コンセプト

岐阜市の2大シンボルに抱かれる。


岐阜市という街はちょっと個性的である。人口40万人を超える都市でありながら、その中心地には「金華山」という大きな山がそびえている。都市の真ん中にそんな山が残されているのは、江戸時代から「天領・お留山(一般人の立ち入りが規制された幕府の直轄地)」として入山や伐採を規制していたのを発端に、それ以降も御料林、国有林として保護されてきたからだ。さらに“日本三大清流”のひとつとして数えられる「長良川」もゆったりとした流れを見せてくれる。

今回の物件は、そんな岐阜市の“2大シンボル”とも言える金華山と長良川の間にある。このエリアは古い寺社や町並みが残されており、とても風情がある立地。国道256号線から1本入った筋は、閑静で落ち着きのある雰囲気を醸し出している。

黄色いドアがお出迎え。

「THE NAGARA RIVER CRAFT」は、コラボルーム初の岐阜エリア進出第一弾として、岐阜市のシンボル名を冠した物件。1983年に建てられたマンションは30年以上の歴史を持ち、イイ感じに古びている。外観はレンガ調で建物の上部が斜めにカットされているのだが、そんなつくりが今回の部屋のアクセントになっている。

さっそく中に入ってみよう。玄関のドアを開けると、目に飛び込んでくるのが鮮やかなイエローのドア、大きな棚、そして清涼感のあるタイルである。左側の扉を開けると、そこに広がっているのは10帖の広々としたリビング。そして隣の部屋に移動してみると……。

そこは長良川に浮かぶ船の中だった!


7.5帖のダイニングキッチンと6.5帖の洋室が迎えてくれるのだが、その北面の壁が斜めになっているのだ。これを見ると「そうか、外から見た斜めにカットされた部分はここなんだ」と気づくはずだ。青緑の床と壁のタイル、斜めの壁の部分には窓。それは長良川に浮かぶ船の中を表現した演出。まさに「ナガラリバークラフト号」でここ岐阜市から始まる新たな船出を祝すかのように。こんなニクい演出、個性的な住まいを探している人は思わずグッときてしまうのではないだろうか。


さらにちょっと実用的な話もしておくと、この部屋、ほとんどの窓が二重窓になっている。都心部なら採用されている物件もあるが、ただでさえ静かな環境なのに、その上に二重窓である! 締め切るとはっきりいって無音。外の音はぜんぜん聞こえてこない。賃貸住宅でこんな贅沢、なかなかないぞ。

インテリアの許容範囲が広い部屋。

岐阜市の中心地でありながら、古い町並みの風情と緑ゆたかな山、そして清流をそばに置く生活。都市の利便性と自然のいやしを両得できる環境で、ちょっと人に自慢できる個性的で快適な部屋に住む。招いた友だちに「ここは船をイメージしててさ」とかウンチクを話しながら、ホームパーティーでもしたくなる。部屋の中に身をおくと、何だかここでの暮らす日々のイメージが湧いてくるのだ。

そうそう、最後に忘れちゃいけないインテリア。「THE NAGARA RIVER CRAFT」なんて名前が付いているが、そのデザインテイストからスカンジナビアンなインテリアがベストマッチする。他にもミッドセンチュリー系の家具もイケるんじゃないかと思う。壁にはジラルドのファブリックパネルや、ウォーホールのポスターを飾るのもいい。個性的だからインテリアの趣味も限定されると思いきや、けっこう懐が深いのもこの部屋のおすすめポイントである。