賃貸の1階と2階は何を基準に選ぶ?本当に見るべき比較ポイントを解説
お部屋探しで、1階と2階のどちらがよいか迷っている人や、そもそも「1階は避けた方がよいだろう」と考えている人は必見です。
例えば「1階は防犯面が不安」とよく言われますが、実際には階数だけで決まるわけではありません。
1階でも防犯性の高い部屋がある一方で、2階でも部屋の位置によっては防犯面に不安がある部屋もあります。
この記事では、1階と2階を比較するときに本当に見るべきポイントをわかりやすく解説します。
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まずは1階と2階の特徴を整理しよう
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防犯面は「侵入しやすさ」を比較しよう
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騒音は「1階だから気にしなくていい」とは限らない
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虫は「1階だから多い」わけではない
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生活動線は「階段」より「毎日の移動」を見よう
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家賃差は「その分の価値があるか」で考える
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内見でしか分からないポイントを確認しよう
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1階と2階は「階数」だけで選ばないことが大切
まずは1階と2階の特徴を整理しておきましょう。
1階のメリット・デメリット
1階のメリット
・家賃が比較的安い傾向がある
・出入りしやすい
・階段移動の負担が少ない
・荷物を運びやすい
1階のデメリット
・防犯面が気になりやすい
・外からの視線を感じやすい
・虫や湿気が気になりやすい
・上階の生活音が響くことがある
2階のメリット・デメリット
2階のメリット
・防犯面で安心感を得やすい
・外から室内が見えにくい
・虫が比較的少ない傾向がある
・日当たりや風通しが良い場合がある
2階のデメリット
・家賃がやや高い傾向がある
・階段での上り下りが必要になる
・荷物の持ち運びが負担になる
・下の階へ音が伝わる場合がある
ただし、これらはあくまで一般的な傾向です。
実際は物件ごとに異なるため、このあと紹介する比較ポイントを確認しましょう。
防犯面は「侵入しやすさ」を比較しよう
一般的には「2階のほうが防犯面で安心」といわれます。
しかし1階のほうが防犯性が高いケースもあります。
ここでは、防犯面を比較するときに確認したいポイントを紹介します。
・1階だけ防犯設備が充実していないか
・室内が見えやすくないか
・侵入しやすい経路がないか
・人通りの多さはどうか
・「2階だから安心」という油断はないか
1階だけ防犯設備が充実していないか
一般的に1階は防犯面が不安と思われがちですが、その分、防犯対策を強化している物件もあります。
例えば、1階だけに「防犯シャッター」「防犯ガラス」などが設置されている場合です。
一方で、2階には同じ設備が備わっていない物件もあるため、物件によっては1階のほうが防犯性が高いこともあります。
「オートロック」や「モニター付きインターホン」「防犯カメラ」といった設備も重要ですが、部屋ごとの防犯設備に違いがないかも確認しましょう。
室内が見えやすくないか
道路や歩道から室内が見えやすい部屋は、防犯面だけでなく、プライバシー面でも気になることがあります。
例えば、2階であっても向かいにある賃貸マンション・アパートから、室内が見えやすい場合もあります。
一方、上の図のように1階でも植栽や壁、フェンスなどによって道路からの視線が遮られ、外から室内が見えにくい部屋もあります。
階数だけで判断せず、「どこから部屋が見えるか」という視点で確認しましょう。
侵入しやすい経路がないか
防犯面では、侵入しやすい経路がないかも重要なチェックポイントです。
例えば、1階は掃き出し窓から侵入されやすいイメージがありますが、2階でも油断はできません。
エアコンの室外機やフェンス、駐輪場の屋根などを足場にしてベランダへ侵入されたり、外階段が誰でも立ち入りやすい構造になっていたりする物件もあります。
階数に関わらず、その部屋への侵入経路や死角がないかを確認しましょう。
人通りの多さはどうか
人通りの多さには、それぞれメリット・デメリットがあります。
人通りが多い場所は、周囲の目があるため、不審者が近づきにくく、防犯面で安心感を得やすいというメリットがあります。
一方で、室内が見えやすく、プライバシーが気になるというデメリットもあります。
反対に、人通りが少ない場所のメリットは、落ち着いて暮らしやすいことです。
しかし、人目につきにくい分、防犯面で不安を感じるデメリットがあります。
特に女性の一人暮らしでは、階数だけでなく「周囲から部屋がどう見えるか」も意識して、自分に合った環境かどうかを確認しましょう。
「2階だから安心」という油断はないか
「2階だから安心」と油断してしまうと、窓を開けたまま就寝したり、短時間の外出だからと施錠をしなかったりと、防犯意識が低くなってしまうことがあります。
一方で、1階は防犯を意識して戸締まりを徹底する人が多く、防犯設備も充実している物件があります。
防犯性は階数だけで決まるものではありません。設備や周辺環境だけでなく、防犯意識も含めて比較することが大切です。
騒音は「1階だから気にしなくていい」とは限らない
一般的に「1階なら下の階を気にしなくて済む」と思われがちです。
しかし実際には、騒音は階数だけでは決まりません。
建物構造や部屋の位置、周辺環境によって大きく変わるため、次のポイントを確認しましょう。
・上階、下階への音の伝わり方を理解しているか
・建物構造による違いはどうか
・共用部や道路との距離はどうか
上階、下階への音の伝わり方を理解しているか
1階で立てた物音も、壁や床を伝って隣の部屋や上階へ響くことがあります。
「1階は物音を気にしなくていい」と思って生活していると、足音や家具を引きずる音などが、気付かないうちに周囲へ伝わってしまうこともあります。
一方で、2階に住んでいても、1階からの生活音が気になるケースもあります。
そのため、生活音への配慮はどの階でも必要です。
建物構造による違いはどうか
騒音の感じ方は、1階か2階かよりも建物構造の影響を受けます。
例えば、木造は生活音が伝わりやすい傾向があります。
一方、鉄筋コンクリート造(RC造)は比較的防音性が高いとされています。
そのため、「2階だから静か」と決めつけるのではなく、建物構造もあわせて確認しましょう。
共用部や道路との距離はどうか
部屋の位置によっても、騒音の感じ方は変わります。
例えば、「階段やエレベーターの近く」「ゴミ置き場の近く」「大通りに面している」といった部屋は、便利な反面、人の出入りや車の走行音などが気になりやすい場合があります。
階数だけでなく、建物内の位置や周辺環境も確認しましょう。
虫は「1階だから多い」わけではない
一般的に「1階は虫が多い」といわれますが、実際には階数だけで決まるわけではありません。
虫について比較するときは、「周辺に虫が多いか」と「虫が部屋に入りやすいか」を分けて考えることが大切です。
・虫の多い周辺環境ではないか
・虫が入り込みやすい室内環境ではないか
・部屋の向きや日当たり、風通しは十分か
虫が多い周辺環境ではないか
近くに川や池、公園、飲食店、ゴミ置き場などがある物件は、階数に関係なく虫が発生しやすい場合があります。
また、敷地内やベランダ周辺に植栽が多い物件では、虫が集まりやすくなることもあります。
「1階だから虫が多い」と決めつけるのではなく、周辺環境もあわせて確認しましょう。
虫が入り込みやすい室内環境ではないか
虫が部屋に入りやすいかどうかは、周辺環境だけでなく室内環境にも左右されます。
2階でも、蚊やハエ、カナブンなど飛べる虫は飛来することがあります。
背の高い樹木がベランダ付近まで伸びている場合は、その木を伝って虫が集まりやすくなることもあります。
一方で、アリなど地面を移動する虫は、1階のほうが侵入しやすい傾向があります。
そのほか、ベランダにゴミやダンボールを一時的に置いている部屋が近くにあると、階数に関係なく害虫が寄ってくることがあります。
「2階なら虫が出ない」と考えるのではなく、虫が室内へ入り込みやすい環境かどうかも確認しましょう。
部屋の向きや日当たり、風通しは十分か
日当たりや風通しが悪く、湿気がこもりやすい部屋は、害虫が発生しやすくなる場合があります。
また、「1階は日当たりや風通しが悪い」と思われがちですが、実際は部屋の向きや周辺環境によって大きく変わります。
例えば、下図のように同じ建物内でも部屋によってベランダの向きが異なる場合があります。
1号室は西向きのため、2号室・3号室の南向きの方が日当たりが良いケースもあります。
また、前に日差しを遮る建物がなければ、1階でも十分に日差しが入ることがあります。
湿気が気になる場合は、カビ臭さはないか、部屋の向き、日差しを遮る建物がないか、窓を開けたときに風が通るかなども確認しましょう。
日当たりや風通しが良い部屋であれば、湿気がこもりにくく、1階でも快適に暮らせる可能性があります。
生活動線は「階段」より「毎日の移動」を見よう
1階と2階を比較するとき、多くの人は「階段を上るかどうか」に注目します。
しかし、1階と2階であれば階段は1フロア分しか変わりません。
毎日の暮らしやすさを左右するのは、エントランスやゴミ置き場、駐輪場などへの「横移動」であることも少なくありません。
生活動線を比較するときは、次のポイントを確認しましょう。
・共用部までの距離は遠くないか
・階段が負担にならないか
・自分のライフスタイルに合っているか
共用部までの距離は遠くないか
1階だからといって、必ずしも移動が楽とは限りません。
例えば、ゴミ置き場や駐輪場から離れた部屋の場合、建物の外に出るまでの移動距離が長くなることがあります。
一方で、2階でも階段を下りてすぐ外に出られる場合は、日常生活がスムーズになるケースもあります。
毎日の動線をイメージしながら、部屋の位置も確認しましょう。
階段が負担にならないか
1階と2階では、階段を上り下りするのは1フロア分です。
確かに、引っ越しや買い物などで荷物を運ぶ際は、階段がない方が楽かもしれません。
しかし、足腰に不安がある場合などを除けば、1フロア分の階段が大きな負担になるケースはそれほど多くないでしょう。
一方で、物件によっては、階段の幅や勾配が急だったり、屋根がなかったり、共用灯が暗かったりすることもあります。
小さなお子さんを抱っこする機会が多い人や、高齢者、足腰に不安がある人にとっては、階段がない1階の方が暮らしやすいでしょう。
毎日利用する場所だからこそ、使いやすさや安全性も確認しておきたいポイントです。
自分のライフスタイルに合っているか
生活動線は、人によって重視するポイントが異なります。
下記の例のように、自分の生活スタイルをイメージしながら比較すると、階数だけではわからない暮らしやすさが見えてきます。
・外出や帰宅の頻度が高い
・ベビーカーを使用している
・宅配便を利用することが多い
・在宅ワーク中心の生活をしている
家賃差は「その分の価値があるか」で考える
1階と2階では、1階のほうが家賃が安く設定される傾向があります。
しかし、大切なのはいくら違うかではなく、「その差額に見合う価値があるか」という視点です。
・家賃差に見合う価値があるか
・階数ではなく部屋全体で比較しているか
家賃差に見合う価値があるか
例えば、1階が50,000円、2階が52,000円といった部屋があるとします。
その差額が予算内で問題なく払えるのであれば、あとは2,000円分の差が具体的にどういう違いかを確認してみてください。
例えば、2階なら次のようなメリットがあるかもしれません。
・日当たりや風通しが良い
・外からの視線が気になりにくい
・防犯面で安心感がある
一方で、1階にも次のようなメリットがあります。
・出入りがしやすい
・床下収納など1階ならではの設備がある
・毎月の家賃をできるだけ抑えられる
重要なのは、その差額に自分が価値を感じるかどうかです。
また、この例では2,000円の差額ですが、物件によっては5,000〜10,000円以上差があることもあります。
差額が大きいほど、「本当にその価値があるか」という視点で比較してみましょう。
階数ではなく部屋全体で比較しているか
1階と2階を比較するときは、「階数」だけに目が向きがちです。
しかし、1階と2階の家賃が同じ場合もあります。
例えば、1階の角部屋が50,000円、2階の中部屋も50,000円といった部屋があるとします。
この場合は、階数のほかにも「角部屋か中部屋か」という条件が加わります。
角部屋は窓が多く、採光や風通しに優れていることが多い一方、中部屋は外気の影響を受けにくいなど、それぞれに特徴があります。
家賃が同じだからといって階数だけで判断するのではなく、下記の項目などを含めて総合的に比較することが、自分に合った部屋選びにつながります。
・部屋の位置
・設備
・日当たり
・生活動線
比較するのは階数ではなく、部屋そのものです。
「1階 vs 2階」ではなく、「この部屋 vs あの部屋」という視点で比べることが大切です。
内見でしか分からないポイントを確認しよう
ここまで紹介してきた比較ポイントの中には、不動産サイトで確認できるものもあれば、実際に現地へ行かないと分からないものもあります。
写真や間取り図だけで判断することは難しいため、最後は現地で実際に比較するためにも、内見することをおすすめします。
・不動産サイトで確認できること
・不動産会社の資料で確認できること
・内見で確認したいこと
不動産サイトで確認できること
内見へ行く前に、まずは次のような情報を確認しておきましょう。
この時点では「あり・なし」を判断するのではなく、部屋ごとの違いを整理しておくことが大切です。
これらは事前に比較できるため、候補を絞り込む際の判断材料になります。
また、気になる方はハザードマップで浸水リスクなども調べておくと安心です。
・家賃
・階数
・間取り
・部屋の向き
・建物構造
・部屋ごとの設備の違い
不動産会社の資料で確認できること
不動産会社へ問い合わせたり来店したりすると、サイトには掲載されていない資料を見られることがあります。
例えば、下図のような配置図では、部屋の位置だけでなく、ゴミ置き場や駐輪場との位置関係を確認できます。
また、同じ1階の角部屋でも、101号室と106号室では建物のどちら側にある部屋なのか確認することもできます。
※106・206号室は、北側へ通勤・通学する場合でも、一度南側のゴミ置き場まで行ってから道路へ出るため、移動距離が長くなります。
※106・206号室は、ゴミ置き場までは遠い一方で、駐輪場を利用する場合は近くて便利です。ただし、玄関からすぐに外に出られるかどうかは確認しましょう。
内見で確認したいこと
しかし、配置図だけでは実際の使いやすさまでは分かりません。次のような点は現地でしか分からないことといえます。
・玄関から建物の外に出るまでの距離はどうか
・2階の場合は階段に屋根があるか
・敷地内を実際に歩いた距離感はどうか
さらに、ここまで見てきた防犯面、騒音、虫などについても、内見でしか確認できない点は多くあります。
・室内が外から見えやすくないか
・部屋へ侵入しやすい経路がないか
・人通りや周辺の雰囲気はどうか
・周辺の騒音はどうか
・日当たりや風通しはどうか
・部屋の湿気やカビ臭さはないか
・虫が発生しやすそうな環境はないか
・ゴミ置き場の位置や管理状況はどうか
・階段の幅や勾配、手すりはどうか
・共用灯の明るさはどうか
・周辺施設との位置関係はどうか
サイトは「候補を絞る場所」、内見は「最終確認をする場所」です。
写真や間取り図だけでは分からない点も多いため、「毎日ここで生活する」ことをイメージしながら確認しましょう。
1階と2階は「階数」だけで選ばないことが大切
1階と2階は、「1階だから住みにくい」「2階だから快適」と一概にはいえません。
住みやすさは、部屋の位置や建物構造、周辺環境によっても大きく変わります。
そのため、気になる物件が見つかったら、写真や間取り図だけで判断せず、それぞれの部屋を総合的に比較することが大切です。
階数ではなく「どんな部屋か」で判断することが大切なのだ~
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