店舗の内装デザインは業者選びがカギ！内装工事の依頼先を徹底比較

お店を開くとき、内装のイメージを形にするためには、どの業者に工事を頼むかがとても大切です。
業者によって得意なことやできることが違うため、しっかり選ばないと「イメージと違う仕上がりになった」「追加費用が発生した」といったトラブルの原因にもなります。
この記事では、業種や目的に合った内装工事の依頼先を選ぶポイントを解説します。業者選びで後悔しないためにも、ぜひ参考にしてください。

• 内装デザインが店舗経営に与える影響とは？

• 内装工事は誰に頼むべき？３つの選択肢

• 「店舗設計・デザイン会社」のメリット・デメリット

• 「施工会社・工務店」のメリット・デメリット

• 「設計施工一括会社」のメリット・デメリット

• 業種別！自分に向いているのはどのタイプ？

• 内装業者で後悔しないためのチェックポイント

• まとめ

内装デザインは、店舗の第一印象を決めるだけでなく、売上やリピーター獲得にも大きな影響を与えます。
ここでは、内装が経営にどう関わるのか、具体的なポイントを見ていきましょう。

内装工事は誰に頼むべき？３つの選択肢

内装工事を成功させるためには、信頼できるパートナー選びが欠かせません。
業者には主に「店舗設計・デザイン会社」「施工会社」「設計施工一括会社」の3つがあり、それぞれに特徴があります。
ここでは簡単にそれぞれの役割を紹介します。

デザイン性を重視するなら「店舗設計・デザイン会社」

店舗の世界観やブランディングにこだわりたい方に向いているのが、店舗設計・デザイン会社です。
プロのデザイナーがコンセプト設計から関わり、見た目にも印象的な空間づくりを得意としています。

コスパとスピード重視なら「施工会社・工務店」

費用や納期を抑えて内装工事を進めたい場合は、施工会社・工務店がおすすめです。
設計よりも工事そのものに特化しているため、実務的な部分に強く、比較的スムーズに進行できます。

両方まとめて相談したいなら「設計施工一括会社」

デザインと施工を一社にまとめて依頼できるのが、設計施工一括会社です。
やりとりの手間が少なく、スケジュールやコストの管理がしやすいのが特徴です。

「店舗設計・デザイン会社」のメリット・デメリット

設計・デザイン会社は、空間のプランニングやデザイン提案を専門としています。
店舗の世界観やブランディングにこだわりたい場合は、設計・デザイン専門の会社に依頼するのがおすすめです。

メリット

・設計士やデザイナーによる専門的な提案が受けられる
・施工会社の監理もしてくれるため安心感がある

デメリット

・費用が高め
・一から設計するため、完成までに時間がかかる

オーダーメイドで理想の店舗を形にできるため、唯一無二のお店づくりが可能になります。
施工は別の会社が担当することが多いですが、信頼できる施工会社を紹介してくれたり、工事中の監理まで対応してくれるケースも少なくありません。

こだわりを最大限に反映できる反面、費用やスケジュールには余裕を持つ必要があります。

「施工会社・工務店」のメリット・デメリット

コストやスピードを重視したい場合は、施工会社や工務店への依頼が有力な選択肢です。
すでに設計が決まっている場合や、シンプルな内装で十分という方に向いています。

メリット

・工期が短く、開業までのスピードが早い
・コストを抑えやすい

デメリット

・デザイン提案は限定的な場合が多い
・コンセプトやブランディング面でのサポートが少ない

施工会社や工務店は、実際の工事を請け負う「施工のプロ」です。
設計図があればすぐに取りかかれるため、短期間での完成が期待できます。
コストも比較的抑えられることが多く、予算重視の方におすすめです。

一方で、デザイン性に特化していないことが多いため、仕上がりの見た目や細部のこだわりを重視する場合は、事前にデザイン面のすり合わせが必要です。

「設計施工一括会社」のメリット・デメリット

設計と施工をまとめて依頼できるのが、設計施工一括会社の強みです。
やりとりの手間が少なく、スムーズに開業準備を進めたい人に適しています。

メリット

・窓口がひとつで済むのでスムーズに進行できる
・設計、施工の連携がとれた効率的な進行

デメリット

・デザインの自由度が制限される場合がある
・提案力やセンスは会社によって差がある

設計から施工までをワンストップで行うため、工程の調整や伝達ミスが起こりにくいのが特徴です。
打ち合わせも一元化できるため、スケジュール管理がしやすく、比較的短期間で店舗を完成させることが可能です。

ただし、デザインの自由度や専門性は会社によって差があるため、事前に実績や得意分野を確認しておくことが大切です。

業種別！自分に向いているのはどのタイプ？

内装工事を依頼する会社は、業種によって向き不向きがあります。業態の特徴や優先したいポイントに合わせて選ぶことで、満足のいく店舗づくりにつながります。

飲食店に向いている内装業者

飲食店では、厨房設備や換気、衛生面などが重要です。
「設計施工一括会社」なら、厨房機器の配置や動線なども一緒に考えてくれるので、開業までの流れがスムーズです。
または、他店との差別化を重視したい場合は「店舗設計・デザイン会社」に依頼するのがおすすめです。こだわりの空間演出による効果が期待できます。

美容・介護・医療系に向いている内装業者

美容室や介護施設、クリニックでは、居心地の良さや水回りの使いやすさが重要です。
「店舗設計・デザイン会社」や「設計施工一括会社」に依頼して、デザイン性と機能性を両立させるのが理想的です。

物品販売店に向いている内装業者

物販店舗では什器の配置や在庫スペースの確保が重要になります。
コストとスピードを重視して進めたい場合は、「施工会社・工務店」や「設計施工一括会社」が向いています。
売る商品によってはおしゃれな店内作りが必要なため、その場合は「店舗設計・デザイン会社」に依頼しましょう。

塾・教室に向いている内装業者

塾や教室では、防音や照明、集中しやすい環境づくりが大切です。
細かな施工対応も必要なため、「施工会社・工務店」や「設計施工一括会社」に依頼するのがおすすめです。

内装業者で後悔しないためのチェックポイント

理想の店舗を実現するためには、信頼できる内装業者を選ぶことが何より大切です。
以下のポイントを押さえておけば、業者選びでの失敗を防ぐことができます。

１．実績や施工例を確認する

過去の施工事例を確認すれば、業者の得意なデザインや施工品質が見えてきます。
自分の業種や希望するテイストに近い実績があるか、公式サイトやSNSでチェックしてみましょう。

２．担当者との相性や対応力を確認する

打ち合わせ時の対応や受け答えも重要な判断材料です。
こちらの要望を正確にくみ取ってくれるか、柔軟に対応してくれるかなど、信頼関係を築けそうかを見極めましょう。

３．見積もり内容の明確さを確認する

見積もりの項目が細かく記載されているか、不明点があれば丁寧に説明してくれるかを確認しましょう。
「一式」のようなざっくりした表記には注意が必要です。

４．アフターサポートの有無を確認する

施工後のトラブルやメンテナンスに対応してくれるかも要チェックです。
保証内容や対応期間が明確にされているか、事前に確認しておきましょう。

まとめ

内装工事を依頼する際は、自分のこだわりや予算、スケジュールに合わせて業者を選びましょう。

業種によっても求める内装のポイントは違うため、今回紹介した業種別のおすすめ業者も参考に、自分に合った内装業者を選んでください。
理想の店舗づくりの第一歩として、信頼できる内装業者選びから始めましょう。