担する必要があるため、初期費用はどうしても高くなりますが、前の店舗のイメージを残さずに開店が可能なのでお勧めです。
施工が終わるまで時間がかかるため、開店準備期間を長く取るなど余裕を持った貸店舗探しが重要です。

スケルトン以外の貸店舗

スケルトン以外の店舗の例としては、「内装権利譲渡付きの居抜き店舗」や一部の内装・設備が残った「内装が残置された居抜き店舗」、雑貨店や日用品店など物販店が出店していた店舗跡(一般的な通常店舗)などがあります。
居抜き物件はもともとある設備を使用できるので店舗設計で制約はありますが条件が揃えば施工費や設備購入費を抑えられ、開店準備期間も短くできる場合もあります。条件に合っているかどうかが非常に重要になるので、条件の確認が非常に重要です。

やりたいことや条件に合わせて店舗物件を探そう

これまで紹介したように、出店する店舗の業種や予算によって最適な貸店舗の種類は大きく変わってきます。メリットだけを見て合わない貸店舗を選んでしまうと、開店後にデメリットを補うために苦労することになります。
だからこそ、「立地」「階数」「形態」の3つの観点で何が適しているのかをしっかりと検討し、自分の希望条件を照らし合わせた上で、実際の貸店舗情報を見ていくことが大切です。
店舗の種類と自分の希望条件を照らし合わせて、後悔しない最適な貸店舗の物件を探してみてください。

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