ユニットバスはやめとけ?後悔する6つの理由と向いている人の特徴

「ユニットバスはやめとけ」と言われる6つのデメリット

ユニットバスはコストやスペースの面で魅力的ですが、「ユニットバスはやめとけ」と言われることもしばしば。
ここでは、ユニットバスがなぜ避けられることが多いのか、そのデメリットを6つにまとめて解説します。

1【衛生面の問題】

・同じスペースに「清潔=お風呂」「不浄=トイレ」がある
・入浴後にトイレの床を踏みたくない
・清潔に保てないことがストレスになる

2【湿気・臭いの問題】

・入浴後にトイレを使うと湿気がすごい
・トイレットペーパーがふやける
・臭いがこもりやすい

3【掃除の問題】

・カビが生えやすい
・カビ退治が面倒
・バスマットをこまめに洗う必要がある
・トイレ側の床まで濡れやすい

4【スペースの問題】

・シャンプーやボトル類の置き場所が少ない
・タオルや着替えを置くスペースがない
・ゴミ箱や替えのペーパー置き場がない
・狭くて掃除しにくい

5【快適さの問題】

・シャワーの勢いや方向に気を遣う
・せっかくバスタブがあるのに浸かりにくい
・シャワーカーテンの閉塞感がストレス
・シャワー付きトイレがほぼない

6【来客時の問題】

・トイレ、入浴時は使えない
・ユニットバスだと知られたくない
・掃除が行き届いていないと貸しにくい

1【衛生面の問題】

・同じスペースに「清潔=お風呂」「不浄=トイレ」がある

体を洗って清潔にするお風呂と、排泄するトイレが同じ空間にあることに抵抗を感じる人もいます。
「お風呂は清潔であるべき」「トイレは不浄な場所」という意識があると、確かに気になってしまうポイントかもしれません。

・入浴後にトイレの床を踏みたくない

お風呂でせっかく綺麗にした足で、トイレの前の床を踏むことに抵抗がある人もいるでしょう。
バスマットだけでなく、防水スリッパを用意したり床を毎回拭いたりと、ちょっとした手間が増えるのもネックです。

・清潔に保てないことがストレスになる

ユニットバスに「なんとなく汚いイメージ」を持っていると、ちょっとした水はねや汚れも気になって、こまめな掃除が必要になります。
そうすると、清潔に保てない状況と毎日の掃除がだんだんストレスになってしまいます。

2【湿気・臭いの問題】

・入浴後にトイレを使うと湿気がすごい

ユニットバス内はシャワーを使った後、湿気が溜まりやすいため、トイレを使う際に蒸気や湿気を感じることがあります。
これが不快感の原因になってしまうため、なるべく入浴前にトイレを済ませておき、入浴後は換気を徹底しましょう。

・トイレットペーパーがふやける

湿度が高いため、トイレットペーパーがすぐにふやけてしまうことがあります。
そうなると紙が使いにくくストレスの原因に。防水カバーを使うなどして対策しましょう。

・臭いがこもりやすい

湿気がこもると、バスルーム内で発生した臭いがそのまま残ることが多いです。
換気が不十分だと、さらに臭いが混じって不快感が増します。

3【掃除の問題】

・カビが生えやすい

ユニットバスは、湿気が原因でカビが発生しやすくなります。
特にシャワーカーテンは湿気を吸収しやすいため、カビが生えやすい場所の一つです。
また、トイレ側の床や壁は、直接水に濡れなくても湿気によりカビが生えやすいため、こまめな掃除や換気が必要です。

・カビ退治が面倒

ユニットバスは、掃除を怠るとすぐに汚れやカビが発生します。
一度カビが発生すると取り除くのに手間がかかるうえ、カビを防ぐための毎日の掃除も億劫になります。

・バスマットをこまめに洗う必要がある

バスマットは濡れたまま放置すると、カビや嫌な臭いの原因になるため、こまめな洗濯が大切です。
たとえ完全に乾かしたとしても、使用後のマットには菌が繁殖しやすいため、毎日交換するのが理想的です。
衛生面を保つには、替えのマットを数枚用意しておくと安心でしょう。
また、バスマットを衣類と一緒に洗濯するのに抵抗がある場合は、洗濯の回数が増えることも考えられます。

・トイレ側の床まで濡れやすい

トイレ側に水が散っている場合、シャワーの水が飛んだのか、トイレの水がはねたのかわからず、不快に感じることがあります。
尿などの汚れが混じっている可能性もあるため、濡れていると不衛生に見えてしまいます。

4【スペースの問題】

・シャンプーやボトル類の置き場所が少ない

ユニットバス内は限られたスペースしかないため、シャンプーやボディソープなどの置き場所が足りません。
棚や収納がない場合、無理に置く場所を探す必要があり、使い勝手が悪いです。

・タオルや着替えを置くスペースがない

ユニットバスには脱衣所がないため、タオルや着替えをどこに置くか悩むことになります。
フックや棚も少ないので、ちょっとした置き場の確保も工夫が必要です。
便座の上やトイレ上の棚に置くことに抵抗があるという人も多いです。

・ゴミ箱や替えのペーパー置き場がない

ユニットバス内は濡れやすいため、サニタリーボックスなど小さなゴミ箱も床に置かない方がよいです。
また、トイレットペーパーのストックもユニットバス内には置きにくく、防湿ケースなどを使わないと湿気でふやけてしまう心配もあります。

・狭くて掃除しにくい

ユニットバスの狭い空間では、掃除するのに時間も労力もかかり、億劫になります。
便器の周りやバスタブのすき間、シャワーカーテンの裏側など、体をかがめて無理な姿勢で掃除することも多く苦労します。
手が届きにくい場所が多いため、清潔に保つには思っている以上に労力がかかります。

5【快適さの問題】

・シャワーの勢いや方向に気を遣う

ユニットバス内では、シャワーを使う際に水の勢いや方向に注意しなければならず、不便に感じることが多いです。
他の設備と干渉しないよう、常に気を使いながら使用しなければならないため、ストレスを感じる場合があります。

・せっかくバスタブがあるのに浸かりにくい

ユニットバスのバスタブは、十分にリラックスできないと感じる人も少なくありません。
体を洗ってからお湯をためる場合は、湯船に浸かるまでに時間がかかり、先に浸かる場合でも、あとから体を洗うときに一度お湯をすべて流す必要があります。
そのため、毎回の入浴が面倒に感じられ、バスタブがあってもシャワーだけで済ませる人が多くなる傾向があります。

・シャワーカーテンの閉塞感がストレス

カーテンを閉めた状態でシャワーを浴びなくてはならないため、空間が狭く感じて息苦しくなることがあります。
体にペタッと張りつくのも不快で、できれば避けたいと感じる人も多いです。
また、バスタブに浸かるときカーテンを開けたとしても、視界にトイレが入るためリラックス空間とは言いにくいでしょう。

・シャワー付きトイレがほぼない

ユニットバス物件では、シャワートイレ(温水洗浄便座)がついていることは少ないです。
この設備にこだわる場合はバストイレ別でシャワートイレ(温水洗浄便座)付きの物件を探した方が良いでしょう。

5【来客時の問題】

・トイレ、入浴時は使えない

ユニットバスは、トイレと浴室が同じ室内にあるため、一方が入浴中にトイレを使うことができず、逆も然りです。
このため、来客が泊まる場合には、どうしても不便になります。

・ユニットバスだと知られたくない

友人や知人が遊びに来たとき、「この部屋、ユニットバスなんだ」と思われるのがなんとなく恥ずかしい…と感じる人もいます。
バストイレ別が当たり前になっている今、ユニットバスだと生活感や古さを連想させてしまうこともあり、あまり知られたくないなと思ってしまうことがあります。

・掃除が行き届いていないと貸しにくい

ユニットバスは、掃除が行き届いていないと見た目が悪く、訪問客に不快感を与えることになりかねません。
そのため、トイレやお風呂を貸しにくいと感じる場合があります。

そもそもユニットバスとは?バストイレ別との違い

「ユニットバス」とは本来、壁・天井・床・浴槽などのパーツを工場で成型し、施工先で組み立てる浴室のことをいいます。
間取り図では「UB」と表記されることもあります。

「3点ユニットバス」「2点ユニットバス」「1点ユニットバス」があり、組み合わせが異なります。
ちなみに「ユニット」とは、全体を構成する一つひとつの要素・単位という意味です。

<3点ユニットバス>
浴室、洗面台、トイレが一体。
賃貸におけるユニットバスはこのタイプを指す。

<2点ユニットバス>
浴室、洗面台。
バストイレ別。

<1点ユニットバス>
浴槽、洗い場のみ。
バストイレ別。


一方「バストイレ別」は、浴室とトイレがそれぞれ別々に分かれているタイプです。
「2点ユニットバス」と「1点ユニットバス」がこれに当たります。

また、賃貸物件では「ユニットバス」というとお風呂とトイレが一体化しているタイプを指すことが多いです。
これに当てはまるのは「3点ユニットバス」のみです。

本来のユニットバスの意味と賃貸におけるユニットバスの意味が多少異なることから、名前だけ見ると混乱してしまいますが、以下のような分け方ができます。

ユニットバス(お風呂とトイレが一緒)=3点ユニットバス
バストイレ別=2点ユニットバス・1点ユニットバス

ユニットバスでも快適に過ごすコツ

ユニットバスには不便な点も多いですが、ここではちょっとした工夫で快適に過ごせるコツを紹介します。

①換気を徹底する

入浴後は必ず換気扇を回し、ドアを開けて湿気を外に逃がしましょう。
サーキュレーターや扇風機を併用すると、乾燥スピードがグッと上がります。

②防カビグッズを活用する

防カビ剤やくん煙タイプのアイテムを使うと、カビの発生をグッと防げます。
できれば引っ越し初日からスタートするのがおすすめです。

防カビ煙剤
→ 月に1回の使用で浴室全体をまるごと防カビ。スイッチひとつで完了だから手間なし。

カビ防止スプレー
→ 壁や床、カーテンに吹きかけておくだけ。使用後の仕上げにおすすめ。

バス用の除湿剤・湿気取りシート
→ トイレ側に置いておくと湿気対策になってカビ予防にも◎。

③シャワーカーテンを工夫する

撥水・抗菌タイプのシャワーカーテンを選び、使用後は広げて乾燥させるのがポイントです。
カビ防止にもなり、快適さが段違いに変わります。

④お風呂上がりに冷たいシャワーをかける

お風呂から出る前に、浴室内に冷たいシャワーをかけておくと、湿気や熱気を抑えることができます。
壁や床、バスタブに残った温かさを冷ますことで、カビの予防にもつながります。

⑤浮かせる収納を使う

シャンプーやボディソープは床に置かず、防水ラックや吸盤収納を活用しましょう。ぬめりやカビの発生も防ぎやすくなります。
また、シャンプーやボディソープなどのアイテムをマグネットで壁に取り付けることで、棚の代わりとして活用できます。

⑥掃除をこまめにする

入浴後にスクイージー(水切りワイパー)で壁や床の水気をサッと取るだけでも清潔を保てます。
毎日のひと手間で、カビやにおいの発生が大きく減ります。

ユニットバスが向いている人

ユニットバスにはデメリットもありますが、十分満足できる場合もあります。
ここでは、ユニットバス生活に向いている人の特徴をまとめました。
自分に当てはまるかチェックしてみてくださいね。

■シャワーで十分な人
■ジムやスーパー銭湯に行く人
■短期間しか住まない人
■来客があまりない人
■家賃3万円以下に抑えたい人

■シャワーで十分な人

普段から湯船に浸からず、シャワーだけでさっと済ませる人なら、ユニットバスでも快適に暮らせます。
バスタブを使わないぶん、掃除の手間もぐっと減るので、むしろメリットに感じるかもしれません。

バスタブのない「シャワールーム」もおすすめ

浴槽は使わないけれどバストイレ別がいいという人には「シャワールーム付き」の物件もあります。
独立したシャワールームは、衛生面も掃除のしやすさもばっちり。物件数はまだまだ少ないものの、若い人向けの物件にあえてシャワールームを設けているところも増えてきました。

名古屋市の「シャワールーム」付物件

■ジムやスーパー銭湯に行く人

普段からジムやスーパー銭湯でお風呂を済ませる習慣がある人なら、ユニットバスの不便さも気になりにくいです。
帰宅後はシャワーだけで済むので、設備にこだわる必要がなくなります。

■短期間しか住まない人

転勤や進学など、一時的な仮住まいを探している人には、ユニットバスでも十分対応できます。
ビジネスホテルと同じく、多少の不便があっても我慢できる範囲に収まるでしょう。

■来客があまりない人

家に友人や家族を招く機会が少ない人なら、ユニットバスでも問題なく生活できます。
トイレとお風呂が一緒でも、見られる心配がなければストレスを感じにくいでしょう。

■家賃3万円以下に抑えたい人

とにかく家賃を安く抑えたい人にとって、ユニットバスは選択肢の一つです。
コスパ重視なら、多少の使いにくさは十分許容できるでしょう。

ユニットバスの物件はどれくらいある?

名古屋市では、ワンルームや1Kを中心に、ユニットバス物件が一定数あります。
家賃を抑えたい単身者向けが多く、選択肢に入れる人も少なくありません。
ここでは、名古屋市内でユニットバス物件がどれくらい流通しているかを紹介します。(※ニッショー調べ・調査日時点)



名古屋市の家賃 ユニットバス バストイレ別
3万円以下 75.6% 24.3%
4万円以下 47.2% 52.7%
5万円以下 26.2% 73.7%

家賃3万円以下では、約75%がユニットバスで、バストイレ別はわずか24%程度しかありません。
4万円以下になるとユニットバスとバストイレ別が半々くらい、5万円以下ではバストイレ別が7割を超えます。
「ユニットバスなら家賃3万円以下」「バストイレ別がよければ5万円以上」を検討すると良さそうです。

よくある質問

ユニットバスに関する「よくある質問」をまとめました。

ユニットバスの意味がわかりません。どのような特徴がありますか?

ユニットバスとは、浴室とトイレが一体となった、コンパクトな浴室のことを指します。
限られたスペースを有効活用するために、トイレとバスタブ、シャワーが一つのユニットとして組み込まれているため、設置が簡単でコストも抑えられる特徴があります。

ユニットバスじゃないお風呂を何といいますか?

ユニットバスでないお風呂は、一般的に「バストイレ別」と呼ばれます。バスタブとトイレが別々に配置されているタイプの浴室で、より広い空間を確保でき、プライバシーや快適さを重視することができます。

バストイレ一緒だと後悔しますか?

バストイレが一緒の空間にあるユニットバスの物件は、スペースを節約できる反面、使い勝手や衛生面で不便を感じることがあります。
特に、入浴中にトイレを使いたい場合や湿気が気になる場合は、後悔することもあるかもしれません。自分の生活スタイルに合った選択をすることが大切です。

ユニットバスはそのうち慣れますか?

ユニットバスは、最初は狭さや使いづらさを感じることが多いですが、慣れればその利便性を感じることもあります。
ただし、バストイレ別の物件と比べるとやはり不便を感じることも多いため、どれだけ快適に過ごせるかは個人のライフスタイルによる部分が大きいです。

ユニットバスの掃除は楽って本当ですか?

「掃除が楽」と言われるのは、浴室とトイレが一体になっているため、一度にまとめて掃除できるからです。
中には、シャワーを使って便器まで一気に流すような掃除法も紹介されていますが、衛生面が気になる人もいます。さらに、トイレ側の壁や床にカビが生えやすいため、あまり向いていない方法です。
清潔さを保ちたい場合は、お風呂用とトイレ用で掃除道具をしっかり分けましょう。

ユニットバスは年々減っているので、探すときは「家賃3万円以下」の物件を見るとよいのだ~

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  3. ユニットバスはやめとけ?後悔する6つの理由と向いている人の特徴
NARUHODO FUMU FUMU

愛知・岐阜・三重で50年以上、地域密着の直営主義でお部屋探しを提供している不動産会社【ニッショー】が運営するWebマガジン。
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