メゾンやよい:コンセプト・企画秘話

閑静な住宅街に浜辺の宿が誕生!


地下鉄東山線「中村公園」駅から歩くこと約7分。通りから少し入った閑静な住宅街にその物件はあった。「メゾンやよい」。総戸数12戸のマンションの1階に“浜辺の宿”があるという。
“浜辺の宿”でピンと来た人は、もうお分かりかと思う。そう。与論島を舞台にし、出演者全員がめがねをかけているという異色の“あの映画”が今回のモチーフ。“北欧のあの食堂”を模した「スオミ・ダイニング」が大好評だったこともあり「じゃあ、次作はこれでしょう!」と賛成多数で決まった部屋なのだ。

13帖のLDKがメインスペース

部屋はもともと3DKの間取りだったが、大胆なリノベーションによって2LDKに変更。ポイントは5.5帖のDKと洋室、そして廊下までも利用して13.5帖の大きなLDKをつくったことだ。というのも、今回のテーマは「おいしい家庭料理が似合う部屋」だから。いたって普通の家庭料理を毎日おいしく食べたい。そしてその時間に幸せを感じてほしい。そんなヴィレッジヴァンガードの想いが、このLDKに凝縮されている。そういえば、あの映画にもダイニングキッチンや食べるシーンがたくさん出てきたなぁ……。

あせらず、ゆっくり人生を楽しみたい人へ


この部屋の見どころはやはりLDK。あの宿のような石積みの壁紙を見ると、気持ちは一気に南国の浜辺へトリップ! 中央には、シンプルで大きな木製のダイニングテーブル。イスはベンチタイプで、友だちの肩と肩が触れ合うくらいギュウギュウ詰めて座ってもらおう。みんなで食卓を囲み、ワイワイ楽しみながら食事をする……。LDKを眺めていると、そんなシーンが目に浮かんでくるようだ。

とにかく食べることが大好きで、のんびり自分のペースで人生を楽しみたい人、忙しい毎日にふと立ち止まり、ぼんやりとたそがれてみたい人。ここはそんな人たちに住んでほしい部屋。「大切なのは、あせらないこと」。映画のなかで、小豆を煮ながらあの女性はそう言っていた。この部屋に住めば、あせらず、ゆっくりと毎日を楽しむことができるかもしれない。