三河湾に浮かぶ小さな島「竹島」をご存じでしょうか？
「竹島」は愛知県蒲郡市のシンボルで、有名なパワースポットとして知られています。島全体が国の天然記念物に指定されており、さらに島全域が「八百富神社（やおとみじんじゃ）」の境内になっています。この神社には弁天様が祀られていて、開運・安産・縁結びのご利益があるんですよ。

対岸とは約400m離れており、長さ387ｍの竹島橋によって結ばれていて、徒歩で渡れる島なんです！夜になるとライトアップされ、昼間とは違う神秘的な光景を楽しむこともできます。

この竹島橋は“縁結びの橋”とも呼ばれており、渡り方のルールがあるのをご存じですか？恋人や夫婦などカップルで渡る時は「相手としっかり手をつないでくっついて渡らないといけない」、「渡りきるまで振り返ってはいけない」というものです。

竹島に祀られている弁天様というのは女性の神様であることから、昔から弁天様が祀られている場所には、ここ竹島に限らず「カップルで行くと別れる」とか「女性の神様がカップルに嫉妬する」という言い伝えをよく聞きますよね。これらのジンクスも、先ほどご紹介した渡り方も、縁結びと縁切りどちらも司る弁天様が祀られていることが由来になっているのだと思います。

さて、橋を進むと大きな鳥居が見えてきました！「八百富神社」と書かれており、ここが島の入口になります。
足を踏み入れるとそこは「八百富神社」の境内で、緑に覆われた島全体が神域となっています。スピリチュアルなパワースポットといわれるのも納得の、神聖な感じがしますよね。

鳥居をくぐると101段の石段が！！のぼった先には5つの神社があります。
そして、全国的にも珍しい大大吉のおみくじがあり、お金がたまるとされる福種銭もいただくことができます。

一番最初に見えてくる神社が「宇賀神社」です。御祭神は穀物の神様の宇迦之御魂神(ウカノミタマノカミ)で、商売繁盛にご利益があります。
宇賀神社から振り返った場所にあるのが商売繁盛・経営にご利益がある「大黒神社」と、八百富神社を創建し９１歳まで長生きした藤原俊成を祀る「千歳神社」があります。「千歳神社」は、長寿・勉学にご利益があります。

こちらが島の中心に鎮座する「八百富神社」の本殿で、御祭神は市杵島姫命(イチキシマヒメノミコト)です。開運・縁結び・安産にご利益があります。
先ほどからご紹介している弁天様というのは、この神様のことですよ。
「八百富神社」は竹島弁天の名で知られており、江の島（神奈川県）・竹生島（滋賀県）・厳島（広島県）とともに日本七弁天の１つとされています。

これは「元竹（もとだけ）」といって、藤原俊成（蒲郡開拓の祖・藤原定家の父）が三河守に在任中、琵琶湖の竹生島から持ち込んだ島唯一の人口植栽と言われている竹だそうです。本殿の右手にあります。

「八百富神社」から更に進むと「八大龍神社」があります。こちらの御祭神は豊玉彦命(トヨタマヒコノミコト)で、海の神様・雨乞いの神様です。
家内安全・夫婦円満・厄除けの御利益があると言われています。

一通り神社を巡ったあとは「竜神岬」へ！

「八大龍神社」の先には、こんなに美しい景色が！！竹島の最南端で、海が一望できます！

すごく立派な松の木もあって、海と松の木のコントラストも最高で、撮影スポットとしておすすめです♪

「竜神岬」から先は、遊歩道になっています。海を眺めながら散歩ができるのも良いですね！海風がとっても気持ち良かったですよ♪
竹島橋までそんなに遠くなく、歩きやすい道になっていますので、竹島の自然をたっぷり満喫しながら戻ることができます。

竹島からの景色も素敵ですね♪
橋の上に見えるのは「蒲郡クラシックホテル」です。約100年の歴史を持つ外観も内観もクラシカルな雰囲気が漂うホテルで、経済産業省の近代化産業遺産に指定されています。
たくさんの映画やドラマの撮影にも使用されているそうですよ。

蒲郡市には、西浦温泉や蒲郡温泉など温泉地も多く、三河湾でとれた新鮮でおいしいお魚を提供するお店もたくさんあります！
竹島を巡ったあとは、温泉でゆっくり過ごすのもおすすめです♪

※記事の内容は取材時のものです（2019年11月）