コンセプト

にぎやかさと落ち着きが共存するエリア。

名古屋市昭和区桜山。このエリアは名古屋市立大学、市立博物館などがあり、文教地区として知られている。
街並みはにぎやかさと住宅街の落ち着きが共存し、暮らしやすい雰囲気だ。特に地下鉄桜通線の「桜山」駅周辺がにぎやかで、昔ながらの片屋根式アーケードを持った桜山商店街が懐かしいムードを醸し出している。

ちなみに桜山という地名は、かつてこのあたりが桜の名所であったことに由来する。しかし時代が進むにつれて都市化し、いまは名所というほど桜は残っていないのが残念だ。

コラボルーム史上もっとも長い名前!?

今回の物件はそんな地下鉄桜通線「桜山」駅から徒歩7分の場所にある。
環状線や八熊通といった交通量の多い大通りから奥まった住宅街にあるので、非常に静かだ。そんな立地に建つマンションに、これまでのコラボルームの中でもっとも長い名称の部屋が誕生した。
「相反するものは互いに引き合うことを証明するかのような部屋」
この長い名称はまさに部屋の特徴をそのまま言い当てている。まったくひねりのないド直球なネーミングなのだ。

木とコンクリートが共存。

というわけで、どこがどう「相反するものは互いに引き合うことを証明するかのような部屋」なのだろうか。さっそく中に入ってみよう。
まず玄関を入って右を向くと青いガラスの窓が目に飛び込んでくる。光を通すことで、とても透明感のある涼し気な色合いを届けてくれる。そして、ここで何となくわかってくる。はは~ん、なるほど。木とコンクリートがこの部屋のテーマなのだな。たしかに人工物と天然素材、相反するものだ(といっても実際はフェイクなんだけど……)。

どんなインテリアも許容する懐の深い部屋。

木とコンクリート。どちらも住まいをつくる上で一般的な素材だが、部屋全体をこの2つの素材で大胆に構成した物件はあんがいないかもしれない。
それにしても違和感なくまとまっているのが不思議だ。いや、むしろお互いの良さが相乗効果のように発揮されているような気さえする。こういう空間だとインテリア選びの幅も広がるからうれしい。木はもちろん、インダストリアル系に代表される鉄素材のもの、外しアイテムとして原色のプラスチック素材を差し色的に使うのもおしゃれ。おそらくこの空間ならどんなインテリアをおいてもマッチするはずだ。

相反するものは互いに引き合うことを証明するかのような部屋。うっとうしいほど長い名前は伊達じゃない。まさに異素材を組み合わせたバランスの良さが証明されたような部屋だった。