気に入った物件を申し込もうとしたら取られていた！人気物件を押さえやすい部屋探しの方法

• 気に入った物件はなぜ取られやすい？

• 「おとり物件」は存在する？

• 取られやすい人気条件の部屋とは？

• 気に入った物件を取られない部屋探しの方法

サイトやアプリを使用してお部屋探しをしていて、気に入った物件を内見しに行ったり、申込みしようとしたら「埋まってしまいました」と言われることは、残念ながら少なくありません。

せっかく条件にあった物件が見つかって不動産会社に足を運んだのに…、というのは誰しも避けたいですよね。
そもそも、なぜそんなことが起こってしまうのでしょうか？

気に入った物件を取られてしまう原因と取られにくくする部屋探しの方法を紹介します。

気に入った物件が取られてしまう原因は大きく分けて三つあります。

自分の条件に合う物件は他の人も狙っている

一つ目は、競争率が高い物件であることです。

自分がいいと思う条件が揃っている物件は、当然他の人から見てもいいと思う確率が高い物件です。
そうなると1つの物件に対して狙っている人が何人もいる状況になるので取られやすくなります。
これは部屋探しをする時期も関係します。
部屋探しをしている人数が多ければ多いほど競争率が高くなります。
特に1~3月の繁忙期と呼ばれる時期は、進学や就職、転勤などで部屋探しをする人数が増加するため、注意が必要です。

入居者が決まるまで誰でも申込みの権利がある

二つ目は、入居者募集を止めるのは入居者が決まるまでできないことです。

賃貸は申込みをすればいきなり住めるわけではなく、契約までにいくつかステップがあります。
具体的には「入居申込み手続き」→「入居審査」→「契約」のステップがあります。
実は「契約」になるまでは申込みはできてしまうのが落とし穴。
「入居審査」が通らないこともあるため、申込み者がいても募集は止められないのです。
そのため、自分が内見や申込みをした時に既に申込みをした人がいる場合に「取られた！」となってしまうのです。

物件の申込みは完全に先着順

三つ目は、物件の申込み・契約は先着順であることです。

先ほど言った通り、契約が決まるまでは誰でも申込みできるのですが、入居審査で落とされない限りは先に申込んだ人に決まります。
探している人の目線では「問い合わせ」→「内見」→「申込み」のステップを踏むため余裕があるように思えますが、実際は一つの物件をタッチの差で狙う激戦です。
さらに、一般物件と呼ばれるどこの不動産会社でも扱っている物件は、同時刻に自分以外も内見予約や申込みをしている可能性があるため、常に見えない人と競っている意識を持つことが大切です。

「おとり物件」は存在する？

おとり物件は、空いていないにも関わらず、条件のいい物件をサイトに掲載して不動産会社への来店を促す広告的物件のことです。
気に入った物件がおとり物件だった、ということはなくはないのですが、実は意図していないのにおとり物件のようになってしまう物件が多数存在するのです。
例えば、3日後に内見予約を入れた物件が既に入居申込みがある物件で、内見をしに行った時には入居者が決まってしまうこともあるのです。

取られやすい人気条件の部屋とは？

これまで気に入った物件が取られやすい理由を紹介してきましたが、物件の人気度も重要です。
人気の条件が揃っている物件は申込みが殺到するため、取られないためには物件の人気度にも気を配る必要があります。
人気の条件が揃っている物件は競争率が高いので、ここで紹介する条件に当てはまる物件を探しているときは注意が必要です。

また、人気の物件はサイトでもある程度判断することができます。
物件情報にはほとんどのサイトで「お気に入り登録数」がわかるようになっています。
「お気に入り登録数」が多ければ多いほど人気の物件なので、参考にしてみてください。

新築もしくは築年数が浅い

新築もしくは築年数が浅い物件は設備が新しく、外装・内装が綺麗なため人気が高いです。
トレンドが反映されていることも多く、間取りや設備、セキュリティなどは今の時代に対応している可能性が高いのも魅力の一つです。
デザイナーズとまでは行かなくてもおしゃれな物件も多いため、狙う人は多くなります。
このような物件は新しければ新しいほど人気が高いので、築年数を3年くらいまで広げてみるのがおすすめです。
築3年目くらいの物件は新築で入居した方が契約更新時期に合わせて退去するタイミングです。
十分綺麗な状態であることが多いので探してみてください。

駅から近い

車移動がメインのエリア以外はやはり駅から近い物件が人気です。
通勤・通学に便利なことはもちろん、駅が栄えている場合は買い物がしやすいことも人気の理由です。
人通りも多い傾向があるため、女性の防犯面でも人気があります。
徒歩分数以外がほぼ同じ条件の物件がある場合は遠い方が取られにくいため、複数の物件が候補に上がっているのであれば遠い方が競争率が低くなります。
1,2分の差であればそれほど負担にはならないので、少し余裕を持たせて検索することをおすすめします。

人気の設備・条件が揃っている

当然ですが、人気の条件が揃っている物件ほど人気は高いです。
そのため、これらの条件が揃っている場合はすぐに行動に移すことが重要です。
また、工夫すればなくても支障がない条件は優先度を下げることも有効です。
人気の設備・条件は以下になります。

条件の割に家賃が安い（コスパがいい）

同じ設備・条件の物件でも家賃が安い、コスパがいい物件は特に人気が高くなります。
狙っている設備・条件が揃っている物件の相場がどれくらいなのかをあらかじめ把握しておき、少しでも家賃が安い物件が掲載されたらすぐに行動するようにしましょう。

気に入った物件を取られない部屋探しの方法

気に入った物件を取られないようにするためには、気をつけるべきことがいくつかあります。
自分の行動を少し変えるだけで取られる可能性は下げられるため、引っ越しを急いでいたり、どうしても取られたくない物件がある場合は参考にしてみてください。
しかし、部屋探しはタイミングが鍵になります。
どれだけ頑張ってもタイミングが悪ければ取られてしまうこともあります。
取られてしまった場合は引きずらず、すぐさま他の物件探しに切り替えるようにしましょう。

100％条件に合わなくても、まずはお問い合わせを！

サイトにドンピシャな物件が掲載からお問い合わせをする方が多くいるのですが、ここを変えるだけでも取られる可能性はグッと減ります。
おすすめなのは、条件の7~8割合致する物件を見つけた時点で不動産会社に問い合わせをすることです。
これをすることで、自力だけでなく不動産会社の人も巻き込んで物件探しをすることができます。
不動産会社の人は希望条件を聞いて、サイトの検索では探しきれない部分まで考慮した提案ができます。
「南向きではないけれど日当たりがいい部屋」のように、したい暮らしにうまく当てはまる物件の紹介が期待できます。

また、サイトに掲載される物件は、掲載するまでに少しだけラグがあります。
支店に情報が入ってきてからデータ入力する時間があるため、情報を持っていても掲載されていない物件はほんの少しですが存在することがあります。
運が良ければデータ入力前の物件を紹介してもらえる可能性があるため、できるだけ早い段階で問い合わせをするのがおすすめです。

部屋の条件を少し変えてみる

「この条件だけは譲れない」と思われる方が多いのですが、実は他の条件で代用できることもあります。
設備や条件を変えても、暮らし自体には支障がなければ問題ないと割り切ってしまうのも手段の一つです。
条件を変えることで同等の条件の掘り出し物件が見つかることもあります。
住みやすいのに競争率が下がるので、以下を参考に試してみてください。

専任物件を選ぶ

物件には、どこの不動産会社でも扱っている「一般物件」と特定の不動産会社でしか紹介ができない「専任物件（限定物件）」の2種類があります。
不動産会社が直接運営している賃貸物件検索サイトには、「専任物件（限定物件）」がわかるようになっていることがあります。
人気の物件であることには変わりありませんが、問い合わせ先が限定されるので、知らぬ間に取られている可能性が低いのがメリットです。

取られないためにはスピード勝負！

これまで紹介してきた方法はもちろん重要なのですが、何よりも行動のスピードを早くすることが大切です。
特に、検討から入居申込みまでの期間をとにかく短くするように意識しましょう。