コンセプト

✔ 下町風情のレトロフューチャー。

外堀通りと環状線が交わる大きな交差点。そこから南西に少し入った場所に今回の物件がある。
すぐ近くに大通りが走っているものの、一歩中に入ると下町風情の残る閑静な住宅街。地下鉄東山線「亀島」駅徒歩5分で、名古屋駅へも徒歩で行ける距離だ。周辺にはスーパー、ドラッグストア、コンビニ、休日急病診療所など、バラエティ豊富な生活施設が点在しているので、なかなか暮らしやすそうなロケーションである。

本物件は鉄筋コンクリート造の3階建で、築48年。U字型のベランダが特徴的な、どことなくレトロフューチャーっぽい雰囲気を醸し出している。

✔ 実用性とインテリア性を兼ね備えた部屋。

B.B.Graffitiは「ブラックボード・グラフィティ」、言ってみれば“ラクガキ黒板部屋”だ。そのコンセプトは「部屋の雰囲気を描くことでつくりだせる空間」とのこと。
「よく行くカフェに大きな黒板があって。メニューが書かれているだけでなく、その日や季節に合わせて絵が添えてあったんです。それがすごく良かったんですよね。何を書くか、どう使うかで部屋の雰囲気が一変する黒板を使ってみたかったんです」。
ヴィレヴァンの担当者はそう言う。

黒板というと、どうしてもレトロなイメージが付きまとうが、使い方しだいでスタイリッシュなアイテムになる。実用性とインテリア性を両立させたナイスアイデアだ。

✔ 原色の差色がポイント!

部屋の中に入ると、基本は白と黒のモノトーンでシックにまとめられている。
間取りを見ると、一瞬2Kに見えるのだが、キッチンの横にある部屋はじつはWIC(ウォーク・イン・クローゼット)だ! 部屋の広さに対してかなりの面積を取っているWICは、この物件の特長と言えるだろう。

黒板がある部屋は居室とキッチン。壁一面になかなかの広範囲。これはラクガキのしがいありそうだ。ポイントはイエローレッドなどの原色を差色として使っているところ。このワンポイントが部屋の雰囲気をグッとオシャレにしている。やぼったい印象の「黒板」が「ブラックボード」になる瞬間である。

✔ チョークのダース買いなんて、人生初でしょう!?

この部屋に合うアイテムとしては、コーヒーメーカーとかキッチン用品とか、デザイン性に優れたものを置くといいかもしれない。方向性としては、いろんなものを雑然と置くことで、あえてゴチャゴチャ感を出すか。それともまったくモノを置かずに超シンプルにするか。その両極端で攻めたい。

「アニメのキャラクターを描いてもいいし、オリジナルメニューのレシピを書いてもいい。彼女とケンカしたときに仲直りのメッセージを書いてもいい。とにかく住み手のセンスが部屋のムードをつくります。飽きたらまた別のものを書けばいい。仲間といっしょに共同で巨大壁画に挑戦するのもいいんじゃないですか?」

黒板のある部屋は、住んだ後の毎日がイメージできそうで楽しい。文房具屋さんに行って、チョークをダース買いしよう。それが最初に揃えるべきアイテムだ。