コンセプト

1階の“コメダ”がいい味出してるアンティークなマンション

 名鉄常滑線「豊田本町」駅から徒歩3分。国道247号線沿いに建つ「大野ビル」が今回のターゲット。昭和53年に建築されたマンションは、1階にある「コメダコーヒー」とともにアンティークな雰囲気を醸し出している。

 今回の物件はこの古さを活かし、ニューヨークのSOHOやクリエイターのアトリエのような空間をつくりあげた。コンセプトは「アーティストの溜まり場」だ!

ペンキを塗れないのなら、塗った感じの部屋をつくってしまえ!

 部屋はもともと一般的な2DKだったが、大がかりなリノベーションによって1LDKに変更されている。 広さは37m²あるので、この界隈ではちょっと余裕のある1LDKとなり、なかなか使い勝手がいい。 中に入ってみると、印象的なのはその明るさ! 東と南に窓がある上、部屋全体がホワイトに統一されているから余計に明るく感じる。

 ニューヨークの古いマンションは、入居すると自分でペンキを塗って好みの色にするらしい。 ムラのあるペンキの刷毛目って、それだけで何だかかっこよく見えたりする。 でも、日本では賃貸住宅の内装をペンキで塗るなんて難しい……というかほぼムリ。 それなら初めからそういう仕様の部屋をつくっちゃおう! というのがこの部屋の誕生背景なのだ。

真っ白いキャンバスをあなたの自由なセンスで彩って

 部屋全体は白で統一されているので、家具などのインテリアは何だって似合う。 手作りっぽさを活かしてハンドメイドの家具を置いてもいいし、アンティークっぽい雰囲気に合わせて、ミッドセンチュリー系のイスやテーブルを置くのもいい。 ナチュラルな木目調のものでも合うし、反対に原色を使ったポップなインテリアで統一するのもけっこうイケる。

 この部屋はインテリアにこだわる人や、アート・雑貨が好きな人におすすめ。 「アトリエ・ホワイト」はその名の通り部屋全体が真っ白なキャンバス。 既成概念にとらわれることなく、あなたの自由なセンスでこの部屋を彩ってほしい。